お気に入りの陶器を見つけに! 窯元やショップが並ぶ『壺屋やちむん通り』へ【PR】
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post : 2019.03.05 12:00
沖縄の工芸品のお土産の中でも根強い人気を誇るのが〝やちむん〟と呼ばれる陶器の焼き物。那覇市にある『壺屋(つぼや)やちむん通り』は、琉球石灰岩の石畳を敷いた道沿いに、窯元やショップが軒を連ねる一大やちむんストリート。
ひめゆり通りにある壺屋バス停からもすぐ、通りの入り口では工房やお店の案内板とシーサーが迎えてくれます。
多くの買い物客でにぎわう国際通りや平和通り側からも便利なアクセス。この〝うふ(巨大)シーサー〟を目印にしてくださいネ。
実は、意外と知られていませんがこの平和通り商店街のアーケードを出たところから、もう〝壺屋やちむん通り〟が始まっているんですよ。老舗の直売店や壺屋焼きのアンティーク専門店など、見逃せないお店が並びます。
メインストリートの国際通りや市場の喧騒にあふれる平和通りとは打って変わって、壺屋やちむん通りに入ると、どこかのどかで懐かしい風情を感じさせる佇まいが続きます。壺屋焼きの歴史は古く、330年以上も昔にさかのぼり、県内3か所に点在していた窯が当時の琉球王府によって統合されたのが始まりです。
先の大戦でも戦禍を免れた壺屋は、戦前からの貴重な風景が残っているのも魅力のひとつです。国の重要文化財に指定されている『新垣(あらかき)家住宅』は当時を偲ぶ陶工の家で、敷地内にある『東ヌ窯(あがりぬかま)』は釉薬を施す〝上焼(じょうやち)〟の登り窯です。登り窯は老朽化などにより倒壊し、2015年に復元されたもので、家屋の方も現在は修復中となっています。(現在、見学はできません)
壺屋の東側にある『東ヌ窯(あがりぬかま)』に対して、こちらは南側に位置する『南ヌ窯(ふぇーぬかま)』です。県指定有形文化財となっており、カーミ(甕)などの〝荒焼(あらやち)〟が焼かれました。うっそうとしたガジュマルの木や、月桃の葉、オオタニワタリが南国ならではの原風景を思わせます。
壺屋焼きの歴史をはじめ伝統的な絵付けや技法などその特色を詳しく知りたい方には、やちむん通りに面した『壺屋焼物博物館』がおすすめですよ。
生き生きとした魚が跳ねるモチーフは、壺屋焼きの代名詞と言っても過言ではないほど、ポピュラーな図柄。富と福を象徴した縁起のいい文様です。
昔ながらの技法を受け継ぐ老舗や窯元では、それぞれの熟練の職人さんの個性豊かな作品たちに出会えます。
昨今の民藝ブームも相まって、伝統的なやちむんに加え、現代の生活シーンに合うような新しいデザインのやちむんも注目を集めています。
やちむんを上手に食卓やインテリアに取り入れたライフスタイルの提案などを行うセレクトショップも増え、女性や若いファミリー層に人気のようです。
通り沿いに軒を連ねるお店は、赤瓦やセメント瓦の載った古い沖縄家屋を改装したものも多く、レトロな趣きを残しつつ、上手にリノベーションされていて、シャッターを押す観光客の姿も多く見受けられます。
やちむん通りには、王府時代や明治・大正などの古い品物を扱うお店もあり、古いものから新しいものまで、わずか数百メートルの通り沿いでは、さまざまなやちむんが交叉しています。
やちむん通りから一歩スージグヮー(路地)に入れば、また一段と静かな町並みに出会えます。
タイミングがよければ黙々と作業を続ける窯元の職人さんの姿を垣間見ることもできます。
工房によっては、陶芸体験も行っていますので、ぜひこの機会に沖縄のやちむん作りにトライしてみてはいかがでしょうか?
素通りで歩けば片道わずか15分ほどのやちむん通りですが、ここを覗き、あそこを覗きしているうちにあっという間に時間も経っちゃいますね。通りには、カフェもいくつかあり、好みのカップでコーヒーを淹れてくれるお店も。
沖縄のやちむんのふるさととも言われる歴史と伝統ある壺屋。そのやちむん通りで、きっとお気に入りの器を見つけてくださいネ。通りは、ひめゆり通り向けに自動車の一方通行にもなっているため、時折通過する車にも十分気を付けながら散策をお楽しみください。もちろん、散策は、一時停止、Uターン何度でもオーケーです。
壺屋やちむん通り
住所/那覇市壺屋
電話/098-866-6661(壺屋やちむん通り会)
営業時間・定休日/各店舗によって異なる
アクセス(路線バス)/壺屋バス停下車徒歩すぐ(17番石嶺開南線、30番泡瀬東線、31番泡瀬西線、55番牧港線、112番国体道路線)
沖縄CLIPフォトライター 鶴田尚子
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