丸一食品のいなりとチキンは、家族の味 (うるま市)

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初回投稿日:2014.03.13
 最終更新日:2024.04.19

丸一食品のいなりとチキンは、家族の味 (うるま市)

行事や法事等で、何かと親戚が集まる機会の多いウチナンチュ。こういった場面で必ずといって良いほど、誰かが用意する定番中の定番で、県外出身者でも、これを差し入れで持っていくようになると、島ナイチャーとして一目置かれるもの。それが、「いなり」です。

沖縄のいなりは、本土の俵形とは違う三角形で、シンプルに具材が入っていないのも特徴です。定番だけに、扱うお店はたくさんありますが、その中でも沖縄風いなりの元祖ともいわれる、有名店があります。

それが、沖縄県うるま市にある、丸一食品塩屋店。こちらで販売しているのは「いなり」と「チキン」のみ。1日に1,000個以上のいなりを作る丸一食品塩屋店ですが、ベテランの従業員が、ひとつひとつを手作りしています。


いなり

お揚げを丁寧に広げ、手際良くご飯を詰めていき、お馴染みのずんぐりとした、三角形に整えられます。もう一つの主役、チキンもどんどん揚がっていきます。

チキン


とにかくたくさんの、いなりとチキンを従業員総出で作るのですが、店舗販売しかしていないのに、17時の閉店を待たずに売り切れてしまうことが多いのですから、ホントに大人気ですよね。いったい、いつから人気がでるようになって、そもそも何でいなりとチキンだけなんでしょう?

同じうるま市内の勝連平敷屋(へしきや)にある、本店へお話を伺ってきました。

創業者の吉里清一(よしざとせいいち)おじいさんは、昭和28年、丸一冷凍所を設立。氷やアイスキャンディーの販売を始め、次第に軽食も扱うようになりました。

昭和43年、食堂をオープンさせると、そばの付け合わせとして、巻き寿司やいなりが出されるようになります。やがてこれらが清明祭(しーみー:お墓参り)や運動会の差し入れ等で重宝され、口コミで評判になり、ラジオ番組で紹介されるようになると、その人気が決定的となっていきました。

あまりの人気に製造が追いつかなくなると、他のメニューをだんだんとなくしていって、いなりと、相性のよいチキンが残っていったそうです。


清一おじいさんと、マサ子おばあさん

清一おじいさんと、最後まで店を切り盛りし続けた、マサ子おばあさん。現在は息子さん夫婦に、4人のお孫さんや親戚の方も含めた皆さんで、おじいさんの味を守り続けています。こちらがその、いなりとチキン。

いなりとチキン

薄く味付けされたお揚げに、柔らかな酸味のある、もっちりとしたお米。サックリとして、ガーリック風味しっかりのチキン。もう美味しくて相性バツグン。いなり、チキン、いなり、チキンと手が止まりません!おいしい、家族の味をこれからも守っていきます。

丸一食品のスッタフ

商品は、塩屋店・本店のどちらでも買うことが出来ます。また10個、20個と大量に買われる方も多いのですが、どちらも1個から販売していますよ。

ドライブがてらに寄ってみて、丸一食品のいなりとチキンを、味わってみてはいかがでしょうか?
 

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丸一食品 直売店

住所 /
沖縄県浦添市西洲2丁目10−2
Webサイト /
http://www.okinawamaruichi.co.jp/

沖縄CLIP編集部

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