沖縄観光情報:沖縄の海と芸能と伝統・神事がさらに身近になった己亥から庚子へ

沖縄の海と芸能と伝統・神事がさらに身近になった己亥から庚子へ

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post : 2020.01.02 12:00




庚子(かのえね)良い正月でーびる
2020年あけましておめでとうございます
令和2年もみなさまに笑顔いっぱい幸せいっぱいの一年でありますよう沖縄からお祈り申し上げます


木

この原稿を書いているのは2019年12月25日。今年も一年があっと言う間に過ぎ去ってしまいました。みなさまの2019年はどんな一年でしたでしょうか。年々、一日一日が早く過ぎ去って行くことを痛感しつつ、ピッチャガマ(少し)私の2019年を振り返りたいと思います。

一年を通して私にとって大切なイベントが毎年2つあります。「サバニ帆漕(はんそう)レース」と「なりやまあやぐまつり」です。そこへ、2019年から「辻(つじ)廿日正月神事」と「じゅり馬まつり」が加わりました。


「サバニ帆漕(はんそう)レース」

「サバニ帆漕レース」は、慶良間(けらま)諸島の座間味(ざまみ)島から那覇(なは)港沖まで、帆掛サバニで大海原を渡るレースです。フェリーで2時間かかる航海を、風と人の力のみで挑みます。このレースが2019年、第20回記念大会を迎えました。


「サバニ帆漕(はんそう)レース」

私は2006年の第7回から、慶良間諸島の阿嘉(あか)島のチーム「阿慶座美陽(あぎじゃびよー)」のメンバーとして参加しています。レース前は毎週末、1泊2日で阿嘉島へ通うのが恒例。お天気に恵まれた日のケラマの海はとんでもなく美しく、日ごろの疲れが吹き飛ぶくらい。いつも、ふーっと癒やされています。良い風が吹けば漕ぐ必要はなく、風と一体となって、トパーズ色の海上をスーッと滑るように駆けていくのはサイコーの気分です。


「サバニ帆漕(はんそう)レース」

2020年の「第21回サバニ帆漕レース」は6月28日(日)開催。約40艇のサバニが並ぶ古座間味(ふるざまみ)ビーチからのスタートは圧巻です。ご興味のある方は是非いらしてくださいね。


「なりやまあやぐまつり」

「なりやまあやぐまつり」は、宮古島(みやこじま)を代表する民謡「なりやまあやぐ」の発祥地・友利(ともり)の入り江「インギャー」で毎年開催されています。一年に一度、この日のために設営された海上特設ステージで、予選を勝ち抜かれた20人の唄者さんが自慢の唄声と三線を披露されます。

本選は夕暮れ時からはじまり、御願山(うがんやま)と砂浜一面にろうそくが灯りはじめます。波音をBGMに三線の音色が響き渡る幻想的な世界は唯一無二。とてもステキな、大好きなまつりです。私は2015年の第10回から毎年、司会を務めさせて頂いております。2020年は第15回を迎えます。


「なりやまあやぐまつり」

2020年の「第15回なりやまあやぐまつり」の日程はまだ未定で、開催日は5月頃に決定されるかと思います。宮古島友利が誇る「なりやまあやぐまつり」に、んみゃーち(いらっしゃい)!


「辻廿日正月神事」

己亥(つちのとい)のなかでも、とくに印象にあって、今後の私の年間スケジュールの重要なイベントに加わったのが、那覇市(なはし)辻で執り行われる「辻廿日正月神事」と「じゅり馬まつり」です。

辻は、1672年に創建されてから1944年の10・10空襲で焼け野原となるまでの270年間あまり、食事や芸能を楽しむ社交のための花街として華々しく栄えたところで、辻で暮らし働く女性は「じゅり」と呼ばれていました。


「辻廿日正月神事」

2018年から辻に少しご縁を頂いていましたが、2019年から「辻廿日正月神事」のお手伝いをさせて頂くことになりました。予想だにしなかったことですが、そこに不思議なめぐりあわせ、ご縁を感じています。神事に携わらせて頂くようになって、これまで以上にいろいろと勉強をさせて頂き、これまで思ってもみなかったことを考えさせられることも多々あります。いま振り返ってみると、“神事を通して、私自身、人間的に成長させて頂いているのだな”と、あらためて感謝の想いに浸ります。


「辻廿日正月神事」

2020年も「辻廿日正月神事」はこよみ通り、旧暦1月20日に執り行われます。2020年は新暦2月13日(木)です。1月からは神事に向けて心身を整え、準備を始めたいと思います。


琉球舞踊

そして、辻の「じゅり馬まつり」も愉しみのひとつ。こちらは2019年から司会を務めさせて頂いております。
「じゅり馬まつり」、本来は廿日正月、神事と同日に開催されていたようですが、現在は神事の後日に行われています。さまざまな琉球舞踊や芸能を楽しめる、芸能と文化のまち、辻らしいまつりです。メインのじゅり馬はとても華やか。一見の価値があるかと思います。


琉球舞踊

写真のアングルが微妙なのは、司会だからです。美しい琉舞(琉球舞踊)を正面から見てみたいと思いつつ、司会は舞台袖から拝見するのが関の山。「司会からはこんなふうに見えているのだな」とお楽しみ頂けましたら幸いです。


「じゅり馬まつり」

2020年の「じゅり馬まつり」は3月29日(日)開催です。華やかな琉球文化を感じられるフォトジェニックなまつりです。ぐすーよー、めんそーちくぃみそーちよーたい(みなさま、どうぞお越しくださいませ)。


「じゅり馬まつり」

振り返ったイベントはすべて沖縄CLIPでご紹介しております。ご興味のございます方はぜひご一読くださいね。

これからも沖縄の魅力をフォトライターのみなさんと共にお届けして参ります。本年も沖縄CLIPをゆたさるぐとぅうにげーさびら(どうぞよろしくお願い申し上げます)。

庚子も、感謝の気持ちと謙虚なこころを忘れずに過ごして参りたいと思います。


沖縄CLIPフォトライター 安積美加 


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