西表島『A PICTURE BOOK 西表島図鑑Tシャツ&図鑑ツアー』

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初回投稿日:2020.10.16
 最終更新日:2023.12.18

西表島『A PICTURE BOOK 西表島図鑑Tシャツ&図鑑ツアー』

西表島(いりおもてじま)は沖縄県内では2番目に広い面積を持つ島、人口は約2,400人、圧倒的なエネルギーを放つ亜熱帯の自然環境の中、植物や動物たちはその生命を脈々と受け継ぎ次世代へとつないでいます。
 
西表島、西部地区の上原(うえはら)にある阪田真平(さかた しんぺい)さん、伸子(のぶこ)さん夫妻が営むショップ、『A PICTURE BOOK 西表島図鑑Tシャツ&図鑑ツアー』では、真平さんの描く西表島ならではの様々な植物や動物たちに出会えます。

京都府出身の真平さんは、2003年に西表島へ移住、当時は介護士として働いていましたが、島の自然とその魅力に惹かれるようになり、知人から一緒にガイドをしてみないかと誘われたことがきっかけで、ネイチャーガイドの仕事を始めました。2006年には、元々絵を描くことが好きだった真平さんは、日々出会う植物や動物たちの存在を形にして伝えていきたいと思うようになり、『A PICTURE BOOK 西表島図鑑Tシャツ』、「図鑑を着る」をコンセプトにショップをオープンさせました。その後、2015年からは、西表島の自然を案内する独自のツアーを発案、「不思議をみる」をコンセプトに図鑑ツアーも開催しています。
 
真平さんと奥様の伸子さん
 
神奈川県出身の伸子さんは、真平さんの仕事を手伝いながら、海辺に漂着する貝や珊瑚、魚のウロコなどを使ってオリジナルのアクセサリー『Tida Pana』を展開しています(西表島図鑑Tシャツショップ内にて販売)。伸子さんの作品の中でハッとさせられたシリーズがありました。それは、『砂のリボン』と題したシリーズで、現在漂着ごみの中でも問題視されているマイクロプラスチックが使われており伸子さんの世界観の中で素敵な作品へと姿を変えていました。
 
砂のリボンアクセサリー
  
真平さんの描く植物や動物たちは、写真の写しでもなく、作者の個性を反映して描かれるイラストとも少し違います。そこには、作者と生き物たちの絶妙な距離感を感じさせる世界観がありました。 
 
「描く生き物たちに対して畏怖と敬意のあるデザインになるように丁寧に向き合い、描くように心がけています。生き物たち本来の魅力をそのままに残しつつ、余計なものは削っていくということを考えながら描いています。足していくのではなく、引いていく作業ですね」(真平さん)
 
西表ヤマネコを描く真平さん
 
これからも、島での体験を通して感じてきた西表島の魅力や動植物の確かな命のつながりや、この世界の不思議と面白さを伝えていくことができたら嬉しいですと真っすぐに語る真平さん。
 
A PICTURE BOOK 西表島図鑑Tシャツ&図鑑ツアー
画像提供:A PICTURE BOOK 西表島図鑑Tシャツ&図鑑ツアー

図鑑Tシャツ
 
図鑑Tシャツは、生地素材から縫製、染め、タグ、デザインにいたるまで全てオリジナルで作成しています。生地は綿100%のへービーウェイトを使用、専用の釜を使用し顔料を擦り付けるように染めあげていくピグメント染めで仕上げています。印刷は、ピグメント染めの生地と相性の良いシルクスクリーン印刷で一枚一枚丁寧に刷り上げています(真平さん)
 
西表島の生き物缶バッジ
 
真平さんは、近畿大学農学部の前潟光弘(まえがた みつひろ)准教授と協力して島の生き物たちの写真を使い缶バッジを製作販売し売上げの全額をトラゾウ基金へ寄付しています。
 
トラゾウ保護基金イリオモテヤマネコ保護基金があるので、その部分へ寄付してます」(真平さん)
 
真平さんの作り出す『A PICTURE BOOK 図鑑』には、西表島で共存する生き物たちへの愛情と敬意が丁寧に描かれ詰まっています。
 
A PICTURE BOOK 西表島図鑑を開いて個性豊かな西表島の生き物たちに出会いに行きませんか?
 
A PICTURE BOOKお店の外観
 

A PICTURE BOOK 西表島図鑑Tシャツ&図鑑ツアー

住所 /
沖縄県八重山郡竹富町上原340−3
TEL /
0980-84-8065
営業時間 /
10:00~18:30 (5月〜9月)
 10:00〜18:00  (10月〜4月)
定休日 /
水曜、木曜(臨時休業あり)
Webサイト /
http://iriomote-zukan.com/

水野 暁子

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