沖縄観光情報:心おどる彩り豊かな伝統工芸「首里織」の世界(那覇市)【PR】

心おどる彩り豊かな伝統工芸「首里織」の世界(那覇市)【PR】

post : 2021.03.21 12:00



 

琉球王国から続く伝統工芸「首里織」とは



 
首里織(しゅりおり)とは、沖縄県本島那覇市で織られる織物のこと。歴史は古く14〜15世紀まで遡ります。沖縄には450年続いた独立国「琉球王国」の歴史背景があり、近隣の中国や東南アジア、日本との交易が盛んで献上品として「染め織物」「琉球漆器」「琉球びんがた」など多種多様な工芸品がつくられていました。
 
琉球王府は海外から積極的に織の技術を学び首里城の城下町で暮らす人々に受け継いでいきます。次第に各家庭で織られるほど生活に密着した技術となりました。
 
沖縄の風土や気候は染め織物に適していたこともあり、南国の自然から生まれる色彩や柄のアイデアも豊富にうまれ、個性豊かなデザインと美しい色使いが首里織の特徴で、その彩りの豊かさは見ているだけで心がおどります。

 
カラフルでオリジナリティ溢れる首里織




(沖縄の織物のうち、もっとも格式高い「首里花倉織」)
 
首里織りには大きく分けて、主に5つの織りがあります。
 
沖縄の織物の中でもっとも格式の高い、王妃・王女が着ていた「首里花倉織(はなくらおり)」と、士族以上の着衣として用いられていた「首里花織(はなおり)」、平織生地の中に部分的に糸の濃度を高くして立体的に見せる「首里道屯織(どうとんおり)」、祝着として着用されていた首里絣、太い綿の糸で畝織(うねおり)と両面浮花織(うきはなおり)を組み合わせた「首里ミンサー」の5つです。
 
高度な技術を用いて、紋織から絣に至るまで、実に多彩に織られています。特に、花倉織や道屯織は、王家・貴族専用とされていて首里でしか織られていない貴重なものでした。
 
巧みな技術とカラフルな色彩で織られた首里織。首里織を身に纏い、首里城の城下町を歩く人々はさぞ華やいでお洒落に見えていたことでしょう。
 
 

いくつもの工程を経て織りあげていく



 
首里織の工程は、デザイン考案、花綜絖(はなそうこう/花織を織るために必要な道具)作成、染色、糸繰り、整経、仮筬(かりおさ)通し、経巻き、地綜絖通し、花綜絖通し、本筬通し、織付け、製織、洗い張り、検査という15の工程を経て完成します。
 
その長い工程を分業にせず、たった一人の手で行うのも首里織りの特徴の一つ。



(那覇伝統織物事業協同組合の庭の植物を使って染めることも)
 
首里織に使われるカラフルな糸は、車輪梅(しゃりんばい)、フクギ、琉球藍、イタジイなど沖縄に生息する身近な植物や化学染料などで染めた糸をデザインに合わせて選び織っていきます。
 
 
高機(たかばた)と呼ばれる木製の機織り機を使って、織り上げていきます。織りの工程は、複雑な構成なので、熟練した技術を持っていても1日に織れる量は限られています。時間と手間のかかる気の遠くなるほどの作業から、美しい首里織が生まれるのです。
 
 

日用品の中に宿る首里織の美


 

 
大正時代、思想家・柳宗悦(むねよし)や陶芸家・濱田庄司が日常の暮らしの中にある工芸品から「用」と「美」が結びつく魅力を見いだし、それを発信する「民芸運動」が活発になります。民芸と沖縄の工芸品との結びつきは深く、民芸運動の発起人である柳宗悦の甥にあたる柳悦孝(よしたか)は、伯父の勧めにより沖縄の染織りを習得し、沖縄の染め織物を残すために尽力します。戦火で全てを失った首里織でしたが、彼らを始めとした多くの人々の力により戦後も途絶えることなく技術を受け継ぐことができたのです。
 
通気性の良さは沖縄の気候に合って着心地よく、鳥や草花といった身近なモチーフが巧みに織り込まれる。柳宗悦らが掲げた用の美を備えた「民芸品」として人々から愛され続けています。
 
 

未来へつなぐ首里織


 

 
現在、首里織は那覇伝統織物事業協同組合が経済産業大臣指定の「手織り伝統的工芸品」として生産を続けながら後継者育成事業に取り組んでいます。
 
那覇伝統織物事業協同組合の理事・山城有希子さんに首里織についてお話を伺いました。
 
「首里織の魅力は、一人で全てを完成させることです。デザインも糸の色も自分で選ぶことができる。この地域で、代々家業としての経営は少なく、個人個人の織り手によって織り継がれてきたのが特徴の一つ。常に新しい人を受け入れて技術を継承し続けなければ途絶えてしまいます。毎年組合で後継者育成事業をしていますが、今後も継続する必要がありますね」
 
生活様式の西洋化に伴い着物のニーズや後継者の減少など、常に課題が残るのが現状です。そのために心がけていることを伺うと
 
「代々受け継がれてきたものに現代の感覚を取り入れた商品開発をしています。そのためには基礎をしっかり継承しなければなりません。かといって型にはまったことを教えていては広がりが持てないので、後継者を育成するときは常に失敗を恐れないことを伝えています」
 
そう語る山城さん。カラフルな彩りを使って、「あったらいいな」と思うものや、沖縄の人たちがもっと首里織を身近に「使いたい」と思える新しい「首里織」の可能性を日々探求しています。
 
 

沖縄CLIPマルシェで買える心ときめく首里織


 
 
沖縄CLIPでは日々の暮らしに彩りを添える首里織の商品を扱っています。ビジネスシーンで活躍する名刺入れ。初めましての挨拶で差をつけたい人にぴったり。カラフルでモダンにスーツを着こなしたい男性にぴったりの首里織のネクタイは、100%シルクでパールトーン加工がされているのでお手入れも簡単です。
 
首里の粋な装いを暮らしの中に取り入れてみてはいかがでしょう。




 
 

沖縄CLIPフォトライター monobox(河野哲昌、こずえ)

 
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