北部・中部・南部のエリア別!沖縄本島の沖縄そば15選
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post : 2021.08.23 21:00
沖縄本島は、北部・中部・南部と大きく3つのエリアに分けられます。
国際通りや壺屋やちむん通り、古都 首里など歴史を感じられる「南部」、美浜アメリカンビレッジや琉球村、やちむんの里など様々なカルチャーが交差する「中部」、沖縄美ら海水族館があり、世界自然遺産への登録が決まった自然豊かな「北部」。
今回はおすすめの沖縄そば屋をそれぞれのエリア別にご紹介します。観光やドライブの際にぜひお役立てください。
1.【南部/那覇市】昔ながらの製法を守り続ける「木灰そば とらや」
那覇空港にほど近い「自家製麺 木灰そば とらや」。現在の沖縄そばの麺は、小麦粉と塩と“かん水”から作られていますが、戦前はかん水の代わりに、“灰汁(木灰を水につけて置いた上澄みの部分)”を用いていました。これが”木灰そば"です。とても手間がかかるので、木炭そばを食べられるお店は貴重な存在。骨付きのあばら肉が別皿に付いてくる本ソーキそばや三枚肉が乗った沖縄そばが人気です。ちきなーじゃこのせご飯とセットでどうぞ。
■自家製麺 木灰そば とらやの詳細はこちらから。
2.【南部/那覇市】やさしいスープが体に染みる「すぅ~ぎぃ~じぃ」
「国際通り」から程近い閑静な住宅地にあるすぅ~ぎぃ~じぃ。こだわりは、ご主人の崎濱秀貴(さきはま・ひでたか)さんが自ら打った手作りの麺と、沖縄では珍しい昆布出汁のスープです。いちばんのおすすめは「すぅ~ぎぃ~じぃそば」。平麺に豚肩肉、豚三枚肉に昆布出汁ベースのすっきり透明なスープがよく合います。
■すぅ~ぎぃ~じぃの詳細はこちらから。
3.【南部/那覇市】特性ジュレだれの沖縄そば!?「Okinawa Soba EIBUN」
石畳が続くやちむん通りをはじめ昔ながらの風情が残る壺屋の一角に、新しいスタイルの沖縄そば屋「Okinawa Soba EIBUN」があります。「牛もやしそば」に、「特製ジュレダレぶっかけまぜそば」など、ふだん沖縄そば屋で見かけないメニューがずらり。「特製ジュレだれぶっかけまぜそば」の麺は特注の生麺とモズク麺、イカスミ麺、フーチバー(よもぎ)麺の4種類から選べます。
■Okinawa Soba EIBUNの詳細はこちらから。
4.【南部/那覇市】じっくりじっくり時間をかけた自家製麺「琉球古来すば 御殿山(うどぅんやま)」
御殿山ぜひ堪能してほしいのがガジュマルの木を使った自家製麺の”木灰そば”。やんばるで1~2年乾燥させたガジュマルを1日かけてゆっくり燃やし、出てきた灰を水に溶かして何週間も寝かせます。そうしてできあがったいくつかのアクをブレンドし、小麦粉に混ぜてやっと麺が完成。メニューは「沖縄すば」や「ソーキすば」、「野菜すば」のほか、麺を胚芽麺に変えた「胚芽すば」もクセがなく、栄養価も高くておすすめです。
■御殿山の詳細はこちらから。
5.【南部/那覇市】有形文化財の古民家でさっぱりいただく「しむじょう」
国の登録有形文化財に登録された古民家でいただく沖縄そば。県産豚骨をじっくり煮込んだスープにカツオをたっぷりと加えただし汁は、脂を丁寧に取り除いているので、さっぱりした中にもしっかりしたうま味とコクが堪能できる絶品スープです。お店オリジナルの”こーれーぐす”(島とうがらしの泡盛漬け)をかけて召し上がれ。
■しむじょうの詳細はこちらから。
6.【南部/八重瀬町】磯の香り広がるアーサそば「屋宜家(やぎや)」
南部の観光スポット、おきなわワールドや平和祈念公園まで10分足らずの屋宜家。伝統的な琉球建築の民家をそのまま店にした建物は、国の登録有形文化財に指定されています。看板メニューは県産アーサがたっぷりのった「アーサそば」。アーサが練り込まれた麺はつるつると喉ごしがよく、もちもちとした食感。麵にアーサがからみつき、口に運ぶたびに磯の香りが広がります。
■屋宜家の詳細はこちらから。
7.【中部/浦添市】元祖ゆし豆腐そばの店「高江洲(たかえす)そば」
ゆし豆腐そば発祥のお店。豚骨からダシをとった少し白く濁ったあっさりスープにじっくり煮込まれたトロトロの軟骨ソーキ、玉子焼きと結び昆布、そしてプリプリアッツアツの「ゆし豆腐」。スープのコクと、豆腐の旨味、香りがしっかりと感じられます。サイドメニューのてんぷらやジューシー(沖縄風の炊き込みご飯)もそばのお供にぜひ。
■高江洲そばの詳細はこちらから。
8.【中部/浦添市】山原地鶏が香ばしい「いしぐふー」
カツオだしが一般的な沖縄そばに対し、いしぐふーではやんばるで育った山原地鶏をじっくり煮込んで出汁を取ります。あっさりとした中にしっかりとこくがあり、舌をほどよく刺激する塩気が後を引き、自家製麺との相性も抜群。おすすめの「特選そば」は、香ばしく炙られた鶏もも肉と、塩こしょうで柔らかく仕上げた胸肉がトッピングされたパンチのある一杯です。
■いしぐふーの詳細はこちらから。
9.【中部/北中城】5時間煮込んだ黄金スープ「ゆたかやそば」
毎日5時間煮込む黄金(くがに)スープは、豚骨・鶏ガラベースに血合い抜きの鰹節と野菜をプラスした脂っこさのないさっぱりとした味わい。県産塩の「ぬちまーす」が口当たりをまろやかにします。おすすめは「ゆし豆腐そば」。防腐剤を使っていない体にやさしいゆし豆腐がつるっと口の中へ入り、ふわふわとした食感が楽しめます。
■いしぐふーの詳細はこちらから。
10.【中部/北谷町】太麺と細麺を合わせたこだわりの生麺「一本松」
一本松のこだわりは太麺と細麺の2種類を合わせた生麺。つるつるとした口当たりに、少しコシがある、もちもちとした食感が楽しめます。おすすめは7時間じっくり煮込んだソーキがのった「ソーキそば」。鶏ガラ・豚ガラ・鰹節・魚骨ベースでふんわり広がる魚介の風味が食欲を湧かせ、さっと茹でたシャキシャキのもやしがアクセントになります。
■一本松の詳細はこちらから。
11.【中部/北谷町】地元の人に40年愛されて続ける「浜屋」
オープンして40年の老舗 浜屋のスープは、豚、鳥、鰹を使い、醤油ではなく昔ながらの塩で味を引き締めるのが特徴です。圧力鍋でじっくり煮込んだ軟骨ソーキは、口に入れた瞬間とろける食感。一番人気の「浜屋そば」はもちろん、ごろっとした豪快なテビチが乗った「テビチそば」や「ゆし豆腐そば」もおすすめです。
■浜屋の詳細はこちらから。
12.【中部/嘉手納町】癒しのロケーションと無添加スープの「海が見えるそば家」
東シナ海を一望できる静かな景色が広がる、知る人ぞ知る穴場の沖縄そば屋です。豚骨ベースに、昆布とカツオの風味がしっかり効いた無添加スープが自慢。天然海塩によるシンプルな味付けが特に女性客から人気を得ています。イチオシは「軟骨ソーキそば」。プルプル食感が楽しいボリューミーな軟骨ソーキは、深みのあるまろやかな味わいが絶妙です。
■海が見えるそば家の詳細はこちらから。
13.【中部/読谷村】中華のエッセンスを加えたここにしかない味「金月そば」
世界に通用する次世代の沖縄そばを確立すべく、いろいろな角度から追求している金月そば。おすすめは「坦々そば」。とろ味のある濃厚な白ゴマスープに、刻んだばかりの白ネギの香味、ラー油と唐辛子の辛味が相まって、沖縄そばでも中華そばでもない新たな味に出会えます。地産小麦を使用した太生麺の食感も楽しんでください。
■金月そばの詳細はこちらから。
14.【北部/名護市】自家農園で育った新鮮野菜をトッピング「むかしむかし」
基本理念として(“地産地消”どころか)“自産自消”を標榜。トッピングに使用されている食材のほとんどは裏の畑で収穫されたばかりのフレッシュな野菜や山菜です。スープはコクの効いた味わい深い豚骨ベースにカツオの風味がしっかり反映、クッキリと引き締まった美味しさが際立ち、自家製麺との相性抜群です。
■むかしむかしの詳細はこちらから。
15.【北部/今帰仁村】島時間のなかでいただくトロトロソーキ「今帰仁(なきじん)そば」
今帰仁村の集落にある、眩しい白い瓦と、ブーゲンビレアが目を引く、沖縄ならではの古民家。そこに今帰仁そばはあります。店主こだわりの自家製麺にトロトロのソーキ、ショウガも自家製でつけ込んでいます。透き通るスープの味は優しい風味。手作りの”生七味”や島とうがらしを泡盛で漬けた”こーれーぐーす”などの薬味で味の変化も試してみてください。
■今帰仁そばの詳細はこちらから。
「沖縄そば」と一言でといえど、守りたいもの、大事にしてることはお店によってそれぞれです。そうした個性は麺やスープ、トッピングに映し出され、ひとつとして同じ味はありません。沖縄で旅をしながら、自分好みのお気に入りの一杯に出会えますように。
原稿:松田藍、編集:浅倉彩
※それぞれのスポットの情報は取材当時のものです。
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