ハブとハーブのエキスを泡盛で仕込んだ南島酒販オリジナルのハブ酒「Double H」誕生!(後編)【PR】
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post : 2021.12.16 21:00
3回に渡って、「Double H」の魅力に迫る特集の過去記事はこちら→【前編】、【中編】
沖縄で作られたお酒を応援したい、その魅力を県外や海外にも届けたい。そんな思いのもと、1979年に創業した「南島酒販株式会社」(以下:南島酒販)が、2021年新たにオリジナルの酒造りに挑戦。沖縄の伝統文化といえるハブ酒に着目し、味も装いも新たなアプローチで仕上げたオリジナルのハブ酒「Double H」を11月1日にリリースしました。これまで前編、中編と「Double H」の魅力に迫る特集記事をお届けしてきましたが、これが最終回。【後編】では、「Double H」オリジナルカクテルのレシピを監修したバーテンダー中村智明さんにお話を聞きました。
(写真提供:南島酒販)
中村さんは、バーテンダー歴約20年。高校卒業後に、出身地の熊本県から移住、沖縄県内のバーに勤め、その技術を学びました。2017年、「全国フレアバーテンダー競技大会」にて準優勝、2018年には「世界大会ゴールデンカップ」でシルバー賞とベストテイスト賞をダブル受賞するなど、数多くの輝かしい受賞歴を持つバーテンダー。昨今では、オリオンビール社の「ちゅらWATTA」や、まさひろ酒造のクラフトジンなど、県内企業と共同で商品開発を手掛けたりと、多岐にわたり活躍中です。
お話を聞くため訪れたのは、中村さんがオーナーを務める那覇市のバー「アルケミスト」。あざやかなターコイズブルーの壁にドライフラワーの美しい装飾。カジュアルすぎず、シックすぎず、特別な一杯を楽しむための心地よい雰囲気が魅力的な空間です。このバーのコンセプトは、「琉球ミクソロジースタイル」というもの。通常とは異なる技法で作られるという「ミクソロジーカクテル」を提供しているのだとか。
(写真提供:アルケミスト)
「20年前あたりから“ミクソロジーカクテル”というものが登場して、近年世界的にも注目されるようになったんですが、沖縄では提供するバーがなかったので、その魅力を伝えたいと思い、2018年にこの店をオープンしました。
ミクソロジーは造語で、mix=混ぜる、ology=科学、学問という2つの言葉を合わせたもの。通常のカクテルと違う点は、スモークマシーンや液体窒素、蒸留器、真空調理器といった器材を使うことですね。たとえば、フレッシュハーブを使う場合、ハーブをまず液体窒素で凍らせ、粉砕した後、そこにジンやウォッカを入れて、ハーブの風味を移すということをします。
なぜこんなことをするかというと、フレッシュハーブはそのまま圧搾すると黒ずみ、えぐみに変わるんですね。一度凍らせて粉砕すれば、黒ずまず、えぐみも出ず、シャープな風味が抽出できる。つまり、より風味を豊かにしたり、よりフレッシュでおいしく美しく仕上げるために最新の器材を使う。それがミクソロジーカクテルの醍醐味なんです」
(写真提供:アルケミスト)
そうしたミクソロジースタイルに加えて、中村さんのこだわりは、沖縄県内の農家が育てたハーブや泡盛蔵人が作った泡盛など県産素材を使うこと、そして沖縄で活動する陶芸家の作品でカクテルを提供すること。沖縄×ミクソロジー。それが「琉球ミクソロジースタイル」をコンセプトに掲げているゆえんなのです。
これまで多くの沖縄で作られたお酒と向き合い、独自のカクテル作りを追及してきた中村さん。今回レシピ監修をするにあたり、出会った新しいハブ酒「double H」については、どのような印象をお持ちなのでしょうか。
(写真提供:南島酒販)
「これまでのハブ酒に比べて、ハーブの味がしっかり出ていて、ハブの臭みがなく、とても飲みやすいお酒ですよね。ボトルのビジュアルもかっこよくて、バックバーに置いても違和感がない。バーテンダーとしてお客様に提案しやすく、使いやすいハブ酒だなと感じています」
中村さん監修のオリジナルカクテルは、ハイボール、ニコラシカ風・氷冷ショット、シトラススパーク、エナジーブレイク、レモンドライブの5種。「Double H」オフィシャルページに詳しいレシピが掲載されています。とはいえ、「南島酒販さんから、凝ったカクテルというより、なるべくいろんな人が作りやすい簡単なオペレーションのカクテルを、という要望がありました」と語るとおり、自宅でも試してみたいシンプルなレシピばかり。
シトラススパーク(写真提供:南島酒販)
「特に、シトラススパークとレモンドライブは、家でも気軽に作れることを意識した簡単なレシピです。シトラススパークは、コンビニなどで売っているグルーフルーツ味の氷と炭酸ジュースを入れるだけ。レシピでは、紫色のバタフライピーソーダを使っています。レモンドライブは、レモネードジュースとレモン果汁を混ぜるだけで完成。レモンの香りを楽しめるように、口の大きなワイングラスで飲んでいただくのがおすすめですね」
レモンドライブ(写真提供:南島酒販)
そのほかの3種は、バーなどで提供していただくこともイメージ。
「エナジーブレイクは、パーティーシーンで人気のエナジードリンク割りを作ってほしいということで試してみたんですが、どうしてもエナジードリンクだけだとハブ酒が負けてしまう。そこでソーダと半量ずつにして、ハブ酒の風味を感じられるようにしました」
エナジーブレイク(写真提供:南島酒販)
せっかく沖縄伝統のハブ酒を使うならと、県産素材と合わせて、沖縄をテーマにしたカクテルも。
ニコラシカ風・氷冷ショット(写真提供:南島酒販)
「ニコラシカ風・氷冷ショットは、注いで飲むだけのいわゆるショットなんですが、その状態でも沖縄感を演出したくて、オレンジスライスに県産黒糖を乗せました。ブランデーの上にレモンスライスと砂糖を乗せるニコラシカというスタンダードカクテルがありますが、その沖縄バージョンですね。
『Double H』を瓶ごと冷凍庫に入れて冷やしたものを使うんですが、少し凍ったくらいかなっていうキンキンに冷えた状態がベスト。くっと飲み干した後、オレンジと黒糖を口に入れて、風味の余韻を楽しんでいただきたいです」
5種の中でも「一番おいしい」と、中村さんがおすすめするのは、なんと島唐辛子の泡盛漬け「コーレーグース」を使ったハイボール。そう、あのいつもは沖縄そばに入れるお馴染みの辛い調味料を、小さじ2杯入れるんです。
ハイボール(写真提供:南島酒販)
「コーレーグースは辛味もあるけど旨味も入っているので、意外かもしれないですが、本当においしいんですよ。そしてグラスには島マース(塩)と、切込みを入れた島唐辛子をつけるのがポイントです。まずは、塩がついていないところから飲む。次に、塩がついているところから飲む。さらに、もう少しぴりっとした味がほしかったら、唐辛子をグラスにすりつけて、そこから飲む。段階を踏んで、いろいろな楽しみ方ができるカクテルです」
「『Double H』は、沖縄を一層盛り上げてくれるような、未来を感じるお酒」と中村さん。「日本全国どこでも、バーに一本置いていたら提案しやすいと思います。全国的に『Double H』を使ったおもしろいカクテルが生まれていったら楽しいですね」
現在、中村さんも、そんなおもしろいカクテルを考案中。近々、「アルケミスト」だけで飲める「Double H」オリジナルカクテルが誕生予定とのこと。楽しみですね。
(写真提供:南島酒販)
味も見た目も新しい。「Double H」は、「これまでハブ酒に興味のなかった人たちにも手にとってもらえるように」と追及したクールなビジュアルも大きな魅力です。映像や写真などビジュアルのディレクションを手掛けたクリエイティブディレクター川北貢輔さんにも話を聞きました。川北さんいわく、今回のトータルコンセプトは「命」。
(写真提供:南島酒販)
「ハブは猛毒を持っているので万が一噛まれたら生死に関わりますよね。そんな代物をお酒に漬け込み、自分たちの健康に役立てようとした先人たちは、本当に勘が鋭いなと感じます。そういった歴史に生と死、命そのものの力強さを感じたので、『Double H』のビジュアルそのものにも命を宿らせ、伝えたいという思いで制作しました」
オフィシャルホームページにはオリジナル映像も公開されています。「夜・艶・毒・エキゾチック・覚醒・復活・再生・生命力」を主軸に制作されたという本映像は、まさにその言葉が持つ世界観を映し出した刺激的な仕上がり。
(写真提供:南島酒販)
「注目してほしいのは、『Double H』を象徴した女性にプロジェクションマッピングを投影したシーン。ハブの鱗が体を這う様子や、血管が走るようにエネルギーが脈打つ演出は、徹夜で試行錯誤したほどのこだわりです。それから、特殊なカメラレンズを使い、ふだんは絶対に近づけない距離で生きたハブを撮影しています。飼育員さんが見事にハブをコントロールしてくれて、ハブがまるで役者のように動いてくれたときは感動しました。一瞬ですが、噛みつき飛びかかる迫力のシーンがあるので是非探してみてください」
キャッチコピーは、「あなたはまだ、その誘惑を知らない」。これまでのハブ酒のイメージが変わるような意外性を秘めた「Double H」が誘う世界。見て聞いて、飲んで味わって。2021年、沖縄で誕生した新しいお酒の魅力をぜひご堪能ください。
【Double Hに関するお問い合わせはこちら】
南島酒販株式会社
住所/沖縄県中頭郡西原町字兼久277
電話/098-882-9393
営業時間/月~金 9:00~17:00、土 9:00~12:00
定休日/日曜日
https://www.double-h.okinawa/home
https://nanto-shuhan.com/
【アルケミストに関するお問い合わせはこちら】
琉球ミクソロジースタイルバーアルケミスト
※事前予約制
住所/沖縄県那覇市久茂地2-10-19 大城氏貸店舗102号
電話/098-943-8410
営業時間/20:00~4:00(フードL.O/3:00、ドリンクL.O/3:30)
定休日/無休
HP/https://alchemist.okinawa/
沖縄CLIPフォトライター 岡部徳枝
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