沖縄観光情報:やちむん、紅型、琉球ガラス。沖縄の伝統工芸品に触れる旅

やちむん、紅型、琉球ガラス。沖縄の伝統工芸品に触れる旅

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post : 2021.12.25 21:00

紅型

沖縄には、やちむん、紅型、琉球ガラスをはじめとする様々な伝統工芸品があります。今回はその中から6つをピックアップ。
それぞれの特徴をご紹介するとともに、実際に見たり触れたりしたい方にぜひ足を運んでいただきたいスポットをご案内します。
 

【やちむん】壺屋やちむん通り(那覇市)/やちむんの里(読谷村)



やちむん

沖縄の方言で"焼物"を表す「やちむん」は、沖縄を代表する伝統工芸です。1600年頃、琉球王朝時代に中国やタイなど海外との貿易を通して持ち込まれた陶磁器がルーツと伝えられています。

やちむん

那覇市の『壺屋やちむん通り』は、やちむんの基本技術と言われる「壺屋焼」発祥の地。300年の歴史を誇る老舗の窯元やポップなデザインが揃うセレクトショップなどバラエティ豊かなやちむんに出会えます。読谷村の『やちむんの里』は、広大な敷地に20もの工房が集い、作陶と販売を行っています。作陶家たちが共同で火を炊く登り窯は必見です。

■やちむんを楽しめるスポットの詳細はこちら
・沖縄のやちむん(やきもの)に出会う里、読谷村(よみたんそん)
・歩いて楽しい那覇の街 前編 沖縄旅行は、壺屋やちむん通りから始めましょう。



【琉球ガラス】奥原硝子製造所(那覇市)



琉球ガラス

「琉球ガラス」は、沖縄で最も新しい工芸品です。その起源は第二次世界大戦後の1950年代。アメリカの統治によって出回ったジュースやビールなどの空瓶を再利用し、新たなガラス製品を作ったことがはじまりです。

奥原硝子製造所

現存する工房の中で最も歴史のある『奥原硝子製造所』では、現在も空瓶を活用し、日常使いのグラスや装飾性の高い花瓶まで多様な製品を作っています。シンプルなデザインとカラーは、県内外を問わず、多くのファンから愛されています。工房では琉球ガラス吹き体験も可能。時間に余裕のある方はご自身のお土産にいかがでしょうか。

■奥原硝子製造所の詳細はこちら
1952年創業の琉球ガラスの老舗が作るシンプルで使いやすいガラスの器〈奥原硝子製造所(那覇市)〉



【琉球漆器】角萬漆器(那覇市)



琉球漆器

漆器は、木や紙に漆(うるし)の木から取れる樹液を塗り重ねて作る工芸品。陶器やガラスに比べて軽く、しっとりと手に馴染む感覚が魅力です。「琉球漆器」は、朱の鮮やかさや、堆錦(ついきん)という立体的表現の技法が美しく、さらに沖縄県内で自生する木材を木地(きじ)に使用していることが特徴です。

琉球漆器

『角萬漆器』は創業120年を超える琉球漆器最古の老舗店。主に、日本の木材の中で最も軽い素材と言われている「デイゴ」と、高級木材として知られている「シタマキ(エゴノキ)」を使っています。過去には伊勢神宮や明治神宮へ漆器の奉納し、東京赤坂迎賓館展示用工芸品への寄贈するなど、その品質の高さは全国的にも認められています。

■角萬漆器の詳細はこちら
琉球漆器を普段使いに。琉球最古の老舗「角萬漆器【那覇】」



【紅型】知念紅型研究所(那覇市)



紅型(びんがた)

「紅型(びんがた)」は、15世紀頃から続く沖縄を代表する染物。名前の由来には諸説ありますが、「びん」は「色彩」、「かた」は「模様」を表すというのが定説です。中国の花布、インドやジャワの更紗、日本の友禅と、諸国の技法を取り入れつつ、18世紀頃には王族の染色技法として確立され、豪華絢爛な型紙は琉球王府に収められていました。

紅型(びんがた)

『知念紅型研究所』は、琉球王朝時代に紅型三宗家と称された代表的な家柄のひとつ。今もなお技術を引き継ぎ、古典的な色合いや絵柄で沖縄の歴史と文化を伝え続けています。

■知念紅型研究所の詳細はこちら
琉球王国時代から続く紅型三宗家のひとつ「知念紅型研究所」(那覇市)を訪ねて <前編>



【琉球かすり】南風原町



琉球かすり

絣(かすり)は織物の技法のひとつ。その技術が生まれたのは紀元前3~4世紀頃でインドが発祥地とされており、15世紀頃に東南アジアから琉球に伝わったと言われています。

琉球かすり

琉球かすりは、植物や動物、生活用品など、身近なものをモチーフにした模様が特徴的。琉球王朝時代から伝わる「御絵図帳(みえずちょう)」に定められた、約600種類の図柄がもとにされています。南風原町観光協会の『かすりの道ツアー』(4名以上から受付)では、制作工程なども見学できますので、ぜひ問い合わせてみてください。

■琉球かすりをもっと詳しく知りたい方はこちら
世界に誇れる南風原町(はえばるちょう)の宝物「琉球かすり」



【久米島紬】久米島紬の里 ゆいまーる館(久米島町)



久米島紬(くめじまつむぎ)

日本における“紬の発祥”とも言われる「久米島紬(くめじまつむぎ)」は、15世紀後半中国の養蚕産業が起源とされています。蚕の真綿でつむいだ糸を原料糸に、天然の草木、泥染めによって染色。手投杼(シャトル)を用いて職人の手で丁寧に織り上げます。

機織り

『久米島紬の里 ゆいまーる館』では、久米島紬の歴史や作業工程が詳しく知ることができ、各種絹糸、染料の種類や古くからの作品などを見学することができます。草木染めの絹糸を使ったコースター作りや、綿バンダナの草木染めなどの体験メニューもありますので、思い出とお土産づくりに立ち寄ってみてください。

■久米島紬の里 ゆいまーる館の詳細ははこちら
「久米島紬の里 ゆいまーる館」で由緒ある伝統芸能の技に見入るひととき


伝統工芸は琉球王朝や沖縄戦といった沖縄の特異な歴史に触れるきっかけにもなります。数十年、数百年前から続く人々の想いと技をぜひお楽しみください。

※それぞれのスポットの情報は取材当時のものです。
 最新の情報につきましては、公式サイト等でご確認ください。

原稿:松田藍、編集:浅倉彩


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