沖縄観光情報:西表島、祖納岳のふもとにある小さなお土産やさん「そないチクイザ」

西表島、祖納岳のふもとにある小さなお土産やさん「そないチクイザ」

post : 2022.02.22 20:00

亜熱帯の大自然が圧倒的な存在を誇る沖縄県西表島(いりおもてじま)。その西部地区に位置する祖納(そない)集落に、ホッと一息つきたくなるお土産やさん「そないチクイザ」があります。

そないチクイザ

 

世界を旅してたどり着いた「西表島」



「そないチクイザ」を運営している屋真由美(おく まゆみ)さんは、ファッション誌の編集者として東京で働いていましたが、自身の価値観を見直し、視野を広げたいという思いから、2016年に勤めていた会社を辞め、単身アフリカの国々や、中米の国々を旅してまわりました。

屋真由美(おく まゆみ)さん

真由美さんは、旅先のエジプトに滞在中に、ダイビングのライセンスを取得しました。帰国後、取得したダイビングライセンスを活かせる環境を探していたときに、西表島の自然に魅せられ移住しました。西表島のダイビングショップで働きながら、島人たちとの交流の場にも積極的に参加していた真由美さんは、スポーツを楽しむ集いの場で、現在のパートナー正美(まさみ)さんと出会い結婚。現在は、子育てをしながら「そないチクイザ」を運営しています。

 

訪れる人がホッと一息つける場所



正美さんの家族は、お祖父さんの代に奄美大島から移住してきて以来、西表島で建築関係の仕事に携わってきました。正美さんのお父さん、重美(しげみ)さんもまた建築の仕事を引き継ぎ2020年に引退。退職後の楽しみにと、「そないチクイザ」を建てました。お店は、祖納を象徴する祖納岳(標高287m)のふもとにあります。

祖納岳を少し登ると、上面が平らになった大きな石があるそうです。その石は、昔から神様が腰かけるための石だと伝えられてきました。神様が座るための石、「石座」。これを「チクイザ」と発音し、このあたりは昔「チクイザ」という地域名で呼ばれていたそうです。

重美さんは、お土産や「そないチクイザ」を、地域の人々や島を訪れる人々がホッと一息つける「石座」、つまり、腰かけてひとやすみできる場所にしたかったそうです。

そないチクイザの店内

大きめに張り出した縁側にも、そんな重美さんの想いが表れています。

「コロナ禍になる前は、縁側を舞台にして、ライブなどの催しものも企画しました。敷地内に人々が集い、楽しい時間をすごしました。コロナが落ち着いたらまた人々が和気あいあいと集まれる場所作りを、家族や地域の方々と共にしていきたいです」(真由美さん)

 

自然の恵みと人との繋がりを感じられる商品



真由美さんは、観光で訪れる人々が西表島を感じられるようなお土産や、西表島在住の島人がプレゼントに購入したくなるような商品を仕入れたり、製造したりしています。

イニシャル刺繍入り巾着ポーチ

真由美さんが手がけるシリーズ、「やまねこ雑貨店」のイニシャル刺繍入り巾着ポーチは、愛らしい野鳥がモチーフのイニシャル入りの布袋です。アカショウビンやシロハラクイナは、真由美さんや西表島の人々にとって、身近に共存する島の生き物たちです。

ミシン刺繍ですが、顔まわりは真由美さんが手作業で一つ一つ仕上げているため、それぞれの表情に微妙な違いが見え、手作業ならではの温もりを感じます。イニシャル刺繍入り巾着ポーチの他、イリオモテヤマネコ、リュウキュウアカショウビン、ヤエヤママルバネクワガタや、ヤエヤマヒルギなど、西表島の生物や植物をモチーフにした刺繍ワッペンをあしらったミニタオルや、お子さま用のTシャツなども「そないチクイザ」やまねこ雑貨店オリジナルの商品です。

イニシャル刺繍入り巾着ポーチ

近所の農家さんが、「たくさん採れたよ」と持ってきてくれる島の果実から生まれた「やまねこソルト(シークヮーサー、四季柑)」や、「星さんちのお米(黒紫米)」なども人気の商品です。

やまねこソルト

星さんちのお米(黒紫米)

西表島の暮らしの中から生まれる商品からは、生命力溢れる西表島の動植物や、自然の恵みと人との繋がりを感じられます。

 

チクイザ内の食事処「百香果(ももかか)」



「そないチクイザ」内には、真由美さんが運営するお土産やさんのほか、料理家の那須真麻(なすまあさ)さんが運営する食事処「百香果(ももかか)」があり、アジアのおばんざいランチやデザート、ドリンクが楽しめます。週ごとに替わるランチプレートは、タイ、インドネシア、ベトナム、台湾などの本格的なエスニック料理が楽しめ、見た目も美しく心のこもった優しい味わいです。

ランチプレート
(写真「百香果」提供)


今回は、「包子(ぱおず)の日」ということで、ぶたまん、やさいまん、黒胡麻あんまんをテイクアウトしました。ぶたまんは、ふんわり甘みを感じるもっちりとした皮と豚肉の甘辛く煮た味付けが絶妙なバランス。やさいまんのシャキシャキとした歯ごたえと生姜の風味は、さっぱりとしているけれど満足感のある食べ応え。黒胡麻あんまんの程よい甘みと優しいあと味は、肩の力が抜ける美味しさでした。

ぶたまん、やさいまん、黒胡麻あんまん

旅の合間に、ホッと一息つきたくなったら、自然と人の繋がりを感じられるお土産と、心とおなかが満たされるランチに出会える「そないチクイザ」で、優しい島時間に身をゆだねてみませんか。

屋真由美(おく まゆみ)



「そないチクイザ」
住所/沖縄県八重山郡竹富町字西表896-1
電話/050-5875-6723
営業時間/11:00~16:00
[ 百香果] 11:00~16:00(店内飲食・テイクアウトどちらも可能)
定休日/日曜日、月曜日
HP/https://chikuiza.com/

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沖縄CLIPフォトライター 水野 暁子


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Information

沖縄県八重山郡竹富町字西表896-1