これぞ地元の味!沖縄のローカルなおやつ7選
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post : 2022.03.14 20:00
まだ知られてないかもしれない!?沖縄ならではのおやつをご紹介します。
明治時代から愛される伝統菓子に100年以上の歴史を持つ老舗の和菓子、またご自宅で作れるレシピなども。
小腹がすいたときや食べ歩きのお供におすすめです。
1.赤い「の」が目印。首里の名物「のまんじゅう」
100年以上の歴史が続くお店、"ぎぼまんじゅう"が作る首里の名物「のまんじゅう」。特徴は白い皮に食紅で描かれた「の」という文字。「のし」を表すことから縁起物として地元の方に重宝されています。
包装紙を開くとふわっと広がる月桃の香り。たっぷりつまった甘さ控えめのあんこは、甘いものが苦手な方でも食べられるサッパリとしたお味です。お祝い事で配られる「のまんじゅう」は冷めていることがほとんどですが、直接買いに行けば出来立てアツアツをゲットできるかもしれません。
■のまんじゅうの詳細はこちら
>>100年間愛され続ける文字と味「首里名物のまんじゅう」
2.明治20年から親しまれる庶民のお菓子「タンナファクルー」
明治20年、那覇市首里で生まれた「タンナファクルー」は黒糖、小麦粉、卵で作るシンプルな焼き菓子。高価な宮廷菓子の代用品として庶民の間で親しまれたそうです。
創業者の玉那覇(方言でタンナファ)さんが色黒(イルクルー)だったことからタンナファクルーという名付けられたこのお菓子は、三代目が後を継いだ今も、昔ながらの製法で日々手づくりされています。濃厚な食感と伊平屋産純黒糖のやさしい甘みは、牛乳と一緒にいただくのがおすすめです。
■タンナファクルーの詳細はこちら
>>沖縄のお土産にもオススメ!丸玉製菓の「タンナファクルー」
3.黒糖味のふっくらクレープ「ポーポー」
小麦粉や卵などを混ぜたものをクレープのように薄く焼き、中にアンダンスー(油味噌)を入れてクルクルと丸めたお菓子「ポーポー」は、中国の影響を受けて誕生したと伝えられています。
ポーポーが県内全土に広まるきっかけと言われているのが、読谷村楚辺(よみたんそん・そべ)の「楚辺ポーポー」。一般的なポーポーと違い、アンダンスーが入っておらず、ふっくらとした分厚い生地に黒砂糖が練り込まれています。飽きのこないほどよい黒砂糖の甘みはまさにおやつにぴったり。読谷村の”ゆんた市場”で購入できます。
■ポーポーの詳細はこちら
>>ポーポーの元祖!? 『楚辺ポーポー』は沖縄のお土産にもおすすめ
4.沖縄のど定番おやつ「サーターアンダギー」
沖縄定番のおやつ「サーターアンダギー」。方言でサーター(砂糖)をアンダー(油)でアギー(揚げる)ことからその名が付いた、丸い形の沖縄ドーナツです。割れたところが笑った口に見えることから「福を呼び込む」縁起の良いお菓子とも言われています。
那覇市の平和通り商店街とサンライズなは商店街にお店を構える"琉宮"のサーターアンダギーは、複数の小麦粉をブレンドし、卵本来の美味しさを閉じ込めたこだわりのサーターアンダギー。プレーンや黒糖などオーソドックスなテイストに、ココナッツや黒ごまときな粉をまぶしたオリジナルも。パサつきのない食感と素朴な味は、揚げたてはもちろん冷めてもおいしくいただけます。
■サーターアンダギーの詳細はこちら
>>種類がいっぱい!沖縄の定番スイーツ「サーターアンダギー」
5.薄皮生地と甘さ控えめあんこの身体に優しい「山城まんじゅう」
創業160年とも言われる老舗饅頭屋の「山城まんじゅう」。小麦粉と水だけを使った生地で、あずき、砂糖、水飴で作った餡子を包んだ後、平らに伸ばして月桃(ゲットウ)の葉を敷いて蒸す。作り方がシンプルだからこそ材料はすべて無添加無農薬で身体に優しいものを選んでいます。
甘さ控えめで素朴な味わいは甘いものが苦手な方にも好評で、女性客より男性客が多いのだとか。蒸したての熱々が食べたい方は10時半の開店時をねらって足を運んでみてください。
■山城まんじゅうの詳細はこちら
>>創業160年とも言われる老舗饅頭屋「山城まんじゅう」。首里散策のお供に素朴な味わいの饅頭はいかがでしょうか?
6.家で作ってみて!黒糖蒸しパン「アガラサー」
沖縄戦後の小麦粉が流通した時代に誕生した、黒糖を使った蒸しパン「アガラサー」のレシピをご紹介します。材料は薄力粉、ベーキングパウダー 、黒糖(粉末)、黒糖(固形) 、水、サラダオイル、醤油。(各分量はリンク先の記事にて)
ふわっ、もっちり食感に粉の素朴な風味、コクのある黒糖の甘さ、隠し味に加えたお醤油の香りに、どこか懐かしさを感じられますよ。
■アガラサーのレシピはこちら
>>ふんわりモチッ! 沖縄の郷土菓子「アガラサー(黒糖蒸しパン)」の作り方
7.夏に最高。かき氷のように食べる「沖縄ぜんざい」
沖縄の人がいう"ぜんざい”は、あたたかいものではなく氷がのった冷たいもの。老若男女を問わず30年以上愛され続ける"富士家(ふじや)"で、ぜひこだわりの「沖縄ぜんざい」を味わってみてください。
工場で丁寧に選別された小豆は、煮る時間を厳密に管理し品質を維持。煮崩れせず、一粒一粒が美しく光っています。
最初の一口から最後までムラ無く味わえるようにと、小豆の煮汁で味付けされたかき氷は、「店舗内ですぐ食べる」「30分後に食べる」「1時間後に食べる」とシチュエーションに合わせて3種類を用意。氷の溶けるスピードまでも管理し、店内でもテイクアウトでも変わらぬ美味しさを提供します。
お店に来られない方のためにオンラインストアでも販売しています。
■ぜんざいの詳細はこちら
>>探求心と思いやりが詰まった美味しい沖縄ぜんざい【ぜんざいの富士家】(那覇市)
黒糖や小麦粉、小豆など、限られた材料から人々の工夫によって誕生してきた沖縄にしかない独自のおやつ。
シンプルだからこそ素朴でやさしい。その味をぜひ手にとってみてください。
※それぞれのスポットの情報は取材当時のものです。
最新の情報につきましては、公式サイト等でご確認ください。
原稿:松田藍、編集:浅倉彩
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