竹富島のオアシス、「ぱーらー願寿屋」
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post : 2023.04.01 20:00
竹富島の集落の入り口にある「ぱーらー願寿屋」
石垣島(いしがきじま)から高速船で約10分の場所に位置する竹富島(たけとみじま)。
竹富港から真っ直ぐと集落に向かって伸びる道を上がった先に、「ぱーらー願寿屋」があります。
「ぱーらー願寿屋」は、2002年頃からブルーシールアイスクリームやかき氷、ジュースなどのドリンクを販売する移動販売車を庭に置き、中庭と自宅の一室を使った小さなお店を始めました。
2016年には、2組限定の宿泊施設「島宿願寿屋」をオープンさせ、隣接して「ぱーらー願寿屋」もリニューアルオープンさせました。
みんなのオアシス
「ぱーらー願寿屋」は、観光で訪れる人に人気なのはもちろんのこと、竹富島の住民にとってもオアシスのような場所です。
特に島の子どもたちは、放課後や週末に小銭を握りしめてアイスクリームやかき氷を食べに「ぱーらー願寿屋」へと向かいます。
くつろげる場所
「お店のメニューに関しては、私が出会った好きなのもをシェアしている感じです。観光でこられる人には、ビーチの帰りやお散歩の途中に一息つきに寄ってもらいたい場所、島の人には気分転換や息抜きに立ち寄ってもらいたい場所という風に、『くつろげる場所』としてここがあったらいいなと思っています」と話す「パーラー願寿屋」オーナーの内盛こずえ(うちもり こずえ)さん。
パラソルのあるお庭と落ち着く店内
これからの季節、晴れた日には、外席がおすすめです。パラソルの下、心地よい風に吹かれながら鳥の鳴き声に耳を傾けたり、草木が揺れる姿を眺めたりしていると、ゆったりとした島の良さを感じられます。
店内は、八重山(やえやま)の木工職人が手がけた木のぬくもりを感じられる落ち着いた空間です。竹富島の作家が作るコーヒーカップが使われていたり、石垣島の作家が染めた暖簾(のれん)が掛かっていたり、八重山の自然や文化を感じられる本や雑貨が並んでいたりと、内盛さんが暮らしの中で出会った「好きなもの」がお店の中に散りばめられています。
「お店で使っているものや置いているものは、身近にある私が好きなものなので、お客さんに『このカップ良いですね』と言われたら、『そうなんですよ』と自然体でおすすめすることができます」(内盛さん)
奥には、約2畳ほどの畳の小上がりがあり、小さなお子さま連れのお客さまも安心して来店できます。
棚には、子どもが遊べるおもちゃが置いてあるところにも優しさを感じます。
縁と縁でつながっている場所
「食品などの仕入れ先の業者さんや、一緒に働いてくれるスタッフのみんなに助けてもらいながらお店を営んできました。縁と縁でつながり、支えてもらいながら今に至るのが願寿屋だといつも感じています。私たち家族にとっては、お店は暮らしの一部になっています。私にとっての居場所であり、巣立っていく我が子たちにとっては、いつまでも変わらずにある場所で、いつでも帰ってこられる場所です。お客さまにとってもそんな場所であったら良いなと思っています」(内盛さん)
たくさんの人やものとの縁を大切に紡ぎながら育ってきた場所、ほっとできて心地よい場所。「ぱーらー願寿屋」は、竹富島にあるみんなのオアシスです。
パーラー願寿屋
住所/沖縄県八重山郡竹富町字竹富2279-1
電話/0980-85-2211
営業時間/11:00~17:00(L.O.16:30)
定休日/不定休
H.P./https://ganjuya.com
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沖縄CLIPフォトライター 水野 暁子
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