連載/島の恵み、島の味 その6 もずく

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初回投稿日:2014.04.16
 最終更新日:2024.08.30

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もずくのことを沖縄の言葉で「スヌイ」と呼びます。

「酢のり」から「スヌイ」と呼ばれるようになったとか。

身近な食材でも沖縄ならではの呼び名があって、知るたびに驚かされます。

沖縄での暮らしも4年目になると、気がつけば沖縄の呼び名を自然に使う自分がいます。

 

もずく

 

低カロリーで、食物繊維豊富なもずくは、健康食材としても重宝されています。

ぬめり成分フコイダンの抗酸化作用も期待され、サプリメントや化粧品などの研究が進められています。

 

毎年4月頃、浜で磯遊びしていると波打ち際にふわりふわりと打ち上げられるもずくの姿があります。

うるま市の平安座島(へんざじま)と浜比嘉島(はまひがじま)を結ぶ浜比嘉大橋の上から、

大海原に広がるもずくの漁場が見渡すことが出来ます。

 

大海原に広がるもずくの漁場

 

この季節、まずお薦めしたいのが旬のもずく。収穫後に海水で洗ってそのまま販売されています。

長期保存が出来る塩漬けのもずくとは違い、彩りもよく、

舌触りの良いぬめりがあり、潮の香りが爽やかに味わえます。

柑橘を搾っていただくと、素材の風味を存分に楽しめます。

鍋のアクセントやラーメンやうどんのかやく、味噌汁の具としても楽しめます。

 

スタンダードな食し方としては、三杯酢につけていただく「もずく酢」が有名です。

全国的には既に味付けされた3連パックなど、もずく酢を見ないスーパーはありません。

沖縄のもずく酢の味付けは、家庭それぞれの塩梅があるそうです。

「もずくの天ぷら」は、おやつから酒の肴として子供から大人まで大変人気のある郷土料理。

揚げたての天ぷらをひとくち頬張ると口の中に磯の香りがふんわりと広がります。

 

もずくの天ぷら

 

個人的に最近ハマっているのが、

浜比嘉島の浜地区にある丸吉食品で食べられる「もずくコロッケ」。

漁港前に店を構え、揚げたてのコロッケや天ぷらをはじめ、

旬の時期は生のもずくやひじきを購入出来ます。

沖縄そばや、定食などもあり、ドライブの合間に港を見ながら

揚げたてのコロッケやてんぷらを頬ばるのも乙なもの。

 

もずくコロッケ

 

沖縄県のもずく生産量は全国の8割を占め、その中の4割が勝連漁協組合で水揚げされています。

組合が開発した「新鮮早摘みもずくスープ」は、初物のもずくをたっぷりそのままフリーズドライ。

お湯をかけるだけの簡単スープは、OLのお昼ごはんに役立つこと間違いなし!

 

もずくスープ

 

毎年4月にうるま市勝連平敷屋(かつれんへしきや)漁港で行われるイベント「もずくの日」は、

漁協組合と生産者が主体となってもずくをPRする日。

「もずく早食い競争」や地元の中高生が踊る「肝高の阿麻和利」や吹奏楽、

園児による「ソーラン節」など余興も目白押し。生産者が船を出し、漁場を見学することも出来ます。

特にもずく早食い競争は、年々ルールの難易度があがり、今年はお箸の使い方が勝利の決め手のようです。

地域の人とつながり、特産品の「もずく」をいただきながら、

「もずく」を知り、「もずく」を満喫する一日。是非足を運んでみて下さいね。

 

 

■もずくの日イベント

開催日/毎年第3日曜日(今年は4月20日) 

開催時間/午前10~午後5時

場所/うるま市勝連平敷屋漁港

 

■「新鮮早摘みもずくスープ」取扱店舗

沖縄県内/ティーダマルシェ(那覇空港2F)・道の駅かでな(嘉手納町)・古宇利島物産センター(古宇利島)・カルディコーヒーファーム(那覇、宜野湾)・海の駅あやはし(うるま市)・勝連城趾休憩所内うるま~る(うるま市)・エース三越(豊崎店・那覇牧志店)

 

沖縄県外/カルディーコーヒーファーム(全国)・諸国フーズプラザ(東京)・沖縄・宝島(愛知、埼玉、東京)・わしたショップ(福岡、名古屋)・あおき豊洲店(東京)・日本のご馳走えん新丸ビル店(東京)・ロコマルシェ(静岡)

※平成26年4月16日現在

 

勝連漁業協同組合 ■勝連もずくに関する問い合わせ先

住所 /
沖縄県うるま市勝連平敷屋3821-18
電話 /
098-983-0003

monobox(河野哲昌・こずえ)

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