木漏れ日が差し込む大自然の静粛な時間やんばるの喫茶店「小春屋」で癒される
- 味わう
- 44
- Clip
post : 2014.05.17 12:00
芭蕉布の里、大宜味村喜如嘉(おおぎみそんきじょか)は、
沖縄の原風景とも言える赤瓦古民家が残る素朴な集落です。
その、奥の細道を抜けた小川沿いに佇む「小春屋(こはるや)」は、ネイチャーカフェ、、
というようりも素朴な喫茶店という風情が漂う癒やしの空間です。
地元の人々に拝所として崇められているパワースポット「七滝」までは徒歩3分に位置し、
色濃い芭蕉の木々や、ブーゲンビリア(写真)などの美しい原色の花々、
そしてノグチゲラ(特別天然記念物)、アカショウビン、アカヒゲ、サシバといった鳥や、
ナガサキアゲハ(写真)やシリケンイモリなど様々な希少生物達が訪れるロケーションは、
そこにいるだけで心身のリフレッシュをもたらしてくれます。
店内には、かわいらしいヤチムン(焼物)の器や皿、
ちょっとしたアクセサリーなども販売しています。
おすすめメニューは、沖縄の伝統菓子のあまがしに、ぜんざいとプリンを
ミックスさせつつも控えめな甘さが嬉しい「小春愛す」(写真手前。515円)と、
大宜味産の採れたてシークヮーサーの「黄金(くがに)ジュース」(412円)。
ともに、さりげない味わいが、ホっと一息つかせてくれます。
その他、ゴーヤージュースやハイビスカスティーなどのドリンク類(各種412円)が充実している他、
スイーツも粒ぞろいです。また軽食として、
「小春うどん」(721円)には、フーチバ(よもぎ)天ぷら入りの醤油味と、
カレー味の2種類を用意しています。
ちょっと注意したいのは、こちらのお店、金曜から日曜・祝祭日のみオープンという
変則的な営業スタイルということ。というのも、店主である市田豊子さんは、
やんばる自然保護関係のNPOで副理事長で、
本業の合間(つまり市田さんがお休みの際)にお店を手がけているためです
(但し、月曜から木曜でも、市田さんがお店にいれば、オープン可とのこと。
まずはお電話でお問い合わせ下さい)。
東京で自然保護団体に務めていた市田さんは、仕事の関係で1989年に来沖。
やんばるの原生林の素晴らしさを知り、移住を決めひっそりとお店をオープンしました。
今でこそ当たり前になった森カフェやネイチャーカフェといったものが
沖縄にはまだほとんど無かった頃で、まさに先駆け的な存在でした。
口コミで評判は広がり、多い時には1日80人もの客が来たこともあったと言います。
以降、やんばるをこよなく愛する市田さんは、
この地域の世界自然遺産登録を目指し尽力している他、
地元の小学校では、野鳥観察や蝶観察を通して身近な自然に気付き、
自然保護の大切さを知ってもらいたいと、
次世代にその意識を伝えるべく、ボランティアとしても日々活動しています。
その傍らで、県内外の方々に広くその大自然の素晴らしさを間近に感じて欲しいと、
自宅の一角となるお店を静かに続けているというわけです。
混み合って無ければ、ぜひ声をかけてみてください。
やんばるの雄大な大自然の、知られざる魅力をたくさんお話いただけます。
小春屋
住所/沖縄県大宜味村字喜如嘉2234
電話/0980-44-3363
営業時間/11:00~日没まで
定休日/月曜~木曜(祝祭日は営業、翌日休み)
※但し、市田さんがお店にいればオープン可
P/あり
沖縄CLIPフォトライター 小川 研(Qey Word)
沖縄CLIPでは、みなさんがおすすめする沖縄観光情報をお待ちしております。ご投稿はこちらから。
Information