紅型の文様が美しい、陶芸作家ヨコイマサシのつくる紅型陶器

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初回投稿日:2014.05.28
 最終更新日:2024.04.18

紅型の文様が美しい、陶芸作家ヨコイマサシのつくる紅型陶器

沖縄県南城市の道沿いにふと現れる、異世界に通じそうな不思議なドア。


cococo入口

 

「住宅街の真ん中なので、ドアを挟んで、日常との間にワンクッションおいて欲しくて」

ドアを開けると緑が美しい広い敷地の中に、工房と沖縄作家の手作り雑貨のお店「cococo」がある。


緑が美しい広い敷地


cococo店内

 

今回ご紹介する紅型陶器は、この「cococo」オーナーである

陶芸作家のヨコイマサシさんが編み出した

沖縄の伝統工芸である紅型染めと、陶器の技法が組み合わさった

新しいかたちの陶器だ。


紅型陶器

 

工業的に柄を陶器にプリントするのではなく、

紅型作家とコラボレーションした紅型の型やオリジナルの型を使いながら、

一枚一枚丁寧に手作業で仕上げていく。

あえて一目で紅型と分かるように、伝統的な柄を主に用いている。

 

焼きあがった陶器は、その絶妙な色味と質感が美しく

モダンな雰囲気がありながらも沖縄の伝統を感じさせる、厚みのあるものだ。

 

表札の他にも額装を施したインテリアや、箸置き、カトラリーレストなどに形を変える。

その他注文が入ればお皿などの作品をつくることも。


インテリア


箸置き

 

陶芸作家であるヨコイさんは東京の美術大学を卒業し、デザイン会社に就職。

カーナビやタッチパネル等のデザインの仕事をしていたが、自分自身が関わったデザインに対して

お客さんの反応が直接見れないことに違和感を覚え、自分にあった仕事を模索していた。


ヨコイさん

 

その後沖縄に移住した2004年に陶芸に出会い、壺屋の伝統工芸の壺屋焼き窯元で修行。

その頃には紅型と陶器を組み合わせた技法の構想があったという。

 

陶芸作家として活動しつつ、紅型陶器の試行錯誤を繰り返していたが

2008年に独立し、お店をオープンしたのをきっかけに紅型陶器の作品の販売を開始した。

 

もともとお客さんと直に接するために開いたお店なだけに

表札に入れる文字のレイアウトなどの詳細なヒヤリングも、丁寧に対応してくれる。

 

量産しようとはせず、

ひとつひとつの行程を大切にするのがヨコイさん流だ。

 

自宅やお店の顔となる表札や、家を彩るインテリアを、

沖縄を感じるモダンで洗練された陶器で彩ってみてはどうだろう。

 

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アトリエ+ショップCOCOCO

住所 /
沖縄県南城市玉城當山124
定休日 /
火曜、水曜+不定休
営業時間 /
11:00〜17:00頃
HP /
http://www.cococo-shop.com
電話 /
090-8298-4901(電話は10:00〜18:00)

沖縄CLIP編集部

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