沖縄観光情報:紅型の文様が美しい、陶芸作家ヨコイマサシのつくる紅型陶器

紅型の文様が美しい、陶芸作家ヨコイマサシのつくる紅型陶器

post : 2014.05.28 12:00

沖縄県南城市の道沿いにふと現れる、異世界に通じそうな不思議なドア。


 

「住宅街の真ん中なので、ドアを挟んで、日常との間にワンクッションおいて欲しくて」

ドアを開けると緑が美しい広い敷地の中に、工房と沖縄作家の手作り雑貨のお店「cococo」がある。



 

今回ご紹介する紅型陶器は、この「cococo」オーナーである

陶芸作家のヨコイマサシさんが編み出した

沖縄の伝統工芸である紅型染めと、陶器の技法が組み合わさった

新しいかたちの陶器だ。


 

工業的に柄を陶器にプリントするのではなく、

紅型作家とコラボレーションした紅型の型やオリジナルの型を使いながら、

一枚一枚丁寧に手作業で仕上げていく。

あえて一目で紅型と分かるように、伝統的な柄を主に用いている。

 

焼きあがった陶器は、その絶妙な色味と質感が美しく

モダンな雰囲気がありながらも沖縄の伝統を感じさせる、厚みのあるものだ。

 

表札の他にも額装を施したインテリアや、箸置き、カトラリーレストなどに形を変える。

その他注文が入ればお皿などの作品をつくることも。



 

陶芸作家であるヨコイさんは東京の美術大学を卒業し、デザイン会社に就職。

カーナビやタッチパネル等のデザインの仕事をしていたが、自分自身が関わったデザインに対して

お客さんの反応が直接見れないことに違和感を覚え、自分にあった仕事を模索していた。


 

その後沖縄に移住した2004年に陶芸に出会い、壺屋の伝統工芸の壺屋焼き窯元で修行。

その頃には紅型と陶器を組み合わせた技法の構想があったという。

 

陶芸作家として活動しつつ、紅型陶器の試行錯誤を繰り返していたが

2008年に独立し、お店をオープンしたのをきっかけに紅型陶器の作品の販売を開始した。

 

もともとお客さんと直に接するために開いたお店なだけに

表札に入れる文字のレイアウトなどの詳細なヒヤリングも、丁寧に対応してくれる。

 

量産しようとはせず、

ひとつひとつの行程を大切にするのがヨコイさん流だ。

 

自宅やお店の顔となる表札や、家を彩るインテリアを、

沖縄を感じるモダンで洗練された陶器で彩ってみてはどうだろう。

 

 

アトリエ+ショップCOCOCO

住所/沖縄県南城市玉城當山124

定休日/火曜、水曜+不定休

営業時間/11:00〜17:00頃

HP/http://www.cococo-shop.com

電話/090-8298-4901(電話は10:00〜18:00)

 

沖縄CLIP フォトライター Sandy

 

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Information

南城市玉城當山124