沖縄観光情報:イチハナリアート【PR】

イチハナリアート【PR】

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post : 2014.08.13 12:00

この記事は、2015年に開催された「イチハナリアートプロジェクト」のレポート記事です。次回は2017年11月18日(土)〜12月3日(日)に開催予定です。詳しくは、記事の最後でご紹介しています。

 

うるま市勝連半島から一番離れた伊計島(いけいじま)。

古くから地域の人々に「イチハナリ」と呼ばれています。


 

透きとおる碧い海に、ダイナミックな岩がつづくこの島。

波の音、風の音、照りつける灼熱の太陽。

ただ、そこにある風景は、言葉で表す必要の無いほどの絶景。


 

自然が色濃く残るこの島で、

廃校になってしまった小中学校を利用したアートプロジェクトが

2011年から始まりました。


 

回を重ねるごとに、アートと島の人たちが繋がる感じが伝わってきます。

1階の教室には、伊計島特産品「黄金芋(おうごんいも)」を使った品々が並べられています。


 

島のおばぁが、

 

「ほら、味見してみて~」

 

とふかした黄金芋を差し出し、

一口頬張ると黄金芋の素朴な甘さが、

心をホッとさせてくれます。


 

少し落ち着いたところで、校内を歩いていくと、

教室の窓から入る風に、ふわりとなびく白い布。


 

誘われるように中をのぞくと、

渦を巻いたたくさんの木舟。

 

誰かがふっとささやいたような感じがして

視線を舟の向こう側へ移すと

木の椅子に一冊の詩集。


 

最初に開いたページにかかれていたのは、

こどもの気持ちが書かれていた谷川俊太郎の「さようなら」という一編。

 

「ぼくもういかなきゃなんない」

 

そのフレーズは、もしかすると

かつて伊計小中学校にいたこどもたちの言葉なのかしら・・・

と思いながら、木舟を前にひらがなだけで書かれた詩に夢中になっている自分がいました。

 

舟はもう出てしまったのか、これから出発するのか、それとも戻ってきたのか。

 

作家の作り出す空間に、自分のイメージをつなぎ合わせて出来る風景。

それを頭の中で再生する面白さがアートにはあると感じます。


 

学校の中を歩いていると、懐かしい感覚がよみがえります。

いつかの記憶を辿るような空間が小学校にはあるのかも知れませんね。



 

2階には、ミュージアムショップがあり、

可愛いブタのロゴ入りTシャツやトートバッグ、タンブラーなどが販売されています。

お土産や贈り物にもお薦めです。

 

小中学校以外でも、伊計島の集落の中にたくさんの展示が施されていて、

集落を散策しながら、アート作品を順番に見に行くことが出来ます。

 

 

穏やかな島の集落は、迷路を進んでいくような小径がワクワクさせてくれます。

 

普段使われていない瓦家の中は

まるで万華鏡の中に迷い込んだよう。

 

 

薄暗い室内をわずかな太陽の光が反射して、

幻想的な空間を演出しています。


 

伊計島に吹く風を感じながら、

夏の思い出にイチハナリさんぽを楽しむのも、

素敵な島の過ごし方なのです。

 

 

【イチハナリアートプロジェクト2014】

場所/旧伊計島小中学校ほか伊計集落内(沖縄県うるま市与那城伊計島224)

期間/前期 2014年8月2日~8月24日

   後期 2014年8月30日~9月28日

開場/10:00~17:00

入場料/300円

問合わせ/うるま市観光物産協会 098-978-0077 

E-mail/info@uruma-ru.jp

 

【イチハナリマルシェ ~アートと美味しい島ごはん】

イチハナリアートプロジェクトに合わせ、マルシェ開催決定!

うるま市の人気カフェや市外の人気カフェが集まってアートプロジェクトを盛り上げます。

 

おいしいごはんを食べて、じっくりアート三昧してくださいね。

沖縄CLIPで紹介された「オハナ食堂」「浮島ガーデン」

「kainowa」「ヤドカリ工房」も出店します♪

 

場所/旧伊計島小中学校1Fピロティ

開催日/2014年8月16日、8月17日

時間/11:00~16:00

入場/無料

Facebookページ/https://www.facebook.com/Ichihanariartproject

 

 

■ 編集部追記
次回は以下の日程で開催予定です。ぜひご参加ください。
< イチハナリアートプロジェクト>
日程/2017年11月18日(土)〜12月3日(日)
場所/伊計島を中心とする、うるま市島しょ地域
Webサイト/http://uruma-ru.jp/special/2016_ichihanari-entry/

 

 

沖縄CLIP編集部

 

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