第59回沖縄全島エイサーまつり完全レポート!
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post : 2014.08.26 21:00
この記事は、2014年に開催された「沖縄全島エイサーまつり」のレポート記事です。次回は2017年9月17日(日)に開催予定です。詳しくは、記事の最後でご紹介しています。
“エイサーのまち”沖縄市で、エイサーの祭典『第59回沖縄全島エイサーまつり』が
8月15日(金)から3日間開催され、31万人もの見物客が訪れました!
初日の前夜祭は、『道じゅねー』。
本来道じゅねーとは、旧盆の晩に路上でエイサーを躍りながら練り歩くこと。
沖縄市の国道330号線とコザゲート通りが交差する胡屋十字路周辺を通行止めにして行われました。
沖縄市内の青年会8団体と宜野湾市、浦添市からそれぞれ1団体ずつ参加があり、
合計10団体の青年会エイサーの隊列が、道のド真ん中を行進しながらエイサーを演舞しました。
また、固定会場も別に設けてあり、そこでも8団体が演舞を行いました。
その光景は、旧盆の行事として行われる本来のエイサーさながら。
まさに、旧盆の「道じゅねー」の雰囲気を感じることができました。
エイサーまつりの中日は、『沖縄市青年まつり』(主管:沖縄市青年団協議会)が開催。
沖縄市内の12団体の青年会エイサーを中心に演舞が繰り広げられ、
ゲストはうるま市の平敷屋(西)が出演。
次世代からは沖縄市立山内小学校も参加しました。
旧盆中にすべての各青年会のエイサーを巡ろうと思っても難しいところを、
このまつりでいっぺんに観ることができるのが魅力でした!
そしてエイサーまつり最終日は、各地域の伝統エイサーのほか、
創作エイサーの琉球國祭り太鼓の演舞も観られるという、
温故知新のエイサーのフェスティバルとなりました!
沖縄の北部・中部・南部のエイサーには、それぞれ地域ごとに特徴があります。
たとえば、中部の嘉手納町・千原エイサー保存会(かでなちょうせんばる)は、
メンバーが男性のみで、空手の型を取り入れたエイサーです。
南部・八重瀬町具志頭(やえせちょうぐしちゃん/ぐしかみ)のぐしちゃん青年会のエイサーは、
具志頭にゆかりのある作曲家・宮良長包(みやらちょうほう)の名曲『えんどうの花』や
『汗水節(あしみじぶし)』などをエイサー曲にアレンジ。
同じく南部・八重瀬町の冨盛青年会(ともり)は、
パーランクーといわれる一番小型の太鼓を使ったエイサーで、
隊列の変化が美しいエイサーでした。
パーランクーといえば、中部・うるま市の平敷屋(東)も出演。
北部からは、金武町(きんちょう)の金武区青年会が参加し、
エイサー太鼓のほか、鐘も使った演舞が特徴的でした。
終盤には、やはり地元沖縄市の青年会エイサーが登場。
越来青年会(ごえく)は、エイサーそのものもカッコいいのですが、
道化師のチョンダラーがユニークな仕草で客を湧かせていました。
トリは、山里青年会。総勢120名の大軍団で登場!!
演舞開始前に地謡(じーうてー/三線伴奏者)が客席に向かって「ハイヤ!」「イヤササ!」と
掛け声をコール&レスポンスし、場を充分に盛り上げてから演舞スタート!
山里青年会の特徴は、男気溢れる力強いエイサーが際立っていました!
盛り上がりも最高潮のところで、
最後はカチャーシー!
全参加者とお客さんが入り乱れて場内に集結。
皆で一体となって、軽快なカチャーシーのリズムにノリまくり。
その直後に、レーザーショー。そして花火が打ち上がり、
今年の沖縄全島エイサーまつりは閉幕しました。
来年(2015年)は9月4日(金)・5日(土)・6日(日)に
『第60回沖縄全島エイサーまつり』が開催予定ですので、
今後もどうぞお楽しみに!!
公式HP:http://www.zentoeisa.com/index.php
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
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