うるまの工藝探訪、陶房 土火人(つちびと)【PR】
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post : 2014.09.09 21:00
サトウキビが風に吹かれて、ざわわと通り抜けるうるま市川崎の集落に、
一軒の陶房ギャラリーが佇んでいます。
昔ながらの「蹴りろくろ」を回して陶器を作り続ける作家、
陶房 土火人(つちびと)の山田義力(やまだよしりき)さん。
沖縄各地で探し求めた土に、井戸水を加え
精魂込めてこねた土を使います。
琉球松の土台を、身体全身の力を使って蹴って回していく、ろくろ。
真剣なまなざしで、回転する土と語り合うように
成形していくうちに、器が一つ、また一つ。
静かにじっと焼かれるのを待っている器たちは、
素朴で端正な顔立ちのものばかり。
土器に魅せられて、土の世界にいつの間にか迷いこんだ義力さん。
自然の中にある土と火に、人なり(人となり)が加わって焼き上がった作品には
どことなく義力さんの素朴で優しげな素顔が垣間みられます。
人なり(人となり)を加えることで、
陶器の顔と作り手の素顔がリンクして繰り広げられる土火人の世界。
盛りつける素材を選ばないから、どんな料理にも合うだけでなく、
我が家の簡単なメニューもグッと引き立たせてくれます。
義力さんの良きサポート役の奥様、千尋さんは可愛らしい昔ながらのシーサーを作っています。
なじみのあるシーサーの表情とはひと味違う、独特の表情が忘れられません。
今は産後間もないのでお休みしているようですが、
シーサーが再び並ぶ姿を何より私が心待ちにしているのです。
陶房の奥にはギャラリーも併設されているので、
事前に電話をかけて都合が合えば見学することも、
作品がある場合は購入することも可能です。
近くに流れる、天願川から吹く、サトウキビ畑の風を感じながら
ふらり、陶房探訪もお薦めです。
陶房 土火人(とうぼう つちびと)
住所/沖縄県うるま市川崎151
TEL/098-972-6990
定休日/不定休(要電話確認)
URL/http://tsuchibito.ti-da.net
沖縄CLIP編集部
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