沖縄観光情報:沖縄とハワイをつなぐパラカシャツ、那覇市松尾のMountain

沖縄とハワイをつなぐパラカシャツ、那覇市松尾のMountain

post : 2014.09.20 21:00

 

那覇市の浮島通りは、アパレルショップが集結した

ファッション・ストリート。

 

2002年9月にオープンした「Mountain」は、

その浮島通りのなかでも老舗のアロハシャツ専門店です。


 

ハワイから直輸入した新品からユーズド、

40年代から50年代のレーヨン素材のヴィンテージ・

アロハシャツが並びます。

 

アロハシャツは、常時600枚、多いときで1,000枚近くの

ストックがあります。

 

「アロハシャツならマウンテンと呼ばれるようにアロハの量と質、

また適正なプライスを心がけています」と、

オーナーの照屋林山(てるやりんざん)さん。

 

さらにアロハシャツを仕入れるときは、コンディションと

柄のチェックを大事にしているそう。

 

ユーズドのアロハは、見た目がいいだけでは選べないとも。

 

「生地や汚れもしっかりみないといけないです。洗濯すると色が抜けたり、

穴があいてしまったりすることもあるので、

着たときにどうなるかをイメージして仕入れています」と、照屋さん。

 

ただあまり神経質になってもいけないので、古着好きが敏感に感じる

ポイントは熟知しているのだとか。

 

襟が汚れていても、それがヴィンテージの風合いからして

カッコいい場合やレアな柄だと仕入れたりするそうです。


 

厚手のコットン生地、チェック柄が特徴の

マウンテンオリジナルのパラカシャツ。

 

パラカとはチェック柄の意味があり、アロハシャツよりも歴史が古く、

アロハの原型とも言われています。

 

興味深いことにパラカシャツの歴史は、

沖縄とゆかりのあるものでした。

 

1900年代初頭、沖縄からサトウキビ畑の農場で働くため、

ハワイへ移民したARAKAWAさん。

 

そのARAKAWAさんのお店「ARAKAWAS STORE」で

作られたのがパラカシャツです。

 

いまでこそアロハシャツはリゾートウェアですが、

パラカシャツは、農場で働いていた人たちのシャツ、

つまりワークウェアだったそうです。

 

その後、ハワイのミュージシャン、ギャビー・パヒヌイが

当時の農民をリスペクトしてライブで着たり、さまざまな

アーティストから愛されるシャツになりました。

 

「沖縄からハワイに移民した人がパラカシャツを作りました。

それが時を経て今度はハワイで作ったパラカシャツが

沖縄のマウンテンに戻ってきたかたちになります」と、

すてきなストーリーを語ってくれた照屋さん。


 

こちらは、ヴィンテージ柄の復刻生地を使用したオリジナルアロハ。

レトロな雰囲気のあるアロハです。

 

オリジナルアロハシャツは、年に2回くらい登場します。

ハワイで生地を購入し、縫製もハワイで行なっているので

すべてメイド・イン・ハワイ。

 

生地がなくなり次第、終了してしまう

どれも数量限定のオリジナルだそうです。


 

ハワイの職人が手作りするハワイアンジュエリーを

オーダーすることもできます。

 

オールド・イングリッシュの柄がおすすめ。

スクロール(波)、マイレ(葉)、プルメリア(花)が描かれています。


 

オーナーの照屋さんの趣味はサーフィン。

サーフィンに関するポスターもたくさん飾られています。


 

ハワイに10年以上、買付けにいっているだけあって

センスのいい小物雑貨が集められています。


 

ハワイのナンバープレート。アメリカは州によってネーミングがあるそうです。

ハワイは虹が象徴的なので虹の州(Rainbow State)の愛称があります。

 

ナンバープレートにも虹が描かれてますね。


 

店内には、心地よいハワイアンミュージックがかかり

ハワイの風を感じながらゆったりと過ごせます。

 

東京からわざわざ買いにくる観光客も多い

アロハシャツ専門店です。

クオリティの高いアロハシャツを手にしたい人は

浮島通りに行ってみてくださいね。

 

 

Mountain

住所/沖縄県那覇市松尾2-5-36

営業時間/11:00~20:00

電話/098-861-2688

定休日/木曜日、毎月第4日曜日

http://www.aloha-mountain.com/

 

 

沖縄CLIPフォトライター 宮島 修

 

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Information

那覇市松尾2-5-36