提灯行列が幻想的な奥間大綱引き
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post : 2014.09.23 21:00
沖縄本島北部の国頭村奥間(くにがみそんおくま)で、
中秋の名月(旧暦8月15日)の月夜の光と、
提灯行列の灯りの中で行われているのが、『招豊年奥間大綱引き』。
夕方6時頃から奥間小グランドを舞台に、
国頭村青年会の奥間のエイサーや、獅子舞などが行われます。
とくに奥間エイサーは、北部ならではの手踊りエイサーです。
円陣を組み、太鼓はもたず手踊りだけで舞うスタイルなので、
まるで盆踊りのような懐かしい光景を観ることができます。
エイサーを観賞している間に縄で編んだハチマキが配られ、
頭に着けると、自分も参加している一人なんだと気分が高揚してきます。
そしてなんといっても特徴的なのは、
提灯行列が行われること。
北軍と南軍にわかれ、
綱引き前に、提灯のスネー(提灯行列)が行われ、
それが見所となっています。
提灯はすべて手作りで、
コンテストが行われ、その個性を競い合います。
国頭村の泡盛「まるた」も提灯に…。
今年個人の部で1位となったのは、仲本ことなさん。
賞品の自転車をもらって大喜びでした。
特別賞の校長賞では、小5のみなさんが扇風機を獲得。
祭りの翌日からは涼しく授業を受けられるはずですね。
提灯コンテストが終わると、
照明はすべて消され、
月光と提灯の灯りのみ。
暗闇に浮かびあがる提灯のスネーは、
荘厳でとても幻想的です。
南北両軍のエール交換が行われ、
雄綱と雌綱を繋ぐカンヌキが投入されたら、
いよいよ大綱引き本番!
今年は、3分46秒にわたる接戦の末、
南軍が勝利!
どちらが勝っても、みんなで力を合わせて頑張ったことで、
地域が豊かに繁栄することが、集落の神様から約束されたようです。
勝ち綱は分けて頂き、持ち帰ることもできますので、
縁起物として自宅や職場に飾るのも良いと思います。
『招豊年奥間大綱引き』は、
地域の方々が行事を通して一致団結して、
みんなが幸せな笑顔になる心温まるお祭りでした。
沖縄CLIPフォトライター 桑村ヒロシ(KUWA)
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