第102回秋の全島闘牛大会【PR】
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post : 2014.11.25 23:00
闘牛士が自分たちの牛を鼓舞し、その声に応える様に
鍛え上げられた牛たちが相手に突進して行く。
巨体を揺さぶり、目は血走っている。
ゴスッと響き渡る角同士のぶつかりあいは凄い迫力!
友人が以前「沖縄の闘牛は意外と面白い!」と興奮しながら語っていて
とても興味を持っていたのだが、その興奮の意味がようやくわかった。
11月9日、石川の多目的ドームは超満員となり、
2階席まで人が溢れかえっていた。
年配の人が多いのかと思いきや、会場を見渡すと
家族連れや若いカップルなど、老若男女さまざまだ。
なんと今回は4,500人ほどの闘牛好きが沖縄中から詰めかけたという。
戦後から続く全島闘牛大会は夏、秋、春と年に3回あり
その他にも各組合のローカルの大会が月に2〜3回ある。
特にうるま市は牛の数も多く、飼育する環境が整っているため、
沖縄の中でも闘牛が一番さかんだ。
春と秋の全島大会のみ軽量級、中量級、重量級それぞれのクラスの
横綱決定戦が行われる。
沖縄の闘牛はスペインの闘牛のように、牛対人ではなく、牛同士の対決。
どちらかが背を向けて逃げ出すか、
技が決まり動けずにギブアップの状態になった場合、審判が勝敗を下す。
面白いのは競馬の馬主と違い、
友人同士や会社のメンバー同士、家族など
地域に住む一般の人たちが牛主になり、プロの調教師に頼むのではなく
それぞれのチームがそれぞれの牛を子どもの頃から育てあげる。
海でランニングをさせたり首に重石を付けるなどのトレーニングをし、
大事に育てた牛を一定の強さになったら大会に出場させるのだ。
だから牛に対する思い入れはどのチームも本当に強い。
闘牛士達の鼓舞を見ていると、自分の愛する牛に
本当に勝利してほしい、そんな愛情も伝わってくるのだ。
また牛自身もそれぞれ個性があって面白い。
度胸のある牛もいれば、直前になるとナーバスになって
落ちつかなくなる牛もいる。
試合前に牛舎を訪れると、多くの牛はとても興奮し目は血走り、
雄叫びをあげていた。
試合の一週間前には食事の調整が始まり、前日の夜になると
角も磨かれるので、牛自身もそろそろ試合だと気づくのだという。
今大会もドラマが沢山あり、
30分超の長丁場で負けた牛が逃走して柵に激突したり、
また別の牛が気絶するなどハプニングもあった。
全島一、重量級の新チャンピオンは東立成号(とうりゅうせいごう)!
試合開始早々に技が決まり、対戦相手の石山玄皇(いしざんはるかおう)は
もろくも敗走。わずか16秒で試合終了となった。
技を覚えたり、牛の状態の見分け方が身に付いて来ると
闘牛はさらに面白くなるらしい。
沖縄には闘牛専門のビデオやDVDを販売しているお店なんていうのも
あるというのだからオドロキだ!
観光で来た人にも、この熱気と迫力は絶対に楽しめる筈!
沖縄の闘牛はもっともっと沢山の人におススメしたい
大興奮のエンターテイメントだ。
第102回 秋の全島闘牛大会
開催日時/11月9日(日)
開催時間/12:00
組数/13組
開催場所/石川多目的ドーム
入場料/3,000円
沖縄CLIP編集部
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