体を温め、香りに癒やされる　ひだまり堂の「ハーブサウナ」

月桃コースに使うフレッシュハーブとドライウコン

カフェにパン屋、古着屋、タルト屋さん、

今や人気観光スポットになっている港川の外人住宅。

その一角に、女性専用の鍼灸サロン、「ひだまり堂」があります。

アロマセラピストから鍼灸師になった

加納由美（かのうゆみ）さんが、

この地にひだまり堂をオープンさせたのは5年前。

アロマサロンのようなリラックスできる空間で

体と向き合うきっかけになる治療の場をつくりたい。

イメージは、おひさまが当たって温かいひだまりのような場所。

誰にとっても、どんな時でも、

そこに来たら心地よさを感じる、縁側のような場所です。

そんなひだまり堂で、寒さ深まるこの時期に

特におすすめしたいのが、

蒸したハーブの蒸気で体を温める「ハーブサウナ」です。

サウナのコースは「月桃（げっとう）」、「ヨモギ」、「スパイス」の3種類あり、

なかでもイチオシが、フレッシュハーブを使う「月桃コース」です。

月桃は、沖縄ではごく身近なもので、

古くから抗酸化作用、沈静効果に優れた植物と言われてきました。

ひだまり堂の庭には月桃がふんだんに

その月桃に加え、シークワーサーの葉やレモングラスなど

庭で摘みたてのフレッシュハーブを使うので、

より深い香りに包まれるコースなのです。

ここからは、私のサウナ体験談をレポート形式でお届け♪

ハーブサウナは、まずその日の体調や、

自分の体質を問診票に記入するところからスタート。

サウナ前には、体を温めてリラックス効果の高い

ハーブティーをいただきます。

ほっとひと息ついたところで着替えをして、いよいよサウナへ。

今回体験したのは月桃コースで、

先ほどのフレッシュハーブは細かく刻んでこの通り。

これらを蒸した蒸気で体を温めます。

じゃじゃーん。こちらがハーブサウナです。

蒸気をとおす通気性のあるベッドに横になり、

そのベッドの内部でハーブを蒸すので、

背中やおしりなど、体の背面から蒸気があたる仕組み。

体の前面には空洞ができるように布をかけているので、

全身に蒸気がまわり、布の内側はぽかぽかです。

ベッドに寝た途端、ほわんとハーブの香りに包まれて

あまりの心地よさに、すぅーはぁーと深呼吸。

香りをめいっぱい体内に吸い込みました。

「ハーブ100％の化粧水に包まれながら、全身を温める感じですよ。

植物のパワーを肌や呼吸から取り入れるイメージです」と加納さん。

実はサウナが苦手な私。

冷え症で汗をかきにくいので、

中に熱がこもってのぼせてしまうのです。

けれど、ハーブサウナは布に覆われた体のみを温めるので

息苦しいこともありません。

30分という時間のなかで、しっとり汗をかきました。

（代謝のいい人は、かなり汗をかくそう）

しかもサウナ後は、その日いちにち、ぽかぽかをキープ。

悩みの肩こりも、軽くなりました。

香りといい、体を温める効果といい、

想像以上に心地よかったハーブサウナ。

冷え性の方は、何度か通うと体質改善につながるそうです。

もちろん、一度だけでもすっきりリフレッシュ。

旅の疲れをやわらげたり、冷えて縮こまった体を温めたり。

港川散策の合間にでもいかがでしょう。

こちらは通常の鍼灸ルーム。

痛みそのものを取り除くことが目的ではなく、

不調を引き起こす原因を探りながら施術するのが

加納さんの治療法です。

「体の不調は心とつながっていることが多いんですよ。

ちょっと心でしんどいなと思うことが続くと、

体が痛みとともに教えてくれたりするんです、無理してるよって」

訪れた人の心を優しく包み込む施術に、

なんと１ヶ月半先まで予約がいっぱい。

お願いしたい方は早めの予約をおすすめします。

こちらは、ひだまり堂のオリジナル商品、「ぬくだま」です。

なかに月桃、焼き塩、玄米が入っており、

電子レンジまたは蒸し器で加熱してから、

首の後ろや腰、お腹などの冷えているところや

疲れた目にあてると、じんわり温まります。

実はこれに座っても、気持ちいい～。

おしりからぽかぽか伝わる温もりに

ふうっと力が抜けますよ。

加納さん(右)と、サポートする普久原さん(左)

冷えは万病のもと、と教えてくれた加納さん。

だから、ひだまり堂には、冷えとりグッズやサウナなど、

体を温めるものが豊富にそろいます。

まずはハーブサウナを試してみませんか。

南国の光を浴びて元気いっぱいに育った植物のパワーで

体はぽかぽか、心は香りでリラックス。

自然の恵みがもたらす癒やしを実感して下さい。