フェルトでつくる石垣島のいきもの
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post : 2015.01.29 21:00
石垣島の中心街から離れた、静かな集落。
瀬田朋子さんは、自然に囲まれた生活を楽しみながら
何色ものフェルトで島のいきものをつくっています。
ひょろっと長いのはチンアナゴ。
セマルハコガメに、ヒトデやマンタ、
島タコやクマノミなどがストラップやブローチになります。
ひと際カラフルでまん丸なのは、ぷっと膨れたアバサー(ハリセンボン)です。
家のまわりはサトウキビ畑、すぐむこうに見える山々、
そして海までも歩いて2分ほど。
そこで出会ったり、目に付いたものを
ちくちくと、フェルトで形にしてみます。
娘さんの通っていた幼稚園でフェルトに触れてから
おもしろそうだなと、自分でもはじめたことがきっかけだといいます。
にくめない表情とかたち、それぞれに違う色づかい。
白いフェルトを島の植物で染めることも。
いちばん手前はガジュマルや福木(フクギ)、ウコンで染めたもの。
その奥のカゴのピンクベージュのものは月桃(げっとう)です。
フェルト以外の最近の定番は、オーガニックコットンの藍染め靴下や、
島の海の色を表した「島色ターバン」。
ターバンは、ストールにしたり、何通りにもつかえます。
材木屋さんで不要になった木材をもらってきて染めものをしたら、
そのままその窯でカレーを煮込んで、さらにその炭や灰を畑にまいたり。
それは「自然と調和したものづくり」を心がけているから。
アトリエはなく、作業をするのはほとんどリビング。
仕事、と分けないで、生活の一部としてものづくりをしているそう。
「工業製品とか既製品にはなかなか出せない味のあるものが好き。
見る人が和んだり、楽しくなるような愛のあるものをつくりたい」と話します。
自宅隣の畑には、染料となるもの、
そして、たくさんの種類が育てられている野菜やハーブも、
家族で食べるほどの量だけ。
今年の干支の羊。実は石垣島には羊が数頭います。
これまでフェルトはすべて島外から取り寄せていたけれど、
島の羊毛をつかえないだろうかと、
飼われている観光施設からもらってみたことがあるそう。
その時は、ごわごわしすぎてつかえなかったそうですが、
朋子さんはいつもいろいろなことにチャレンジ。
毎回の発見がおもしろいと話します。
マイペースに作り出されていく、ユニークなものたち。
石垣島でぜひお気に入りを見つけてみてください。
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沖縄CLIPフォトライター 笹本真純
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