沖縄観光情報:緑に抱かれ、海を眺めながら食べる。石窯ピザ「山の茶屋 楽水」

緑に抱かれ、海を眺めながら食べる。石窯ピザ「山の茶屋 楽水」

  • 味わう

初回投稿日:2015年03月24日
 最終更新日:2023年12月03日

緑に抱かれ、海を眺めながら食べる。石窯ピザ「山の茶屋 楽水」

沖縄らしい色濃い緑に包まれた長い階段をのぼりきると山のふところにすっぽりと抱かれたような建物が現れます。

見渡すと木々がのびやかに葉を広げ、建物を包みこんでいる、そんな景色。

 

ここは「山の茶屋 楽水(らくすい)」。

本サイトでも紹介した沖縄南部の人気カフェ「浜辺の茶屋」の姉妹店です。


 

店内に入ってまず驚くのが、ごつごつとした岩の壁です。

 

「この場所は元々あった山肌にすっぽり建物をはめこむように作ったものなんです」と、オーナーの息子さんである稲福剛治(いなふくこうじ)さん。

 

ここに店を作る際、土地を切り崩さず、ありのままの地形を生かした店にしよう。

ダイナミックな沖縄ならではの自然を感じてもらおう。そう思って、元々あった石灰岩をそのまま壁にしたといいます。


 

そして、これだけの高台に店をかまえたのは、見せたかった景色があるから。

大きく開かれた窓の外に広がるのは……


 

きらきら輝くグラデーションの海!

 

実はこれは満潮時の景色。

干潮時にはぐっと水が引いて円環状のサンゴ礁を見られます。

 

全く違うふたつの眺めを楽しめること。

木々の緑とともに青い海を見られること。

 

山の茶屋ならではの魅力です。


 

そして、お楽しみがもうひとつ。数ヶ月前に石窯小屋がオープン!2002年の開店以来、提供してきた沖縄の郷土料理に加え、焼きたてのピザやパンも食べられるようになりました。ここで焼かれるのは、3種類のピザとカンパーニュ。


 

なかでもイチオシは「さちばるピザ」です。

敷地内に自生する季節の野草と、アンチョビ代わりに使ったスクガラスの塩味がアクセント。スクガラスとは、沖縄近海で獲れるアイゴの稚魚の塩漬けのこと。加えて今回は黄色い花が散らされて、春香るピザが運ばれてきました。

 

外側がカリッとした小ぶりのピザは、2人で食べるのにちょうどいいサイズ。自家製カンパーニュのサンドイッチもおすすめです。


 

石窯小屋のそばには、まるで森にいるかのようなテラス席もあり、この場所から見る海もまたいいもの。


 

潮風に吹かれながら、海ぶどうやゆし豆腐、クーブイリチー(昆布炒め)など、沖縄伝統の郷土料理を食べるもよし。のんびりピザをつまむもよし。島ならではのゆったりとした時間が流れます。


 

ここにいるだけで、気持ちが優しくなっていくのはどうしてだろう。訪れるたびに思うことです。

 

山の茶屋は家族経営。ピザを焼き、建築やガーデニングを担当するのは、長男の勝信(かつのぶ)さん。きびきびとした接客でもてなしてくれるのは、店長を務める次男の堅勇(けんゆう)さん。そして今回の取材で対応してくださった三男の剛治さん。

 

オーナーのお父さまが広大な庭の手入れをし、お母さまも時おり店の手伝いをする。家族それぞれと大勢のスタッフが、あうんの呼吸で店を支え、この土地を、沖縄の自然を大切に想っている。

 

そんなあたたかさが店のすみずみにまで行きわたっているせいかもしれません。

 

美しい景色と心のこもった料理。そして自然を愛する優しい気持ちと。

 

沖縄に住んでなお、何度も訪れたくなる。山の茶屋はそんな店なのです。

山の茶屋 楽水(やまのちゃや らくすい)

住所 /
沖縄県南城市玉城字玉城19‐1
TEL /
098‐948‐1227
営業時間 /
11時~16時(L.O.15時)
定休日 /
水曜日・木曜日

沖縄CLIP編集部

~ もっと、沖縄が好きになる。沖縄CLIP ~

同じカテゴリーの記事

絶景に癒される宮古島のビーチサイドカフェ「theSEASHORE」

石垣島 赤瓦のスペインバル

  • 味わう
  • 2015年04月12日

石垣島 赤瓦のスペインバル

名護湾の夕焼け

  • 味わう
  • 2014年10月26日

名護湾の夕焼け