僻地?に佇む大人の隠れ家空間…『café PIPINEO』が奏でる手作りの“洗練”

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初回投稿日:2021.07.01
 最終更新日:2024.04.19

僻地?に佇む大人の隠れ家空間…『café PIPINEO』が奏でる手作りの“洗練”

沖縄本島中部東側、うるま市は天願川沿いの、畑と海と漁港施設以外何もない河口付近。観光客はもちろん、地元の人も、確たる目的が無ければ訪れることも無さそうな僻地?に、“ウワサのカフェ”があると聞きました。

 

カーナビさえ心もとない案内で辿り着いたのは、夜は絶対に近づきたくないような、東海岸特有の“荒れ野”…。「本当にこんな所にカフェがあるの?」と、はっきりと不安を覚えるほど、人影どころかクルマ(写真は筆者のクルマ)も一切見当たりません…。


うるま市の天願川沿い

 

と、ふと脇を見ると、遠目には何てこともなさそうな、それでいて明らかに周りとは違った“洗練”を予感させる、白塗りの“ハコ”が、忽然と視界に入ります。“隠れ家空間”『café PIPINEO(カフェ ピピネオ)』。その佇まいは、周囲に溶けこみ、全く違和感を覚えないから不思議です。


café PIPINEO(カフェ ピピネオ)

 

全てがオーナ-の手作りというだけあり、ガーデンやエクステリアなど、外観からは温もりが伝わってきます。そして、重厚な木造ドアを開くと、そこは別世界…。


café PIPINEO(カフェ ピピネオ)

 

まず、“明るい!”。窓が多く自然光がたっぷり差し込むメインスペースの印象です。清潔感と開放感に満ち、“居心地の良さ”を直感させてくれます。


café PIPINEO(カフェ ピピネオ)

 

16畳程のメインスペース(写真)を含めた約40席の店内に、テーブルや棚など、ソフィスティケートされたインテリアや室内観葉植物が、ほとんど完璧といって良い配置で並べられ、ミニマルな世界観を形成しています。窓際や棚の上など、店内あちこちに配置された小さな植木や雑貨たちも、気持よく空間を埋め、どこを切り取っても絵になります。


café PIPINEO(カフェ ピピネオ)の店内

 

と、素敵な雰囲気だけでもお腹いっぱいになってしまいそうですが、もちろんそれだけではありません。お店同様に全て手作りの料理やデザートも豊富。「イカスミカレー」や「鶏のトマトビネガーソース」など、いずれも魅惑的なメニュー名で、食欲をそそります。

 

5種類からメインを選べるランチは、いずれも甲乙つけがたいのですが、完全オリジナルな「三枚肉と軟骨ソーキのわさびソース」(1,180円税込)は、一度食べたら忘れない逸品です。トロっトロ軟骨ソーキのソテがまとう、パリっパリの焼き衣。それを覆うのは、“わさび”という思いもよらない和のエッセンス…。沖+和+洋のハーモニーが、唯一無二の“作品”として昇華されています。

脇を固めるメンツも見事です。しっとりもちもち食感の自家製パンは、野菜数種類たっぷりのコーンスープと一緒にいただきましょう。全体、あっさり目な味付けですが、上品な風合いが口の中に広がり、食後はしばし幸せの余韻にひたれます。


三枚肉と軟骨ソーキのわさびソース

 

もう一つ、毎日焼き立てをいただける「シナモンロール」(写真右/単品300円税込)も、オーナー自慢の一品。フワフワ&トロトロ食感は、隠れた定番で、もちろんテイクアウトも可能です。他にも、料理・スイーツともに、メニューは粒ぞろい。いずれもハズレなしと断言できます。


シナモンロール

 

口コミで広がった、うるま市のちょっと素敵な隠れ家空間。ウワサに違わぬ、いやそれどころか、装飾・雰囲気・味、あらゆる点でウワサをはるかに凌ぐ、全方位的に高いクオリティは脱帽もの…。数ある沖縄のカフェでも、屈指のレベルと言えるでしょう。アクセスこそ簡単ではないですが、訪れる価値は大いにあり。大満足を保証します。


café PIPINEO(カフェ ピピネオ)

 

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café PIPINEO(カフェ ピピネオ)

住所 /
沖縄県うるま市赤野230-1
電話 /
098-974-1727
営業時間 /
11:00~17:00
定休日 /
木曜・日曜
駐車場 /
あり
Facebook /
https://www.facebook.com/cafe-PIPINEO-259476257447542

沖縄CLIP編集部

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