世界にたったひとつだけ! うるま市の多彩な魅力が凝縮された『Galleryはらいそ』
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初回投稿日:2017.12.06
最終更新日:2024.08.28
最終更新日:2024.08.28
北から南まで見どころの多い沖縄本島ですが、実はその魅力をあまり知られていないのが“うるま市”ではないでしょうか? 沖縄本島のちょうど真ん中に位置するうるま市石川は、ここ数年で新しいお店が増えて活気のある街に。県内でもひそかに注目を集めているエリアです。
そんなうるま市石川の外人住宅街に佇む『Galleryはらいそ』では、うるま市の魅力的な工芸品を展示・販売しています。
経営するのは、デザイナーでもあり、沖縄CLIPのフォトライターでもある河野 哲昌(こうの てつまさ)さん・河野 こずえさんです。2011年に東京から移住をした河野さんご夫妻は「せっかく都心から引っ越すのだから、住むのは都会的な那覇ではなく、少し離れた場所に」と、この場所に決めたのだそうです。「よく何でうるま市なの?って聞かれるんですけど」と、こずえさんは笑いながら話してくださいました。
「でも私たち、それまでうるま市について何も知らなかったんです。住み始めてからこのエリアの情報を調べ始めたんですけど、そうしたらどの情報誌を見てもうるま市のことが載っていなくて……」
このことがきっかけで、ふたりはうるま市に特化したフリーペーパー「みちくさうるま」を制作することに。
哲昌さんとこずえさんはうるま市で活躍する工芸・陶芸作家にインタビュー取材をするうちに、作品に対しての思い入れがますます深くなっていったと言います。しかし、購入できる場所が市内にはほとんどありませんでした。
そこでふたりは、2014年10月10日に事務所の空いているスペースを『Galleryはらいそ』としてオープンさせました。ギャラリー内では、陶器や琉球ガラス、シェルクラフト、紅型、藍染めなど、あまり流通していないうるま市の工芸品を展示・販売しています。
取り扱う作家は現在17名。「ここへ来れば、うるま市の工芸品が見渡せるという環境が作りたかったんです」とこずえさんは話します。思わず手に取りたくなってしまう素敵な作品ばかりが並んでいますが、その中でも特に私が惹きつけられた作品を紹介させてください。
目の覚めるようなブルーとグリーンのグラデーションが美しい「琉球ガラス匠工房」のグラスは、沖縄の魚 イラブチャーをイメージして作られたそうです。実はこちらのグラス、取材後に購入させていただきました。見た目だけでなく機能性も重視されたデザインのグラスは、しっくりと手に馴染み、とても使いやすいのです。
一瞬「本物!?」と思ってしまったほどリアルに表現された梨の小物入れは「陶factory509」の作品です。
レース柄のティーカップ&ソーサーも、同じく「陶factory509」のもの。柔らかな曲線が美しく、優雅なティータイムを演出してくれそうですよね。
こちらは琉球漆喰と沖縄の海でとれた白砂を使い、3年がかりで哲昌さんが作り上げた琉球漆喰鉢。今までの植木鉢にはない素材と色、形は、様々な作家さんと対話をしていく中で生まれたものだそうです。
ギャラリー内には、何気ない日常にワクワク感を与えてくれ、毎日を今よりも少し特別にしてくれるようなアイテムばかりが並んでいます。「まだまだ出会えていない作家さんもいらっしゃるので、ご縁があれば今後も作品を増やしていきたいです」とこずえさん。
不定期ですが、作家さんと一緒に企画展も開催しています。2018年3月1日~11日までは「身にまとうもの、持ち運べる織物」をコンセプトに、琉球藍織物「花藍舎」の個展を開催予定だそうです。興味のある方はぜひお出かけください。
作品との出会いは一期一会です。作家さんがひとつひとつ心を込めて作り上げた世界にひとつしかない作品を、実際に見て、触れて、感じてください。言葉で説明しなくても、作家さんの思いや作品の魅力はきっと伝わるはずだから。
Galleryはらいそ
- 住所 /
- 沖縄県うるま市石川曙1-9-24
- 電話 /
- 098-989-3262
- 定休日 /
- 水・日曜日
- HP /
- https://haraiso.gallery/
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