“もったいない”から生まれた木製品。牧志公設市場の近くにお店を構える『toncati(トンカチ)』
“もったいない”から生まれた木製品。牧志公設市場の近くにお店を構える『toncati(トンカチ)』
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初回投稿日:2017.05.22
最終更新日:2024.04.25
最終更新日:2024.04.25
店内に並んでいるのは、捨てられるはずだった廃材から生まれた作品たち。牧志公設市場(まきしこうせついちば)のほど近くにお店を構える『toncati(トンカチ)』には、店主・瀧田 冴子(たきだ さえこ)さんの感性によって作られた世界が広がっています。
木っ端で作品を作るようになったのは「まだ使えるものを捨てるなんてもったいない」という思いから。お友達の大工さんから分けてもらった廃材や、自身で拾ってきた木材などを使ってフォトフレームや花器、トレイ、キーホルダーを作ります。
和歌山県で生まれ育った瀧田さんは昔から図面を引くことや建築構造物に興味があり、高校を卒業した後に建築専門学校のインテリア設計科に入学しました。
卒業後は、東京で家具の修理やものづくりの仕事に携わりながら独学で家具などの木製小物の製作を始め、オンラインショップで販売をするまでに。
「2009年に沖縄に移住をしたきっかけは、実は軽いノリだったんです」と瀧田さん。それまで東京で古着屋を営んでいた瀧田さんのご主人がお店をたたむタイミングと、住んでいたマンションの更新時期が重なったこと。友人の結婚式で一度だけ訪れた沖縄で、本土とは異なる建物や街並みを見て感動したこともあり、「じゃあ沖縄に住んでみようか」とお互いの意見が一致したことだったと言います。
2015年の7月にtoncatiをお店をオープンさせたのは、「いろいろ作れるんだから、お店を開いて売ればいいのに」というご主人の後押しがあったから。
瀧田さんのイチオシは、木っ端やダンボール、新聞紙、フォトフレームを作った際に余った材料、そして空き瓶を使って完成させた一輪挿し。沖縄の独特な建物が並ぶ街並みをモチーフにしたそうで、角度によって様々な表情が楽しめます。沖縄に住み始めたことで街並みや自然から刺激を受け、作品に多くの色を使うようになったと言います。
こちらのブローチは木っ端とビールのプルタブから、落ち着いた色合いの一輪挿しは木っ端とサバ缶のプルタブから生まれた作品です。
屋根をあけるとメッセージが入れられるようになっている「おしゃべりなおうち」は、普段恥ずかしくてなかなか伝えられない言葉や、喧嘩をして気まずくなってしまった相手に「ごめんね」と謝る時のコミュニケーションツールとしても活躍してくれそうですね。
そして、大切な人へのプロポーズを考えている男性にぴったりの小箱も。「結婚してください」の言葉とともに指輪の入った小箱をパカッと開けてプロポーズ。女性なら誰もが憧れるロマンチックなシーンを、ぜひ叶えてみませんか?
「今後はワークショップなどもやっていきたいです」と目を輝かせる瀧田さん。そして“色が人に与える効果”を実感している瀧田さんは「もっと作品に色を使って人を元気づけたり癒したり、優しい気持ちにさせたり……心のケアのお手伝いが出来たら嬉しいです」と話してくださいました。
捨てられる運命にあった廃材から生まれ変わった作品の数々。どうぞあなたのお気に入りの一点を見つけてください。
toncati
- 住所 /
- 沖縄県那覇市松尾2-9-1
- 電話 /
- 098-868-9288
- 営業時間 /
- 10:00~18:00
- 定休 /
- 不定休
- HP /
- http://toncati.com/
- Instagram /
- https://www.instagram.com/toncati/
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