ふくよかな蕾が弾け、桜の花も満開。そんな沖縄から、子どもと巡る今帰仁(なきじん)ぶらり旅をご紹介。

ふくよかな蕾が弾け、桜の花も満開。そんな沖縄から、子どもと巡る今帰仁(なきじん)ぶらり旅をご紹介。

Reading Material

あそぶ

初回投稿日:2017.02.23
 最終更新日:2024.08.27

最終更新日:2024.08.27

ふくよかな蕾が弾け、桜の花も満開。そんな沖縄から、子どもと巡る今帰仁(なきじん)ぶらり旅をご紹介。 クリップする

琉球歴文化体験モニタープログラム

さくら
 
とある金曜日の夕方、慌ただしく夕飯の支度を進めていると、ガラガラ~ッと玄関の扉が開いて娘たちが
 
「ママ、学校の桜が咲いたよ~!」
 
と、悦び勇んで報告してくるものですから
 
「じゃぁ、明日桜の花を見に今帰仁(なきじん)にでも行こうか?ちょうど桜まつりだから。」
 
と誘ってみると…
 
それまでのテンションとは裏腹に、
 
長女「私いいや・・・」
 
長男「俺、学童でドッジボールしたい」
 
次女「行きたい!!」
 
と三者三様の答え。
 
ということで桜の知らせを便りに沖縄県本島北部の今帰仁村へ、7歳の末娘と二人で日帰旅に出かけることに。
 
まずは、世界遺産今帰仁城跡(なきじんぐすくあと)で開催されている「第10回今帰仁グスク桜まつり」へ。私たちが住む町からおよそ1時間半ほどで辿り着くので、日帰りのドライブにピッタリ。ピンク色の桜並木と厳かな沖縄の城ならではの石畳、城跡を登った先から望む風景を楽しみにしながら会場へ。
 
チケット販売所の広場では雑貨や食べ物の露天が並び、桜を楽しみにきた人たちで賑わいはじめていました。いざ、チケットを買ってさぁ行こうかと城へむかうハズが、アレっ? 娘が動かない。
 
ジェラート屋さん
 
視線の先にはアイスクリームやジェラート屋さんが並んでいました。。。あぁ、ここでアイスを食べないと多分頂上までは上ってくれない「子連れ旅、あるあるシチュエーション」ですね。。。機嫌を損ねるよりもドライブ休憩ということでアイスを食べてから城跡へ行くことになりました。でも甘いものをチャージした娘はその後ご機嫌!
 
咲き始めたばかりの桜
 
咲き始めたばかりの桜並木を通りながら、一つひとつじっくり愛でていきます。私がファインダーをのぞいていると、
 
「ママ、こんな風にして撮ったらいいんじゃない?」
 
と桜の花に手を添えてくれます。
 
桜の花
 
いつの間にか”手タレ”にハマり出した娘はその後、桜以外の木の実など色々なところで手をかざして「撮影したらいいさー」アピールをガンガンしてくれました。(笑) 前回訪れた今帰仁城跡は5年前だから、7歳の娘はすっかり忘れています。グスクが姿を現した時、その立派な佇まいに見上げていました。県外からの観光客に同化しつつ、私たちも写真撮影。
 
今帰仁城跡
 
グスクの頂上までいくと、見渡す限りの青い海。遥か彼方には伊是名(いぜな)島、伊平屋(いへや)島、与論(よろん)島などを望むことが出来ます。
 
 
グスクの頂上までいくと、見渡す限りの青い海
 
野面積み(のづらづみ)と呼ばれる城壁の向こう側に見えるエメラルドブルーの海にうっとりしていた娘も、程よい運動をしたところで、お腹から音が聞こえてきます。
 
そこで、友人が勤めている「今帰仁そば」で沖縄そばを食べることに。
 
今帰仁そば
 
鮮やかな彩りのブーゲンビレアと沖縄ならではのセメント瓦を使った古民家の佇まいだけで、この島に住んでいる私たちでさえ「沖縄」を旅している気分にさせてくれます。
 
軟骨ソーキ沖縄そば
 
透き通ったあっさり味のスープは、ひとくち飲んでみると凛とした存在感があり、丁寧に出汁が取られているのがわかります。トロトロに煮込んだ柔らかな軟骨ソーキの上品な味わいは、もちもちとした歯ごたえのある自家製麺との相性ぴったり。
 
デザート
 
セットにすれば沖縄風炊き込み御飯「ジューシー」と美味しい甘味がついてきます。ゆったりとランチを過ごしてお腹も満たしたところで、娘と相談して近所の浜へ春の海を楽しみに。
 
伊江島(いえじま)を望む長浜ビーチ
そびえたつタッチューと呼ばれる山が目印の伊江島(いえじま)を望む長浜ビーチ
 
沖縄の春の海は、夏の賑わいとはまた違った澄み渡るエメラルドブルーが広がっています。淡い黄緑色した沖縄名物「アオサ」が浜辺に広がる景色も春の便り。足を入れるとまだ少しひんやりとしていますが、子どもはへっちゃら。
 
長浜ビーチ
 
誰もいない海を独り占めする娘の背中を見つめながら、今年の夏は家族でまた訪れたいなと思うのでした。
 
春の沖縄を満喫する日帰りの旅。私たちが暮らす沖縄本島中部にあるうるま市から往復3時間程度の旅路。日帰りでやんばるの大自然と普段食べられないその土地のまーさむん(おいしいもの)を満喫出来ます。
 
移住して7年目を迎える我が家が、住みながら観光する沖縄の日帰り旅。またオススメの旅をしたらご案内しますのでお楽しみに。
 

関連する記事

monobox(河野哲昌・こずえ)

同じカテゴリーの記事

琉球歴文化体験モニタープログラム