沖縄本島中部東海岸に浮かぶ素朴な離島「津堅島」を歩いてみよう
沖縄本島中部東海岸に浮かぶ素朴な離島「津堅島」を歩いてみよう
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初回投稿日:2015.04.04
最終更新日:2024.04.18
最終更新日:2024.04.18
4月。いよいよ沖縄旅行シーズンが本格的に始まりました。今年は、本島からちょっと足を伸ばして、離島を攻めてみてはいかがでしょうか? 例えば、勝連半島の南東4kmに位置する「津堅島(つけんじま)」は、周囲およそ7.0kmの小さな離島で、観光客も多くない穴場と言えます。
いくつかの見どころをご紹介しましょう。津堅島といえば、西海岸の「トマイ浜」(写真上)が有名ですが、島の北端に足を伸ばすと、こじんまりとした砂浜がひっそりと姿を現します。“アフ岩”と呼ばれる無人の岩礁を100m程先に擁する「ヤジリ浜」は、一部護岸されてはいますが、観光客はほとんど見受けられず、時折地元の人がのんびり釣りをたしなむような静かな浜で、天然海岸の面影をゆるやかに感じさせてくれます。
アフ岩までは遠浅の浜が続きますが、満潮時で3〜4m程の水深となり、波が穏やかであれば、シュノーケルで泳いで行くことも。底のほとんどは砂地ですが、よく見るとちょこちょことカクレクマノミのマンションが点在しており、それなりに楽しめます。但し言うまでもなく、監視員どころか地元の人ですらまばらな場所ですので、入水は完全に自己責任です。ライフジャケットを確実に着用の上、最低でも2人以上で、最大限の注意をお払い下さい。
島の大半は耕作地で、そのほとんどを占めるニンジン畑が、牧歌的な情景を育んでいます。
東側の南方には、“沖縄最古の灯台”とも言われている「津堅島灯台跡」があります。この下辺りの海域はリーフも発達し、島のマリンサービスによるボートシュノーケル・ポイントにもなっています。
西側の高台に位置する、通称“キャロット”展望台からは、澄み切ったトマイ浜や、数km先の沖縄本島東海岸を一望できます。
そのすぐ南側にある、“鳩(=ホートゥ)と泉(=ガー)”が語源の「ホートゥガー」は、昔から水源地として利用されていた場所で、数m下に広がる美ら海の眺望が爽快です。
離島の日帰りは、船の時間を気にして落ち着かないので、やはり宿泊がベストです。トマイ浜でサンセットを眺めた後は、民宿「神谷荘」のバーベキューコースが◎。肉のみならず地元漁師による、様々な捕れたて魚介を堪能できます。天気が良ければ、地元の人のみぞ知るポイントで、満天の星空を案内してもらえるかもしれません。
いかがでしたか。離島には、古きよき沖縄の原風景がまだまだ残っているので、少しばかりのんびり歩いてみてください。ガイドブックには決して出ていない、知られざる魅力ときっと出逢えるはずです。
津堅島
- 住所 /
- 沖縄県うるま市勝連津堅
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