“幻のイカす味、腸休息(わたゆくい)スープを飲んでみた!”〜冬の南城、食の寄り道・散歩道〜
“幻のイカす味、腸休息(わたゆくい)スープを飲んでみた!”〜冬の南城、食の寄り道・散歩道〜
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歴史文化
初回投稿日:2016.01.23
最終更新日:2024.05.20
最終更新日:2024.05.20
南国沖縄といえども、やはり1〜2月は冷え込む季節。まわりを海に囲まれているせいか、風があるとぐんと体感温度も下がります。そんな時は地元の人と出会ったら「ひーさーいびーんやー」(お寒いですね)と挨拶してみてください。「あい! あんたウチナー口(方言)もわかるねー? ハッハッハ」と満面の笑顔できっと寒さを吹き飛ばしてくれるはず。
1月のある週末の朝、南城市知念(なんじょうしちねん)の海野(うみの)漁港に出かけてみました。曇り空にうっすらと虹がかかって、なんだか得した気分!
ここでは、毎月第3日曜日に一般の人もセリに参加できる『ウミンチュとれとれ朝市』が開催されています。それにしても、カラフルなお魚を眺めているのも楽しいけれど、壇上からセリの行方を傍観しているウミンチュ(漁師)のおじさんたちが私にはなんともダンディー!とってもハジカサー(恥ずかしがりや)ですが、聞くといろいろお魚のことも教えてくれますヨ。
水揚げされたばかりのお魚はもちろん、南城市で穫れた新鮮な野菜や地元のカフェやお店も出店していて楽しめます。
この日の私のお目当てはこちら!地元南城市でハーブの活用と普及に取り組む『母ハーブ研究室』と知念漁協がコラボレーションして誕生したその名も“腸休息(わたゆくい)スープ”。
沖縄近海のセーイカの余剰部分を活用しようと、胃腸をいたわるレモングラスやローズマリー、パクチーなどの数種類のハーブを加えてできた、とっても滋味深いスープです。
お腹(腸)=ワタ、休息=ゆくいの方言を駆使したイカすネーミングも絶品!年末から開発して、この日は限定80食が初お披露目。あっという間に完売。まだ具体的なことは決まっていないそうですが、商品化が待ち遠しいですネ。
沖縄近海のセーイカの余剰部分を活用しようと、胃腸をいたわるレモングラスやローズマリー、パクチーなどの数種類のハーブを加えてできた、とっても滋味深いスープです。
お腹(腸)=ワタ、休息=ゆくいの方言を駆使したイカすネーミングも絶品!年末から開発して、この日は限定80食が初お披露目。あっという間に完売。まだ具体的なことは決まっていないそうですが、商品化が待ち遠しいですネ。
夜は、やちむん工房を営む妹夫婦の家で、おいしいワインとチーズでユンタク(おしゃべり)。このチーズ、なんと、南城市内で作られているものなんですヨ。グリーンは野菜のモリンガ入り、大宜味村のみかん、紅芋、冬瓜漬け入りなど、こちらも県産食材とのマリアージュが斬新!
キューブ状のチーズは、島豆腐を泡盛と紅麹でつけ込み醗酵させた、かの琉球の珍味“豆腐よう”ならぬ、“チーズよう”だそう。このチーズ屋さん情報は、近々、沖縄CLIPの記事でも紹介される予定ですので、どうぞお楽しみに!
翌朝は、いつものウォーキングコース、ご近所の知念グスクの坂道を歩きました。夏場だとウォーキングも、朝夕の涼しい時間に限られますが(昼間は暑すぎて歩けません笑)この時期は、汗をかいても心地いいくらいで最適です。
すぐ側を走る絶景スポットのニライ橋・カナイ橋もいいですが、この旧道沿いには、琉球石灰岩の岩肌や、植生など昔ながらの風情があってのどかでいいですヨ。岩肌には、ちょうどこの時期、黄色い可憐な花を咲かせる野生のニガナがた〜くさん!
以前に沖縄CLIPの記事でも紹介されている島野菜のニガナ(ンジャナ)です! 沖縄では、こんな風にあちこちで自生してるので、ドライブの際にぜひ見つけてみてくださいネ。もちろん、市場やスーパーでは買うことができます。夏場は暑いので葉野菜は品薄になりがちですが、その分、冬場は根菜や葉野菜も元気に島育ちが並びます。本土では見かけないめずらしいものもたくさんありますからぜひお出かけを。
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