見渡す限り薄紫、喜如嘉を染める。うりずんの花、オクラレルカ
見渡す限り薄紫、喜如嘉を染める。うりずんの花、オクラレルカ
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あそぶ
初回投稿日:2022.01.10
最終更新日:2024.05.20
最終更新日:2024.05.20
ながーい冬がやっと終わって日差しがようやく春らしくなり・・・。
内地では桜前線がゆっくりと南九州から北上し始める3月終わり頃、たくさんの種類の草花が沖縄の野山や街を賑やかに彩っています。
毎年3月終わりころに開花して4月上旬から下旬にかけて見頃を迎えるオクラレルカもその一つ。
すーっと伸びたスマートな緑色の茎と薄い紫色の大きな花びらが印象的な気品のある花です。
やんばるの玄関口、沖縄道許田(きょだ)ICから海岸沿いのRT58を北上すること約45分。日本有数の古代布「芭蕉布」と長寿の里で知られる大宜味村(おおぎみそん)にオクラレルカが咲き誇る秘密の花園があります。
見渡す限り薄紫色に染められた水田の眺めはストイックななかに艶やかさをはらんだここにしかない美しさ。
八重岳の緋寒桜や東村のツツジほどのメジャーな存在ではありませんが、集落自体の牧歌的な風景も手伝って、この時期の花見スポットとしてクチコミで県内に知られるようになりました。
この時期、沖縄では春がすでに終わりを告げ、夏がもう目の前の、“うりずん”(初夏)の季節に入っています。
5月半ば頃までの梅雨入り前のこのシーズンは沖縄に住む私たちにとっては最高の時期。
爽やかな風と、幾分柔らかい、眩しい光を満喫しようと、県内から多くの人がこの場所を訪れるのです。
さて、このオクラレルカはアヤメ科の鑑賞用植物。
1mほどにもなる高い背丈と、剣先のように尖ったシュッとした緑の葉が特徴的なことから、生花やフラワーアレンジメントの素材として人気があり、内地に出荷するためにこの水田で栽培されているようです。
花言葉は「良い知らせ」。
ひと足早く夏への扉を開けて、誰よりも早くgood newsを手にしましょう。
オクラレルカの花がこれだけの規模で咲き誇る水田は、沖縄県内でもここだけ。やんばるへのデートリップをかねて、ぜひ訪ねてみてくださいね。
特に朝早い時間帯がオススメです。横から射す朝の光を受けて、キラリと輝くオクラレルカ。
一見の価値ありです。
喜如嘉のオクラレルカ
- 住所 /
- 沖縄県大宜味村喜如嘉の水田
- Webサイト /
- https://ogimi-kanko.com/
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