パティシエ 宮國充さんがつくる喜びが2倍になる洋菓子店「JoieJoie」
パティシエ 宮國充さんがつくる喜びが2倍になる洋菓子店「JoieJoie」
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初回投稿日:2015.03.10
最終更新日:2024.04.23
最終更新日:2024.04.23
JoieJoieのオーナーパティシエ 宮國充さんがお菓子づくりのプロを志したのは、今から25年前、20歳のときのことでした。
ひとつひとつが宝石のような美しさで輝くプチ・ガトー
「フレンチのお店にいた時に食べた、先輩がつくったフルーツたっぷりのケーキがびっくりするほど美味しかったんです。自分だけかな?と思ったらそんなことはなくて、フロアのお客様もすごく美味しそうにしていらっしゃいました。
一口でお客様を嬉しい気持ちにする、飲食業の究極の姿を見たように感じました」。
その後、神奈川の名店での修行を皮切りに38歳まで東京圏で暮らし、7年前に故郷の沖縄に戻った後は、高級リゾートホテルを舞台に洋菓子をつくり続けてきた宮國さん。
那覇出身ながら、帰沖後、JoieJoieをオープンした読谷村(よみたんそん)に暮らし始めたのは、「いずれ生まれてくる子どもを人柄や環境のいいところで育てたい」という思いからでした。
フランス語で喜び-Joy- を意味する-Joie-。「喜びは一人よりも二人で」と、ふたつ重ねてJoieJoieと名付けました。
2年前にお子さんが生まれ、「子どもを身近に感じながら仕事がしたい」と独立を決意。「自分の子どもに安心して食べさせられるお菓子を」と、基本となる卵、小麦粉、砂糖をはじめ、素材のあり方を大切にしたお菓子づくりに取り組んでいます。
やちむんの里や座喜味(ざきみ)城址、残波岬(ざんぱみさき)などのある読谷村は、風光明媚で文化的な、移住者にも人気のエリア。こだわりのある小さなお店がそこかしこに誕生し、地元のあたたかなつながりも、ひときわ強い地域です。
キッシュに使う野菜は、障がいを持った方の就労支援としてオーガニックで農業を営むソルファコミュニティ(北中城村)のもの。
そのつながりも、JoieJoieを素敵にしているエッセンスです。「みなぎっている力が違う」と絶賛する卵は、読谷村で放し飼いされた鶏のもの。お砂糖は、精製された白砂糖やグラニュー糖ではなく、ミネラルが豊富で自然に近いきび糖を選んで使っています。
このほか、読谷産オーガニックレモンや、おばあちゃんがつくるソラマメの味噌を取り入れるなど、「地元がもっと素敵な場所になるために役に立ちたい」という思いを少しずつかたちにしているのです。
カフェスペースでのサーブに使う器は、読谷村で修行した作家の陶房「火風水(ひふみ)」に依頼してあつらえたもの。
内装にも、廃材になった赤瓦のタイルを使い、友人や親族総出で床を張ったのだそうです。県外のものではありますが、壁は珪藻土と漆喰。お菓子の材料と同じように、なるべく自然に近い素材にこだわりました。
「遠方から訪れてくれるお客様がほっと一息つけるように」と用意したイートインスペース。
ここに座ったお客様との会話からヒントを得ることもあるという、大切な空間です。
特別な日に大切な人と食べたい宝石のようなプチ・ガトーも、優しい色あいの焼き菓子も。
自然の恵みや、人のつながりのあたたかさがあふれる空間でいただく宮國さんのお菓子は、よけいな”とんがり”のない、まっすぐな美味しさです。
「あの時食べたフルーツのケーキの味には未だに辿り着けない。今はまだ始まったばかりで、地元のものも、もっと取り入れていきたい」と清々しく笑う宮國さん。これからも、読谷の仲間たちと多くの喜びを重ね合いながら、たくさんの人を笑顔にしていくのだろうと思います。
Patisserie JoieJoie326
- 住所 /
- 沖縄県中頭郡読谷村楚辺1094 比嘉アパート1F
- 電話 /
- 098-989-7326
- 営業時間 /
- 11:00-19:00
- 定休日 /
- 木
- HP /
- https://www.joiejoie326.com/
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