マリンブルーの海を走り抜ける爽快なドライブコース「海中道路」
マリンブルーの海を走り抜ける爽快なドライブコース「海中道路」
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あそぶ
初回投稿日:2015.02.26
最終更新日:2024.08.29
最終更新日:2024.08.29
「海中道路(かいちゅうどうろ)」は、本島中部にある与勝半島(よかつはんとう)と金武湾(きんわん)に浮かぶ平安座島(へんざじま)を結ぶ全長4.75㎞の道。
両サイドに広がる青々とした海を眺めながらぶーんと走り抜けるドライブは気分爽快!
沖縄でも人気のスポットです。
中間地点には、ショッピングと食事を楽しめる海の駅「あやはし館」が、どどーんと鎮座。
外観はその昔、物資運搬に使われた木造の船、マーラン船をかたどったものです。
あやはし館の1階には、シークワーサーポン酢や伊計島の黄金芋などのおみやげに最適な物産品が並び、その奥には、海を眺められるレストランも。
2階にはマーラン船にまつわる資料を常設展示し、地域の歴史や海に関する知識を深められる「海の文化資料館」があります。
デッキに出れば、金武湾を一望!
海中道路で一番高い場所から眺める透明度の高い海は最高ですよ。
そんな海中道路、今でさえ観光スポットとして知られていますが、その建設は、平安座島の歴史そのもの。完成までには長い道のりがありました。
海中道路が建設される前の平安座島と本島をつなぐ交通手段は、干潮時の浅瀬を徒歩またはトラックで渡るか、満潮時に船で渡るかのいずれか。その不便さに、島の人々は日に日に海中道路建設の思いを強めていきます。
そうして1961年にはじまったのが、自力で道路を建設するという試み。
なんと掘り起こした島の石を人力で運び、海に落としては道路の基礎造りをはじめたのです。あまりにも途方もない作業。そこには島の人々の何としてでも陸続きでつながりたいという切なる思いがありました。
途中で台風に襲われながらも、ようやく1966年にコンクリート製の210mの道路が完成します。そんな中で浮上したのがアメリカの石油会社の誘致問題。人々は平安座島への進出を要請し、石油ターミナルと製油所の建設が決定します。その見返りとして石油会社負担で建設されたのが海中道路なのです。
この歴史を知った日から、海中道路から眺める海の青がいっそうまぶしくなりました。平安座島の人々の熱い思いなくしてはこの景観を見られなかったかもしれないからです。
ほぼ中央には砂浜が広がるビーチもあり、暑い時期は海水浴も楽しめる海中道路。歴史を見つめながら渡るとその美しさが、よりいっそう心に焼きつくかもしれません。
海中道路(かいちゅうどうろ)
- 住所 /
- 沖縄県うるま市与那城屋平
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