【民謡をクラシック音楽で奏でる「ピアチェーレ」】
【民謡をクラシック音楽で奏でる「ピアチェーレ」】
Reading Material
歴史文化
初回投稿日:2023.01.18
最終更新日:2024.04.02
最終更新日:2024.04.02
八重山の魅力をクラシック音楽で伝える
石垣島在住のクラシックの音楽家を中心に2000年に結成された音楽グループ「ピアチェーレ」。
芸術鑑賞会、平和学習コンサート、慰問コンサート、童謡コンサートなど各種コンサートを行う傍ら、八重山に暮らす子どもたちにとって「身近な目標」になればと学校でのコンサートを開催したり、八重山に伝わる民話を音楽劇に仕立てたりと、メンバーが代わりながらも地元に根付いた演奏活動を長年に渡り続けています。
現在「ピアチェーレ」は、結成当初からのメンバーでピアノ奏者の次呂久早苗(じろく さなえ)さん、フルート奏者の吉村志奈子(よしむら しなこ)さん、ピアノ奏者の長田礼子(ながた れいこ)さんとバイオリン奏者の餘野木麻理(よのぎ まり)さん、声楽の東田盛誠(ひがしたもり まこと)さんの5人で活動しています。
新しいことへの挑戦
去る12月18日に、「ピアチェーレ」2ndアルバム、八重山民謡の創作アレンジ『アッパリシャーン2』の発売記念コンサートが石垣島で開催されました。
アルバムには、「デンサ節」「安里屋ユンタ」「小浜節」「弥勒節」など主に八重山諸島を代表する楽曲が収録されている他、沖縄本島より「てぃんさぐぬ花」と「汗水節」、宮古民謡の「なりやまあやぐ」も収録されています。
「クラシック音楽の表現者の視点、感覚から八重山民謡を表現してみたいと思いました。新しい形の音楽になりますが、私たちの音楽を聴いた人が八重山民謡に興味をもってもらえたら嬉しいです。私たち自身も演奏するに当たり、勉強し、曲を知ることにより改めて八重山民謡の持つメロディの美しさや魅力に気づかされました」(次呂久さん)
2部構成で行われたコンサートの第1部では、「ピアチェーレ」の3人が演奏を披露し、第2部では民謡歌手の金城ひろみ(きんじょう ひろみ)さん、太鼓の根原格(ねはら ただし)さん、舞踊家の宮良訓子(みやら のりこ)さんが加わり、クラシック音楽と民謡と踊りという新しいスタイルのステージが披露されました。
「普段一緒に活動することがない表現者の方たちとの舞台だったので、私たちにとっては、新しいことへの挑戦でした」(吉村さん)
「今後もさまざまな表現者の方たちとコラボレーションしていきたいと思っています」(次呂久さん)
宮良さんの軽やかな踊りは、心から音にのって踊っているように見えました。舞踊は、歌や三線で踊らなくてはいけないといった形式にとらわれず、クラシック音楽でも民謡でも、もっと自由でいいのだと感じさせられました。
八重山の風を感じてほしい
「『ピアチェーレ』の演奏から八重山の風を感じてほしいです。楽曲はアレンジしていますが、八重山民謡の持つ美しいメロディーは変えていません。私たちの演奏を聴いて、八重山を訪れたいと思ってほしいです。そしてこの土地の文化や人と出会ってほしいです」(次呂久さん)
写真提供「ピアチェーレ」
ピアチェーレ
- 住所 /
- 石垣市大川451-14
- 電話 /
- 090-4584-6152
- HP /
- https://piacere2022.official.ec/
同じカテゴリーの記事
よみもの検索