ページをめくるたびにホッコリ「沖縄 いつもの家族ごはん」
ページをめくるたびにホッコリ「沖縄 いつもの家族ごはん」
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初回投稿日:2022.12.17
最終更新日:2024.04.02
最終更新日:2024.04.02
タイトルと表紙に惹かれて購入した1冊は、中身も大満足でした。
沖縄の家庭料理と16家族のストーリー
作家・写真家の田中えりさんが出版された「沖縄いつもの家族ごはん 急がない、競わない、癒しの暮らし方」に綴られているのは、沖縄の一般家庭の“いつものごはん”と、その料理の裏側にある家族のストーリー。
紹介されているレシピは、厳しい気候、そして限られた食材を最大限に活かす知恵と技が詰まっています。そして、ページをめくる度に伝わってくるのです。優しさと温かさと愛が。
この本は「レシピ本」でもあり、田中さんが沖縄で出会った16“家族”の人生の物語のエッセイ本でもあり…
何気なく手に取って購入した1冊ですが、手元に置いてこれから何度も読み返したいですし、紹介されているお料理にも少しずつ挑戦してみたいと思いました。
ガイドブックには載っていない沖縄を覗いてみたい方は、ぜひ。
出版パーティーで心温まる沖縄料理
先日、そんな「沖縄 いつもの家族ごはん」の出版パーティー&お話会が、読谷村にある沖縄の手仕事を紹介するお店「りゅう」であり、私も参加させていただきました。
当日は、書籍の中で紹介されている主婦 真栄田笑美子(まえだえみこ)さんが数え切れないほどのお料理を作って持ってきてくださるという嬉しいサプライズが。
千切りイリチー(千切り大根の炒め煮)、うむくじ天ぷら(紅芋と芋くずで作られる天ぷら)ビーツで炊いたご飯を使った巻き寿司、ゆうなの葉に包んで蒸された琉球ちまき、肉まん、三月菓子(旧暦の3月3日に作られる伝統菓子)などがテーブルに並びました。
参加された20名の方たちとは初対面でしたが、真栄田さんのお料理を囲んでワイワイと。
フライパン1つで出来るソーミンタシヤー
最後は田中さんのソーミンタシヤー(そうめんの炒め物)のデモンストレーション。
書籍で紹介されているゲストハウスカーラのオーナー 我喜屋若子(がきやわかこ)さんのレシピを忠実に再現してくださいました。
そうめんとツナ缶、ニラ、塩、油があればできる簡単料理ソーミンタシヤーは、沖縄では台風時の定番料理。
ベチョッとなりがちな麺をそうならならないように仕上げるコツや、茹でた麺がダマにならないひと手間、塩を加えるタイミングなどを伝授してくださり、その後はもちろんみんなで試食。
5分でできる簡単&シンプル料理がこんなにもおいしいなんて…
田中さんのことが大好きな方たちが集まったこの会は、日向のように温かい空気に包まれて、ほのぼの。
終始和んだ雰囲気で、交流会のような時間となりました。
そして、「沖縄 いつもの家族ごはん」がきっかけで、私の沖縄暮らしはより楽しいものになりそうな予感がするのです。
田中さんの目標は、「沖縄 いつもの家族ごはん」が世界18カ国で翻訳され、世界中の人々に読まれること。
魅力あふれるこの1冊が、世界に羽ばたきますように。
「沖縄いつもの家族ごはん 急がない、競わない、癒しの暮らし方」
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