ライス・ウイスキーが味わえる那覇空港のウイスキーBAR「OKINAWA BLUE」

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初回投稿日:2022.09.11
 最終更新日:2024.04.22

ライス・ウイスキーが味わえる那覇空港のウイスキーBAR「OKINAWA BLUE」

空港は、旅の始まりであり、その地での旅の終わりを告げる場所。
沖縄の旅を締め括るひとときに、那覇空港初となるウイスキーBARに立ち寄ってみませんか?

沖縄で生まれたライス・ウイスキーを片手に、旅のエピソードを大切なひとと語り合うもよし、グラスを傾け回想に浸るもよし、バーのスタッフと談笑するもよし。いずれにしても沖縄旅行の思い出の1ページに加わることでしょう。

泡盛酒造所が単独で空港に本格的なバーを出店することは、泡盛業界初となる試みだそう。2022年で創業70周年を迎える「久米仙(くめせん)酒造株式会社」の新たな挑戦、那覇空港のウイスキーBAR「OKINAWA BLUE(オキナワブルー)」をご紹介いたします。

泡盛の酒造所が手掛ける那覇空港初となるウイスキーBARは大人気!

 

那覇空港3階JAL側のチェックインロビー裏手に位置するウイスキーBAR「OKINAWA BLUE」。
沖縄生まれのライス・ウイスキーが味わえるショット・バーとして、2022年6月11日にグランドオープンしました。

ウイスキーBARは、那覇市にある久米仙酒造株式会社が手掛けています。
久米仙酒造のモットーは「一歩進んだお酒造り」。

いまから40年ほど前、泡盛が一升瓶中心だった時代に、卓上用の4合瓶「グリーンボトル」を手掛けたり、当時業界初となるバーボン樽で熟成させた泡盛「奴樽蔵(やったるぞう)」を造ってみたりと、泡盛業界初となる試みをいくつも実現されてきた “チャレンジ精神の塊”といえる酒造所です。

ウイスキーBAR「OKINAWA BLUE(オキナワブルー)」

店名の「OKINAWA BLUE」は、久米仙酒造から2021年に登場したライス・ウイスキー「OKINAWA BLUE」が由来です。

ウイスキーBAR「OKINAWA BLUE(オキナワブルー)」

取材中、平日にもかかわらず、7席のカウンターは常に満席状態。
南国気分をそのまま表現したようなラフな服装の男性、大きなスーツケースを傍らに置いた女性たち、観光客らしき老若男女がスタッフとの談笑を楽しまれていました。

ウイスキーBAR「OKINAWA BLUE(オキナワブルー)」カウンター

カウンターが満席なことからご案内いただいたのは、カウンターを通り過ぎてエンダー(A&W)の方に向かった奥にあるテーブル席。バーからほんの少しだけ離れますが、飛行機が見渡せるので空港ならではの風景が楽しめ、ちょっとした旅行気分を味わえました。

飲み比べセット

世界にはばたけ! 沖縄のライス・ウイスキー「OKINAWA BLUE」

 

世界各地で造られているウイスキー。厳密な定義は国によって異なりますが、一般的に「穀類を原料とし、糖化・発酵の後に蒸留を行い、木製の樽で貯蔵熟成させてできるお酒」と定義されています。

諸説あると思いますが、ウイスキーは原料によって、麦芽(モルト)だけを原料とした「モルト・ウイスキー」、トウモロコシやライ麦などの穀物を原料とした「グレーン・ウイスキー」に大きく分けられます。

モルト・ウイスキーのなかでも、ひとつの蒸溜所のモルト原酒だけで造られたウイスキーは「シングルモルト・ウイスキー」と呼ばれ、モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーをブレンドして造られたウイスキーは「ブレンデッド・ウイスキー」と呼ばれます。

お米が原料の泡盛とブレンドされたウイスキー「OKINAWA BLUE」

「OKINAWA BLUE」は、泡盛由来のお酒に厳選したモルトウイスキーをブレンドして、バランスのよいウイスキーに仕上げています。

お米が原料の泡盛とブレンドされたウイスキーですので、「OKINAWA BLUE」は新たなカテゴリーのウイスキーとして「ライス・ウイスキー」と言えるのですね。

※ウイスキー大好き! ライス・ウイスキーのカテゴリーについて、さらに詳しく知りたい方は久米仙酒造公式サイトをご覧ください。

亜熱帯の沖縄では熟成の進み具合が早く、濃厚・芳醇な仕上がりとなっていることも特徴のひとつ。
さまざまな成分を含む泡盛は、寝かせれば寝かせるほど香り高く、まろやかに熟成していきます。泡盛の熟成は甕でも瓶でも続くとされ、ライス・ウイスキーは泡盛の特徴も兼ね備えた希少なウイスキーなのです。

ウイスキーBARでは3種を飲み比べてから、好みのウイスキーをじっくり愉しむ

 

ウイスキー通、泡盛通の方はもちろんのこと、「沖縄のライス・ウイスキーを飲んでみたい!」という方に、バーでぜひお試しいただきたいのは「3種飲み比べ」です。

「3種飲み比べ」の内容をみてみましょう。

「New Make」は、アルコール50度の「OKINAWA BLUE」の“もと”となる泡盛です。樽につける前の状態で、透明で香りもフレッシュで荒々しい泡盛そのものの味わいです。

「OKINAWA BLUE 43%」は、ホワイトオークの新樽で3年ほど寝かせたライス・ウイスキーです。「新樽」とはお酒を熟成させたことがない新しい樽のこと。新樽で寝かせると、樽の色もはっきりと現れ、樽香がふわっと感じられます。

「OKINAWA BLUE 40% 8year」は、かつてバーボンが貯蔵されていたオーク樽で熟成させた8年もののライス・ウイスキーです。アメリカのケンタッキー州バーボン郡で生まれたウイスキー「バーボン」との調和を愉しむことができます。

樽の違い、熟成年数の違いをアタマの片隅にちょこっと置いて、ショットグラスに注がれた3種の香り、色、味わいをぜひ飲み比べてみてくださいね。

「OKINAWA BLUE」の「3種飲み比べ」
「OKINAWA BLUE」の「3種飲み比べ」。右から「50% New Make」、「43%」、「40% 8year」と3つの異なる香りと味わいが愉しめます。/【写真提供】久米仙酒造株式会社

ウイスキーBARならではの楽しみ方として、まず3種を飲み比べてから、気に入ったウイスキーをチョイスしてお好みの飲み方で愉しまれる方が多いそう。新樽で寝かせた43%は水割りやハイボール、バーボン樽で寝かせた8年ものはストレートまたはロックがオススメだそうです。

「OKINAWA BLUE」ボトルを持つスタッフ

そのほかメニューには、「オリオン生ビール」、「ゆず&シークヮーサーサワー」などがラインナップ。ノンアルをお好みの方は、「シークヮーサージュース」や「シークヮーサーソーダ」をどうぞ。

世界に認められる「6大ウイスキー」を目指せ! ライス・ウイスキー!!

 

ウイスキーには「5大ウイスキー」という言葉があります。“品質・技術・生産量などあらゆる面で優れている”として、世界に知られるウイスキー生産国「スコットランド・アイルランド・アメリカ・カナダ・日本」のことです。

世界に認められるウイスキー生産国として日本が数えられることはとても誇らしく嬉しいことです。

そして、ジャパニーズ・ウイスキーに決して引けを取らない、世界に誇れるワッター(私たちの)泡盛。
泡盛から生まれたライス・ウイスキー。

「亜熱帯地域の台湾とともに、沖縄のウイスキーも世界に認められ、“6大ウイスキー”と呼ばれるようにがんばりたいです」。

取材の最後に、久米仙酒造の原地康祥(はらち・やすよし)室長が、世界を視野に笑顔で語ったことが印象的でした。

那覇空港のウイスキーBAR「OKINAWA BLUE」で、ライス・ウイスキー「OKINAWA BLUE」をぜひ一度味わってみてはいかが?!

ウイスキーBAR『OKINAWA BLUE(オキナワブルー)』

お土産にピッタリ! 那覇空港限定ステッカー付きライス・ウイスキー

現在、ライス・ウイスキー「OKINAWA BLUE」は那覇空港のバーと公式サイトでのみ入手可能です。こちらのバーで購入されると、「NAHA AIRPORT Limited Edition.」と那覇空港限定ステッカーが付いていますので、お土産にピッタリですね。

ライス・ウイスキー「OKINAWA BLUE」
【写真提供】久米仙酒造株式会社

ライス・ウイスキー「OKINAWA BLUE」

沖縄の思い出とともに、「OKINAWA BLUE」も連れて帰ってあげてくださいね。
 

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ウイスキーBAR『OKINAWA BLUE(オキナワブルー)』

住所 /
那覇空港店3階JAL側チェックインロビー裏 飲食店エリア
電話 /
090-3795-5212
営業時間 /
10時~20時(L.O.19:30)
定休日 /
年中無休
Webサイト /
https://okinawabluewhisky.com/
Instagram /
https://www.instagram.com/okinawablue_naha_airport/

沖縄CLIP編集部

安積 美加(あさか みか)

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