首里城を臨む隠れ家BAR&Dining「首里 東道Dining(トゥンダー・ダイニング)」

首里城を臨む隠れ家BAR&Dining「首里 東道Dining(トゥンダー・ダイニング)」

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初回投稿日:2015.12.30
 最終更新日:2024.08.07

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首里城といえば沖縄旅行の定番の行き先ですが、その近くに真正面から首里城の全景を眺められる隠れ家があるのをご存知でしょうか?
東道BAR & Dining(トゥンダーバー・ダイニング)は、首里界隈のマンションの一室にあるバー&ダイニングです。店名の「東道」は、琉球王国の宮廷料理「五段のお取持(ぐだんううとぅいむち)」の料理のひとつ「東道盆」からきています。六角形の琉球漆器に盛り付けられ、オードブルのような位置づけで泡盛のおつまみとして出されていたものです。

東道盆ディナーコース
東道盆ディナーコースは、前日までの予約が必要です
 
琉球王朝時代に中国からの賓客をもてなすために花開いた琉球漆器と食文化。東道盆では、その粋を現代の味覚に合わせてアレンジしたディナーコースを、創業120年あまりの老舗「角萬漆器」製の東道盆でいただけます。これこそ、かつて栄華を誇った琉球王国の都 首里で、首里城を見ながら食するのにふさわしいお食事ではないでしょうか(コースのメニューは、お店の公式サイトに詳しく書かれています)。
 
店内
テーブル最大12席、カウンター4席というコンパクトな店内。落ち着いた大人の雰囲気で、大きな窓からは首里城を間近に望めます
 
お料理は、オーナーシェフの伊波良子さんが食材の見立てからメニューづくり、調理までを一手に。「沖縄の土と水と太陽で育った野菜や島野菜が最高」と話す伊波さん。バーテンダーを務めるご主人のお父様が無農薬で育てる露地野菜をはじめ、沖縄育ちの食材をふんだんに取り入れています。コースだけでなくアラカルトにも、「シブイや大根、ジャガイモも市販のものとは味がまったく違います。にんじんも人参くささがなく、甘くてやわらかい。島ニンニクは小さくて皮をむくのが大変ですが、風味がよくパンチがあります。島唐辛子もただ辛いだけでなく旨みがある」と、絶賛する食材を使ったメニューがずらり。

鶏モモ肉をまるごと煮込んだ料理
 
たとえば、島唐辛子を贅沢に使って鶏モモ肉をまるごと煮込んだ料理は、野菜を育てるご主人のおふくろ、ならぬ”おやじの味” 。

アーサと明太子の卵焼き
 
ディナーコースのお品書きを見ると敷居の高い料亭のようにも感じられますが、店内はオーナー夫妻のざっくばらんな人柄がつくる明るい空気が漂って、カジュアルにお酒と手料理を楽しめる雰囲気。先ほど紹介した鶏モモ肉の島唐辛子煮込みのほか、庶民の味「県魚ぐるくんの唐揚げ」や「アーサと明太子の卵焼き」など、お酒のあてにぴったりのアラカルトメニューも充実しています。

カクテル
 
ご主人のつくるカクテルも東道BAR & Diningの魅力のひとつです。恵比寿や白金、銀座などで修行を重ねてきたバーテン歴14年の腕にかかれば、すっかり大衆化(?)したモヒートもこの美しさ。2種類のラムを使い、お酒を飲む楽しさ、美味しさを一杯に凝縮したカクテルらしいカクテルに仕上げていただきました。

カクテル
 
ご主人にアドバイスをもらって、離島も含めたすべての酒造所から取り寄せている銘柄から最高の一杯に出会ってくださいね。

ぐいのみ
 
お料理の器はやちむん、酒器はバカラや琉球ガラス、もしくは角萬漆器のぐいのみと、細部にまで琉球文化が行き渡っている東道BAR & Dining。20年ものの古酒(くーす)を漆器のぐいのみいただけば、ひととき王様気分を味わえそう。そのすべてを、ライトアップされ夜空に浮かび上がる首里城の全景とともに堪能できる、(やっぱり本当は教えたくない)名店です。
 

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首里 東道Dining(トゥンダー・ダイニング)

住所 /
沖縄県那覇市首里当蔵町2-13 キャッスルビュー4階(402)
電話 /
098-887-5656
サイト /
https://nagiiro.com/?mode=f1

沖縄CLIP編集部

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