体に良い商品を、未来へと安心して届けていく「石垣島はちみつ」

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初回投稿日:2021.11.30
 最終更新日:2024.09.19

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体に良い商品を、未来へと安心して届けていく「石垣島はちみつ」 クリップする

沖縄県、石垣島(いしがきじま)の豊かな自然の中でミツバチを心から愛しみながら養蜂を営む夫婦、枝並畝日(えなみ・うねび)さんと由香(ゆか)さんを訪ねました。

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始まりは一箱の巣箱から

◆蜂蜜 ・四角小50g 929円 ・四角大130g 2,160円

「石垣島はちみつ」誕生から10年という月日を振り返りながら、「安心・安全・美味しい蜂蜜」の背景に広がる想いとストーリーを伺ってきました。

枝並夫妻は、2004年に東京から石垣島にお子さん2人をつれて家族で移住。元競輪選手だった畝日さんは、石垣島に移住後も選手として活動を継続しながら、興味を抱いていた養蜂にチャレンジしました。最初は手探りの状態から始め、多くの人の支えの下、試行錯誤を繰り返す日々を送りました。

「最初の数年間はとにかく勉強の時間でした。初めは1箱からスタート、数箱から10箱に増やして、土地を購入したり、借りたりしました。ようやく少しずつ蜂蜜が採れるようになり、(株)『石垣島はちみつ』を設立したのが2012年でした」(畝日さん)

「最初から沢山の蜂蜜が採れるわけでもなく、会社を設立した年に採れた蜂蜜は、お礼の気持ちを込めて、お世話になった島の方々に無料でお配りしました。中にはお金を置いていかれる方もいましたが、その年の年商は4万円でした」と笑いながら話す由香さん。

次の年からは、少しずつ多く採れるようになり、販売を始めました。その後、ミツロウや蜂蜜などを使った石鹸やバーム、化粧水、蜂蜜酒(ミード)などの身体に優しい商品を開発し販売しています。

蜂蜜コスメ

◆蜂蜜コスメ
・みつばち石鹼〈花〉30g 946円(その他10g 330円・100g 3,080円)
・みつばちバーム〈蜜〉11ml 2,200円
・みつばちローション〈花〉
  さっぱりタイプ150ml 6,050円(その他20ml 1,320円・500ml 11,000円 詰替え用)
  しっとりタイプ150ml 6,050円(その他20ml 1,430円・500ml 12,100円 詰替え用)

「石垣島はちみつ」の特徴

生蜂蜜は、酵素を多く含み、ビタミン、ミネラル、亜鉛、アミノ酸など体に良い栄養の宝庫です。「石垣島はちみつ」の特徴は、酸味が少しあり、フルーティでエグ味がないこと。喉ごしが良くまろやかな風味が特徴です。花の香りがするのも「石垣島はちみつ」ならではの魅力です。

沖縄、石垣島の養蜂

枝並さん夫妻は、「薬剤を使ってミツバチが病気にならないようにする」という考え方を、「健康で強いミツバチを育てれば、薬剤を使わなくても良い」という考え方へとシフトして、日々元気なミツバチを育てるために奮闘しています。健康なミツバチが、安全にたくさん蜜を集められるようにするにはどうしたら良いかを考え、試行錯誤しながら何度も失敗を繰り返し、自分たちの理想に叶った養蜂を行うことを目指しています。

蜂の巣箱へ向かう途中

「石垣島で養蜂を始めた頃は、『量が採れない』、『蜂が増えない』などの悩みを解決すべく、独自で研究を重ねました。沖縄本島の養蜂家の方からお話を聞かせてもらう機会もありました。本土の養蜂の手法と沖縄の養蜂の手法は全く違っているので本土の本で勉強しても載っていないことが沢山あります。

沖縄には沖縄ならではの養蜂の手法があります。本土では移動養蜂という手法があったり、沖縄では定置養蜂という手法があったり、さらに石垣島の中で、となるとまた違ったりもします」(畝日さん)

沖縄での養蜂は、気候が年間通して暖かく、穏やかなイメージがあるけれど、実際には夏は長く、湿気が多く、強い日差しや台風などの過酷な自然界の中で行われる為、巣箱が強風で飛ばされたり、冬場の長雨によりミツバチが蜜を集められず箱に蜜が溜まらないなどの難しさや課題が多くあります。

蜂の巣箱を置く場所は、3ヶ月ほど様子を見ながら決めます。

蜂の巣箱

「いくら近くに花を沢山咲かせている農家さんが居るからといっても、そこが良い場所かは、設置してみないと分からない。近くに花が沢山咲いていてもそのもう少し先の場所に例えば農薬をまいている場所があれば、蜂が巣箱の前で死んでいるというような影響もあります」(由香さん)

枝並夫妻は、石垣島内の養蜂家と協力し合いながら、情報交換や困った時に相談できるように、養蜂組合を作りました。

農薬などが散布されるなどの情報が保健所から入るので、組合に情報を共有してお互いに助け合いながら養蜂を行っています。

きっかけは家族の健康

枝並夫妻のご両親は、早くに癌で亡くなられていて、娘さんは生まれつき心臓の病気を患っていたり、由香さんも持病があったりするため、「健康って1番大切なこと」という考えが暮らしの根底にいつもあったそうです。そのことから食は大事、体は食べたものでできている、と考えるようになり、自然と食への関心が高まりました。

「最初は、農業を勉強していましたが、2008年、2009年ごろ世界中で環境汚染が原因とみられるミツバチの減少を知ることになり、ミツバチにも人にも優しい環境を作るにはどうしたら良いのか、ということを考えるようになりました。それから自然とミツバチへと興味が湧き、石垣島で花粉交配をする元気なミツバチを育て増やすことで、農家の方々も助かるのであれば、増やしていこう。と思うようになりました」(畝日さん)

蜂の巣箱
 

 

ミツバチってどんな生き物?

「ミツバチがお花に近づくと花は蜜を多く出すといわれているんですよ。

ミツバチは、日齢によって仕事が決まっています。最初は自分の生まれた巣を綺麗にする仕事、少し経つと子育て、もうしばらく経つと外勤蜂となり、花の蜜を集めに行ったり、巣を守ったりします。それぞれに性格もあり、せっかちな蜂や、おっちょこちょいの蜂など、観察していると面白いですよ」(畝日さん)

ミツバチ

ミツバチの巣箱は、1つの国のような仕組みだという。1つの巣箱の中は、ある意味成熟した1つの社会で、1匹、1匹が決まった役割をこなしながらその社会を成り立たせています。その中心には、女王蜂がいて、通常ミツバチの寿命は夏は1ヶ月、冬場は3、4ヶ月と言われているなか、ローヤルゼリーを食べて生きる女王蜂は、3〜5年(ハウス栽培用の蜂は除く)は生きると言われています。

ミツバチは朝方蜜を集めに活性化します。飛ぶ距離は、約2km。その範囲内に咲く花から蜜を集めてきます。(伝染病の恐れがあるので、2km以内に別の養蜂場がある場合は、設置場所を2kmの範囲外に設置する必要があります)

ミツバチ

石垣島のミツバチは、季節により蜂蜜の色が変わってくるので、それだけではないことも分かっていますが、センダングサが好きで、主にこの花の蜜を集めてきます。

センダングサの他、ドラゴンフルーツ、マンゴー、パッションフルーツ、紅芋、月桃(ハーブ)など、南国ならではの花からも蜜を集めています。

1箱の巣箱からは、蜂蜜、ローヤルゼリー、プロポリス、ミツロウ、ビーポーレンが採れ、まさに天然の栄養の宝箱です。

ミツバチの巣箱
 

体に良い商品を、未来へと安心して届けていく

「石垣島はちみつ」の今後の目標は?

「特別なことはないです。真面目にやっていけば理解してくれる人も増えてくるのかな?と思っています。安全で安心して口にできる蜂蜜を集めるには、蜂蜜を使った化粧品を安心して使ってもらえるには、ミツバチが過ごしやすく健康でいるにはどうしたらいいかを、日々の地道な作業と『より良く』という想いをベースに考え続けていきます。体に良い商品を、未来へと安心してバトンタッチしていけるように努力していきたいです。そして石垣島が元気なミツバチでいっぱいになるような環境を、この先もずっと残していけると良いなと思っています」

枝並畝日さんと由香さん

株式会社石垣島はちみつ

電話 /
0980-87-0643
住所 /
沖縄県石垣市登野城1145-1
Webサイト /
https://ishigakijima83.com/
instagram /
https://www.instagram.com/ishigakijima_hachimitsu/

水野 暁子

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