スポーツを通じてもっと沖縄が楽しくなる♪ 那覇市パラダイス通りの「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」

スポーツを通じてもっと沖縄が楽しくなる♪ 那覇市パラダイス通りの「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」

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あそぶ

初回投稿日:2021.01.30
 最終更新日:2024.06.12

最終更新日:2024.06.12

スポーツを通じてもっと沖縄が楽しくなる♪ 那覇市パラダイス通りの「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」 クリップする

琉球歴文化体験モニタープログラム

那覇市には、「いつでもここに最高のフットボールがある」というコンセプトのもと、サッカーファンがこぞって集うことで全国的に知られているフットボール・カフェがあることをご存知でしょうか。

サッカーにとどまらず、ラグビーや格闘技、リクエストがあらば「将棋」まで。世界中のあらゆる試合をライブ観戦できるカフェの名は、「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」。県内外、国籍を問わず、多くのスポーツファンが訪れるカフェです。

「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」
「カンプノウ」は、沖映(おきえい)通りから国際通りへL字型に続く裏通り「パラダイス通り」(正式名称「ニューパラダイス通り」)にあるレンガ壁にベンガラ色のフラッグ「FC琉球」がひらめくカフェ。

オーナーの池間弘章(いけま・ひろあき)さんは、沖縄のプロサッカーチームFC琉球のサポーターズグループ「Ryukyu Granas(琉球グラナス)」の代表を務められ、「ヒロさん」と慕われています。

カフェ「カンプノウ」は、FC琉球が設立された2003年にオープン。店名には、「バルセロナのカンプノウのようなスタジアムが沖縄にも誕生して欲しい」というヒロさんの願いが込められています。FCバルセロナのスタジアム「カンプノウ」は、最高カテゴリーのヨーロッパ最大級のスタジアムだそうですから、サッカーファンの方は店名にピンと来るかもしれませんね。

「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」の店内
店内に入ってみると、たくさんのユニフォームや選手のサインが溢れ、「ここはスポーツ・バーなんだな」と納得。

つい「スポーツ・バー」と言ってしまいますが、店名に「カフェ」とあるのは、「気軽におうちのように使ってほしい」というヒロさんのこだわりから。「お酒を飲まなくても誰でも気軽に来ていただけるように、あえてカフェと名付けたんですよ」とヒロさん。とはいいつつ、もちろんアルコール類も揃っています。

ビール

アルコール・メニューには、オリオンビール、ハイネケン、クラフトビール、泡盛などの定番から、J2各クラブの応援カラーでつくる「応援チューハイ」とユニークなラインナップが並びます。人気は、ザクロでベンガラ色を表した地元FC琉球の応援ドリンク「琉球魂チューハイ」。県外の方は来沖記念にオーダーされてみるのも良いかもしれませんね。


タコス

フードメニューの一番人気は「タコス」と「タコライス」。タコスのミートは南米の方から習ったという本場の味で、リピーターも多いそう。白身魚が一般的な「フィッシュ&チップス」は、「沖縄はマグロが美味しいから」と沖縄県産マグロのフライと沖縄らしくてユニークです。

「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」の店内
ヒロさんとユンタク(おしゃべり)の花が咲くカウンター、ゆったり窓際ソファー席にテーブル席。25名ほどが着席できる店内は、ライブ中継のときは大変な盛り上がり。とくに、沖縄でサッカー試合が開催される前夜は、県外のビジターサポーターとホームサポーターで溢れかえり、お店に入りきれないこともあるのだとか。

「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」の店内 【写真提供】FOOTBALL CAFE CAMP NOU(2019年撮影)

オープン当時、那覇にはサッカーに特化したスポーツ・バーはなく、スポーツ観戦や情報交換の場がなかったそう。「特に外国人の方が困っていたようです。ヨーロッパのサッカー大会でライブ観戦目当ての外国人の方が集まり、そこから口コミで広まっていきました」と当時を振り返ります。

「安心できる居心地の良さと、ただ試合を見て終わるのではなく、コミュニケーションができる場であること、つながっていくことを大切にしています」とヒロさん。そんな想いがあたたかく店内を包み込んでいるからこそ、「カンプノウ」は多くのスポーツファンを魅了しているようです。

「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」の店内
【写真提供】FOOTBALL CAFE CAMP NOU(2019年撮影)

「沖縄には風景や音楽など、魅力あるコンテンツがたくさんありますが、バスケ、ハンドボール、ビーチサッカーなども盛んです。スポーツを通して沖縄を好きになって、沖縄を楽しんでくれる理由のひとつになってくれればいいな、と。お店を通じてスポーツを楽しんでくれるきっかけになってくれれば嬉しいです」とヒロさん。

ヒロさん
「観戦がないときはまったりしています。もちろんサッカー以外のお話もOKです」とヒロさん。ヒロさんとの会話を楽しみにひとりで訪れる方も多いとか。写真は保護猫のランちゃんと。

「FC琉球の応援はライフワークです」というヒロさんにサッカーを語っていただくと、「試合中の応援はもちろんですが、試合の4時間前にはスタジアムに集合して横断幕をはったりフラッグを立て、選手たちの会場入りを迎えます。地元の人が応援しないでどうするの!? もっと応援メンバーを増やしたい。そして楽団をつくりたいですね。『やかましい!』と言われたいです(笑)」と応援団長らしく力強い想いがことばになりました。

「子どもたちのために100年続くクラブを。地元にJリーグのチームがあって、子どもたちが“将来Jリーガーになりたい”って思えたらいいですよね。夢はバルセロナを倒す日本のチームです!」。笑顔のヒロさんから、マグマのような熱意が伝わってきました。

応援 【写真提供】FOOTBALL CAFE CAMP NOU(2019年撮影)

サッカー好き、スポーツ好きの方にぜひとも訪れていただきたい「カンプノウ」。

私が初めて「カンプノウ」を訪れたのは、日本初開催となる「第9回ラグビーワールドカップ2019」のとき。地元はもちろん、出張でいらした方、観光客の方、ラグビーの試合中継が観られるとホテルの紹介でご来店されたヨーロッパからの旅行者の方たち、国籍チャンプルーな店内は大いに盛り上がり、とても楽しいひとときを過ごさせて頂きました。

実は私、まったくと言ってよいほどサッカー含めスポーツ全般とても疎いのですが、それでもその後、不思議とまた訪れたくなってしまうのは、アットホームな雰囲気と、ひたむきにFC琉球を応援される情熱の人でありながら、懐の深さを感じさせるヒロさんのお人柄に惹かれてのことです。

コーヒー一杯からでもビール一杯からでも、あたたかな語らいの場、那覇の「カンプノウ」のドアを開けてみてはいかが。

「FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)」
 

FOOTBALL CAFE CAMP NOU(フットボールカフェ カンプノウ)

住所 /
沖縄県那覇市牧志1-3-14
営業時間 /
18:00~翌2:00
定休日 /
火曜日
電話 /
050-5492-9243
X /
https://twitter.com/cafedecampnou
Webサイト /
https://f219900.gorp.jp/
安積美加

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