伊江島で旬の魚と野菜を堪能。島人が頼るがっつり系居酒屋『大将』

伊江島で旬の魚と野菜を堪能。島人が頼るがっつり系居酒屋『大将』

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初回投稿日:2020.09.15
 最終更新日:2024.08.21

最終更新日:2024.08.21

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離島で夕食処を探すのって意外と苦労しませんか? お店の数が少なかったり、夜遅くまで開いていなかったり、メニューがおつまみ系ばかりだったり...。

沖縄本島北部に位置する離島・伊江島(いえじま)も夕食をとれるお店は数えられるほど。ですが、その中でもしっかりお腹を満たせて、はじめてでも入りやすいお店があります。

島の東側、さとうきびが揺れる通りに明かりを灯す『居酒屋 大将』は、“とりあえず行けば間違いない”地元の人が絶大の信頼をよせるお店です。

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居酒屋 大将

愛される理由の一つは、ジャンルを問わないメニューの豊富さ。大人が嬉しいおつまみに、若者に人気のがっつり系おかず、お子さんも喜ぶスナック系と、選べる自由度の高いお店は島の人々にとって貴重な場所です。青年たちや子連れの家族、仕事終わりのおじさま、村長から区長まで年齢・シーンを問わず、どんな時でも誰と行っても満足できる安心感があります。

 伊江島産アスパラの炒め物、人気の牛タンもやし炒め、ガーリックチャーハン
伊江島産アスパラの炒め物、人気の牛タンもやし炒め、ガーリックチャーハン

さらに更新度の高い季節限定のメニューも、訪れる人をわくわくさせる魅力になっています。
「今日この魚獲れたけど使うねー?」「そろそろあの野菜収穫するよ!」と海人(うみんちゅ)や農家から連絡を受け、その時期一番おいしい食材を調理しお客様へ提供しています。

伊江島産のアスパラ、唐辛子、大葉
伊江島産のアスパラ、唐辛子、大葉

島の食材が堪能できる一方、海鮮類においては県外からわざわざ仕入れることもあるそうです。
「自分が食べたことのない種類を仕入れるときもあります。島の人にいろんな魚を食べてほしいから」。

店主の東江敬志(あがりえ けいし)さんはそう話します。小さな島で手に入るもの、口にできるものは限られますが、これを食べたらどんな顔をするだろう? という敬志さんのささやかな思いが、島に住む人々の日常に驚きと喜びをもたらしています。

海鮮類
島外から仕入れた海鮮類

約20年前に開業した『居酒屋 大将』は、もともと敬志さんのお母様のお店。当時は決まったメニューがなく、馴染みのお客様のリクエストに応えて料理を出していました。

「7年くらい前、あんたがやらないと店閉めるよーって連絡がきたから島に帰ってきました。いつかは継ぐつもりだったけど、こんなに早いとは思ってなかった」。
想像より早くお店を任された敬志さんは、母親が長年大事にしてきたお客様の期待に応えるため、腕を磨きました。

2代目の敬志さん

「この魚はこうしたらいい、この野菜はあんなしたら美味しいよってお客さんが教えてくれる。でもみんな黙って食べるからおいしいのかな?って不安に思ってたけど」。

年を追うごとに昔ながらの常連客だけでなく若者も足を運ぶようになりました。満席のために予約を断る状況が続いたため移転を決意し、2019年の9月にリニューアルオープン。2倍の規模になった店内は、前の店からあったカウンターと、団体向けの座敷、半個室のテーブル席は仕切りが高いためプライベート空間が守られます。

居酒屋 大将の店内

2代目を担う敬志さんですが、「おーか(母)しか作れない料理がある」と話します。
そのひとつがチャンプルー料理です。敬志さんがあえて作らない理由はいたってシンプルで「おーかが作った方がうまい」から。お店の場所や見た目が変わっても、慣れ親しんだ沖縄家庭の味は今でもお母様が担当です。

ふーチャンプルー

もちろんお酒も充実していて、伊江島のさとうきびから作られたラム酒『イエラム』や泡盛『伊江泉』など島ならではの味を嗜むことができます。夕日の落ちてくる17時半からオープンしていますので、遊び疲れてはらぺこなお腹を満たしに訪れてみてください。
 

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居酒屋 大将

住所 /
沖縄県国頭郡伊江村字東江前1765-5
電話 /
098-049-5150
営業時間 /
17:30〜23:30
定休日 /
不定休
Webサイト /
https://izakayataisho-iejima.com/

沖縄CLIP編集部

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