宜野湾市喜友名集落、石獅子群。シーサーの起源とも云われる存在
宜野湾市喜友名集落、石獅子群。シーサーの起源とも云われる存在
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歴史文化
初回投稿日:2015.01.17
最終更新日:2024.07.24
最終更新日:2024.07.24
コラム「ぶらり散歩日記」では、散歩とドライブ好きの私が、
出かけた先で見つけた日常の一コマをご紹介していきたいと思っています。
今回は、沖縄県中部の“宜野湾市喜友名(ぎのわんしきゆな)”にある
喜友名石獅子群へ行ってきましたよ。
たまたま見つけたスタジオde-jinさんのフライヤーをきっかけに知った石獅子。
なんとも言えない石獅子の表情に魅了された私はその後、
沖縄CLIPの取材にスタジオde-jinさんへ伺いました。
そこで教えてもらった喜友名集落の石獅子群の存在。
「歴史を生き抜いてきた、石獅子とはどんな姿をしているんだろう?」興味を持った私に、
石獅子作家の若山大地さんと、石獅子の研究を独自に行わている奥様の恵里さんが
喜友名石獅子群を案内してくださることになりました!
新年早々、ご利益がありそう♪とルンルン気分。
「石獅子はもともと、村の安全を祈り、魔除けとして作られたものなんですよ。
シーサーのルーツとも云われています。」と、大地さん。
「いつ、誰が作ったのか。それも不明なんですよ。
だけど、この喜友名の地の周りに点々と石獅子が点在しています。
村が広がれば石獅子を動かし、村を守ったそうなんですよ。
村に石獅子が点在しているのは県内でも珍しいんです」と恵里さん。
そんな話を聞きながら、石獅子を探すこと数分。
ナカムトゥ前の石獅子
第1石獅子発見ですっ!
どどーんとしいて、迫力は満点!
石獅子には、名前がないものが多いようで、
だいたいのものが近くの家の屋号などで呼ばれているんだそう。
こちらの石獅子は、“ナカムトゥ前の石獅子”。
意味は、“仲本さん家の前の石獅子”。面白いですよね(笑)
写真に民家などが写り込んでいるので、
お分かりになるかと思うのですが、とにかく住宅が密集するなかに、
愛らしい表情の石獅子がぽつりと佇んでいるんです。
大地さんと恵里さんに、ここですよ!と教えてもらえないと、
通り過ぎてしまうほど、街並みに同化しています。
街並みに自然と馴染んでいるところも、魅力的だと思いませんか?
イリーグヮー前の石獅子
この石獅子は、石獅子では珍しい目の彫りが深く、きりりとした顔立ち。
なんだか、サバンナを悠々と歩くライオンを思い浮かべてしまいます!
大地さんと恵里さん曰く、
喜友名にある石獅子の多くは獅子舞をイメージし、作られたそう。
スタジオde-jinの若山さんと理恵さん
石獅子に関する資料は、もともと少なく、
戦争や開発などで、多くの石獅子を失ったのではないかと考えられています。
そのため、大地さんたちは
当時を知っているおじいさんやおばあさんから話を聞いたり、
文献を調べたり、その地域の歴史を調べたりしながら、
独自の研究をされています。
恵里さんが今までに訪れた石獅子の数はなんと、113体!
すごーい!
なんとも言えないユニークな表情が愛らしく、
そして未だ解明されていないところが多い石獅子。
20代の私と比べものにならないほど長生きの石獅子は、
これまでどんな歴史を見守ってきたのでしょう。
それを考えるだけでも、ワクワクし、
そしてもっともっと知りたい! という気持ちになってしまう、松村でした。
スタジオde-jinの石獅子
いつのまにか、石獅子にメロメロになってしまった私。
まだまだ、石獅子の魅力は語りつくせません。
ということで、次回は喜友名石獅子群巡り続編です。
お楽しみに。
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