魚の御輿を担いで安全祈願!沖縄県うるま市の伝統行事「浜下り」

魚の御輿を担いで安全祈願!沖縄県うるま市の伝統行事「浜下り」

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歴史文化

初回投稿日:2014.04.01
 最終更新日:2024.04.04

最終更新日:2024.04.04

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沖縄は、旧暦に合わせた伝統行事が行われています。

3月3日といえば、ひな祭りが主流ですが、

旧暦の3月3日(おおよそ4月はじめ頃)は女の子の身を清め、

健康を祈願する「浜下り(はまうり)」が沖縄の各地域で行われています。

 

地域によって「ハマウリ」、「ハマオリ」と呼ばれ、

宮古島、八重山地方では「サニツ」、「サニズ」と呼ばれています。

海に囲まれた島の人たちにとって、月の満ち欠けの周期をひと月とした暦は、

生活に密接な関わりを持っています。

1年間で最も潮の満ち引きの大きい大潮のこの日は、

海辺で潮干狩りを楽しむ家族連れの姿で賑わいます。

重箱にごちそうを詰め込んで、浜辺に集まってみんなでお重を食べるのが風習ですが、

今ではピクニックスタイルで「浜下り」を楽しむ方々も多いです。

 

かつて海人(ウミンチュ:漁師)の多かったうるま市平安座島(へんざじま)では、

健康祈願だけでなく、航海安全祈願、五穀豊穣祈願の行事を行います。

 

五穀豊穣祈願

 

女性が代表して魚を銛(もり)で突き、

ノロ(神事を司る女性)へ献上する儀式「トゥダ・ヌ・イユー」が行われ、

その後仮装行列が島を練り歩く「ナンザモーイ」が始まります。

仮装行列をするのが平安座島特有の行事で、手ぬぐいや仮面をかぶったりと

仮装に工夫を凝らして集落を練り歩きます。

最近ではひょっとこやフランケンシュタインなどユニークな仮装も見られます。

集落から海へ出て平安座島の東側、

海の上にある「ナンザ岩」まで、御輿や旗を担いで歩いて行きます。


御輿や旗

 

険しい岩を登り、頂上で安全祈願、五穀豊穣祈願の「ナンザ拝み」が行われ、

海の幸「島だこ」を参加者でまわして食べます。


魚の神輿

 

安全祈願

 

「ナンザ拝み」が終わると、仮装行列は浜辺に戻り、

祝いの宴を始めます。


祝いの宴

 

島人(しまんちゅ)たちが、三線の演奏に合わせて

カチャーシーを踊り、獅子がダイナミックに舞います。

伝統行事を大切にするこの島の文化を是非楽しんで下さいね。

 

 

「平安座島の浜下り」

日時/2014年4月3日(木)13時~17時

場所/平安座島自治会館

 

献上儀式「トゥダ・ヌ・イユー」

仮装行列「ナンザモーイ」

ナンザ岩祈願「ナンザ拝み」

 

 

旧暦3月3日にお供えするポーポーと呼ばれる焼き菓子。

平安座ポーポーは名物料理として地元の人たちに人気です。

どこか懐かしい味わいのポーポーも是非お試しあれ。

 

 

平安座自治会

住所 /
沖縄県うるま市与那城平安座409-2
TEL /
098-977-8127
HP /
http://www.henza.jp

monobox(河野哲昌・こずえ)

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