連載/島の恵み、島の味 その4 津堅にんじん

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初回投稿日:2014.03.19
 最終更新日:2024.05.24

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うるま市平敷屋(へしきや)港から船で30分ほどに位置する津堅島。

一面に広がるにんじん畑が「キャロットアイランド」と呼ばれる所以です。


にんじん畑

 

 

毎年2月中旬から5月頃までが収穫期とされ、島の人たちが協力して収穫をします。

保育園児や小学生たちも農業体験として、船に乗ってにんじんの収穫に訪れます。

 

今回訪れたにんじん畑は農業生産法人合同会社萌芽(ほうが)の畑。

海に囲まれた環境を活かし、土壌作りにこだわり続けて出来た

無農薬、無化学肥料の津堅にんじん。

ミネラル豊富で糖度が高く、やわらかくてみずみずしいのが特徴。

生ではもちろんのこと、沖縄では、細く千切りにする「シリシリー」と呼ばれる切り方で使われます。

豚肉と炒めたり、島どうふと和えたりするのが定番です。


にんじんを抜く人

 

掘り起こすために土を軟らかくしてにんじんを抜く人、

抜いてからにんじんを痛まないように

ナイフで葉を落とす人と効率よく作業が行われていきます。


獲れたてのにんじん

 

オレンジ色のみずみずしい獲れたてのにんじんは、収穫後すぐに葉を落とします。

 

卸先では、均一のサイズを求められ、大きすぎたり小さすぎるものなど規格外は出荷できません。

規格外のにんじんを使って、なにか商品が出来ないものかと

試行錯誤を続けた萌芽が作り出した商品「津堅にんじんパウダー」。

水に溶かしてジュースにしたり、炊飯時にパウダーや洋風だしをいれて炊いたり、

パンやお菓子作りに重宝されています。

 

そんな生産者の想いは地域でさらに広がり、いろいろなアイディアを出し合って

新たなスイーツが誕生しました。

 

「津堅にんじんロール」


津堅にんじんロール

photo by 山崎均

 

「津堅にんじんロール」B.B.R. 

 

うるま市大田にある、フレンチレストランB.B.Rの

パティシエが作ったにんじんロールは甘酸っぱいにんじんソースが、

きめ細やかな生地と生クリームを調和させ、気品溢れる味わいを堪能できます。


「津堅にんじんロール」B.B.R.

photo by 山崎 均

 

「津堅にんじんロール」プティ・フール 

 

うるま市の老舗プティ・フールの津堅にんじんロールは、

もち粉の中にパウダーを練り込み、少しもっちりとした食感の生地に、

津堅にんじんの風味をパウダーで活かしたカスタードクリーム。

アクセントには、なんとにんじん餡が!

まるでにんじんの好きなうさぎのいるお月さまのようです。

 

リユースというテーマで、包材には風呂敷を利用。

津堅にんじんロールを食べ終えたあとも、

にんじん色した風呂敷を使うことで、少しでも多くの人たちの目に触れるように工夫されました。



包材には風呂敷を利用

photo by 山崎均

 

うるま市の愛されるスイーツ「津堅にんじんロール」は

市内店舗で食べることができ、お土産にも最適。

店舗によって異なる味わいを楽しむことも出来ます。

少しずつ津堅にんじんロールの輪が広がっていったら素敵ですね。

 

 

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【Restaurant B.B.R.】

住所 /
沖縄県うるま市大田305番地
TEL /
050-5492-6369
Webサイト /
https://f255900.gorp.jp/

monobox(河野哲昌・こずえ)

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