連載/沖縄へお引っ越し③「WOODVILLE HOUSE」オーナー木村伸作さんの場合1/4
連載/沖縄へお引っ越し③「WOODVILLE HOUSE」オーナー木村伸作さんの場合1/4
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歴史文化
初回投稿日:2014.03.01
最終更新日:2024.05.24
最終更新日:2024.05.24
宜野湾市の58号線沿いにある
WOODVILLE HOUSE(ウッドヴィルハウス)というインテリアや
DIY用品を扱うお店を経営する傍ら、
内装業を営む大阪出身の木村伸作さん。
単身20歳で沖縄に移住し、生活するために様々な仕事をこなし、
希望の職種に就いて自分のお店を持つに至った
沖縄移住14年になる木村さんのストーリーを、
全4回の連載でお届けします。
木村さんはいつ頃、どちらから沖縄にいらしんたんですか?
木村/大阪出身で、2000年に沖縄に来たので、もう14年になります。
それは大分長い沖縄生活ですね! 最初に来たのは
木村さんがおいくつの時だったんでしょうか?
木村/一番最初は、19歳の時に仕事で3ヶ月ほど来たんです。
その時はまだ沖縄ブームの前で沖縄に対するイメージが全く無くて、
とても田舎を想像していたので、出張自体嫌がっていたんですよ(笑)
元々大阪を離れて海外に住もうと思ってたのですが
その最初に訪れた時に、街並に凄く異国感を感じて、ここも外国のようなものだな、と。
ダイビングを始めて海の美しさに感動し、
友達とバイクで沖縄中を周ったりしているうちに、
こちらの暖かい気候と緩い空気みたいなものがとても心地よくなってきました。
それで1度実家に戻ってから、20歳の時に単身で移住を決意しました。
なるほど。出張ということですが、
その時から今のようなお仕事をされていたんですか?
木村/大工の仕事は16歳の時からしていて、大阪の施行会社で働いていました。
16歳というと随分早い段階で、進む道が決まったんですね。
木村/祖父と曽祖父も大工で、実家の向かいもたまたま材木屋だったので
自然と小さい頃から日曜大工をするようになりました。
物を作ったり絵を描いたりするのが好きな子どもでしたね。
では、自然と自分の進む道が決まった感じですね。
住まいやお仕事など、こちらに来る準備をされてから来たんですか?
お金も全然貯めてなくて、仕事は沖縄に来てから探そうと。
でも来てみたら大工の仕事が全然無かったんです。
それで最初はビーチやリゾートホテルのスタッフをしたり、
知り合いのおじいのウコンを売ったりして食いつないでいました。
沖縄に来た当初は大工と全然関係ないお仕事をされていたんですね!
木村/そうなんですよ、でも結構そのウコンが売れたりしてね。
まだ今みたいにウコンが浸透する前だったんですけど。
大阪に帰って、実家の美容室のお客さんに売ったりしてたら
「なんだお前ウンコ売ってるんか!」なんて言われて
地元ではウンコの木村なんてあだ名つけられたりしましたね(笑)
大阪っぽいですね(笑)
木村/で、夏になったらビーチスタッフをまたやったりとか、
そうこうしているうちに大工の仕事が見つかりました。
糸満にある十数人でやっている、凄いローカルな内装会社です。
けれど、そこで最初にぶち当たったのが言葉の壁です。
こっちに移住してあまり方言に接することってないんですけど
当時はもっと方言を喋る方が多かったんですか?
木村/その会社に居た方々が全員地元の方で
年配の人も結構多かったんですよ。
お給料日にみんなが集まるんですけど、
何言ってるのか最初は全く理解できなかったですね。
それで、そこで2~3年がんばったら少しずつ言葉にも慣れてきて、
独立することにしました。当時23歳です。
(木でカウンターを製作中の従業員。仕上がったカウンターは美容室の受付に)
一見職人気質の頑固な方なのかな?と思ったら
ひとたび喋りだすととても気さくな面白い大阪人という印象の木村さん。
沖縄に来た当初は生活の為に必死で色々な仕事をこなし
ちゃんと自分のやりたい仕事を探し続けるという
生きる事への逞しさを感じました。
次回は独立してお店を始めてからのお話を伺いたいと思います。
WOODVILLE HOUSE
- 住所 /
- 沖縄県宜野湾市大山1-10-6
- 電話 /
- 098-890-0304
- 営業時間 /
- 12:00~18:00
- 定休日 /
- 祝日・日曜日
- Webサイト /
- http://kimuranaisou.com/
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