那覇市内にジャングルが? 手付かずの自然が残る「末吉公園」散策

那覇市内にジャングルが? 手付かずの自然が残る「末吉公園」散策

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初回投稿日:2020.01.28
 最終更新日:2024.03.27

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那覇市内にあるとは思えないほど、自然豊かな公園があることをご存知ですか?

その公園は、ゆいレールの市立病院前駅から徒歩約5分、儀保駅から徒歩約7分の「末吉公園(すえよしこうえん)」です。

末吉公園(すえよしこうえん)

末吉公園の面積は約19ヘクタール。東京ドーム4個が入ってしまう広大な敷地内は緑に溢れ、まるで亜熱帯のジャングルのよう。手付かずの自然が残され、トレッキング気分を味わえます。
                                     
末吉公園(すえよしこうえん)

愛犬とのお散歩に利用する人やピクニック感覚でお弁当を持って訪れる人、敷地内のゲートボール場でプレイを楽しむご年配など、地元の憩いの場にもなっている末吉公園。


末吉公園(すえよしこうえん)

敷地内には川が流れており、5月の梅雨時期になるとたくさんのホタルが飛び交います。ホタル鑑賞のナイトツアーは毎年行われているそうなので、興味がある方は参加されてみてはいかがでしょうか。


末吉公園(すえよしこうえん)内の花

末吉公園(すえよしこうえん)内の花

末吉公園(すえよしこうえん)内の花

末吉公園のほぼ全域が県の鳥獣保護区や保安林に指定されています。

そして、園内はガジュマルの木やヤシの木、アカギ、ハイビスカス、オオベニゴウカン、ヒラミレモン(シークヮーサー)、ブーゲンビリア、フウリンブッソウゲ…など、県外ではあまり見ることのできない亜熱帯の植物も生い茂っています。

緋寒桜

実は末吉公園は、日本一早咲きの桜(緋寒桜)の標本木のある公園として知られています。

1月初旬から花が開き始め、中旬から下旬には満開に。この時期に合わせて沖縄を訪れれば、一足先に春気分を満喫することができます。

末吉公園(すえよしこうえん)

そしてあまり知られていないのですが、公園内には琉球八社(琉球王府から特別の扱いを受けた8つの神社)のひとつ「末吉宮(すえよしぐう)」があります。

末吉宮(すえよしぐう)

境内にある本殿と石造りの階段は、太平洋戦争で焼失してしまいましたが、それ以前は国宝に指定されていました。

現在の建物は戦後復元されたもので、本殿は国指定文化財、石造階段は県指定文化財となっています。

末吉宮(すえよしぐう)

公園入口(南側)から末吉宮までの道のりは歩いて30分ほど。

足場が悪く、険しい山道もありますので、歩きやすい履き慣れた靴でお出かけください(末吉宮へ行くには別ルートがあり、北側の大名口参道から入ればアクセスが簡単だったということを後日知りました)。

社務所が開いているのはお正月の三が日のみですが、独特な雰囲気が流れるこのディープスポットは、いるだけで自然と心を落ち着かせてくれるようでした。


末吉公園

広い園内はゆっくりまわると2時間ほどかかるので、ゴールする頃にはお腹がペコペコ。末吉公園周辺には沖縄そば屋さんや食堂、カフェなどが点在しているので、散策後もぜひ楽しんでみてくださいね。

末吉公園

住所 /
沖縄県那覇市首里末吉町1-3-1

舘 幸子(たち さちこ)

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