5年後も10年後も「着たい♪」と思える服。那覇の『FUJISAN FACTORY STORE』で作る世界に一着だけのオーダーメイドシャツ

5年後も10年後も「着たい♪」と思える服。那覇の『FUJISAN FACTORY STORE』で作る世界に一着だけのオーダーメイドシャツ

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初回投稿日:2016.03.20
 最終更新日:2024.07.24

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洋服を選ぶ基準は人それぞれだと思いますが、皆さんは普段どのように選んでいますか? 着心地、色、形、サイズ、自分に似合っているかどうか、持っている服とのコーディネートのしやすさ、などでしょうか。直感で選ぶ方もいらっしゃるかもしれません。
 
少し前に「フランス人は10着しか服を持たない」という本がベストセラーになりましたが、もう読まれたでしょうか? 「おしゃれな人が多そうな国」としてよく挙げられるフランス。しかしその本によると、彼らは何十着も服を持っているわけではないそうです。安い服を数多く揃えるよりも、自分にぴったり合った上質で着回しができるものを厳選することによって、結果10着ほどで足りてしまうのだとか。
 
今回は、クローゼットからあふれるほど洋服があるはずなのに、出かける度に「着ていく服がない!」と悩んでしまうあなたにぴったりのお店をご紹介します。

『FUJISAN FACTORY STORE(フジサンファクトリーストア)』
 
那覇市の老舗映画館「桜坂劇場」のすぐ近くにお店を構える『FUJISAN FACTORY STORE(フジサンファクトリーストア)』です。こちらは、イメージする洋服を一から作り上げてくれるオーダーメイド専門店。

代表の比嘉 智子(ひが ともこ)さん他
 
代表の比嘉 智子(ひが ともこ)さんを筆頭に、きょうこさん、きみこさん、さとみさん、みかさんの女性5人で営んでいる小さなお店です。 オーダーメイドなので、洋服の生地はもちろん、襟の形やボタン、袖の形や長さなど、どんな小さな要望にも対応可能!
「美容院へ行くと、ヘアカタログなどを 見せて仕上がりのイメージを伝えることってありますよね? そのような感じで、心に描いているイメージを言っていただいてご注文いただくのでも大丈夫です」と智子さん。

 オーダーメイド服の製作

ミシン
 
チョキチョキ、シューーーッ。布をはさみで切る音や、ダダダ、ダダダダダと店内に響くミシンの音。目の前で繰り広げられる鮮やかな手さばき。テンポの良いリズムで作業していく彼女たちに、私はカメラのレンズ越しにしばらく見入ってしまいました。

 オーダーメイド服の製作
 
メンバーは全員うちなんちゅ(沖縄の人)。 「愛する地元の役に立ちたい」という思いから、住み慣れた沖縄でオープンすることを決めたのだと言います。5人の中には洋裁の専門学校を卒業した人もいれば、FUJISAN FACTORY STOREに入るまで縫製経験のなかった人も。それでも「お気に入りの服と長く付き合ってほしい」と思う気持ちは皆さん一緒です。 「使い捨てにしてしまうのは洋服が可哀想。流行りに流されることなく、ずっと大切に着られる一着を提供できたら」と話してくれました。

洋服
 
洋服
 
オリジナルシャツは、通気性が良く、汗をしっかり吸収してくれる綿や麻を使うことが多いそう。「高温多湿の沖縄の夏を少しでも快適に過ごせるように、着心地の良い素材を選ぶようにしています」と智子さんは言います。

洋服
 
「すごく気に入っていたけれど、変色してしまって着られない!」という洋服はありませんか? こちらでは、そんな思い入れのある洋服を持ち込めば、型から起こして全く同じ仕上がりにしてくれるサービスがあり、人気です(その場合は、同じ生地を持参する必要があります)。 違う素材や色の異なる生地を持ち込めば、同じデザインの洋服がまた違った表情に仕上がりますね。
 
ボタン
 
糸
 
アレンジは無限大。世界に二つとない、あなただけの一着がここで完成するのです。シャツの場合は1万円からで、約1ヶ月半~2ヶ月で仕上がるとのこと(金額はデザインや種類によっても変わってきます)。完成した洋服は発送することも可能なので、遠方の方もご安心を。

洋服
 
洋服
 
また、ボタンや襟がダメになってしまった場合の修理は無料で(場合によっては金額が発生することも)、サイズ調整は有料(状態によっては無料)とのこと。メンテナンスをすることで、好きな服を一生ものにすることも可能なのです。

パッチワーク巾着
 
帽子
 
さんぐゎー
 
店内には、オリジナルのシャツやワンピースだけでなく、パッチワーク巾着、帽子、さんぐゎー(沖縄で昔から伝わる魔除けのお守り)などの商品も並んでいます。もちろんどれも手作りで、FUJISAN FACTORY STOREのオリジナル。皮と和紙から作るさんぐゎーは、沖縄土産としても喜ばれています。
 
ヘアピンやブローチ
 
紅型作家の賀川 理英(かがわ りえ)さんが手がけたヘアピンやブローチも観光客から大人気。カバンや帽子などにつけてもオシャレで素敵ですね。
 
ミシン
 
「モノづくりって地道にコツコツとする作業なんです。それはまるで山登りのよう。一生懸命登ったからこそ見える景色ってありますよね。モノが仕上がった時の感動は、登頂した時の達成感と似ているなぁ~って」。店名は、そんな思いを込めて“富士山”から名付けたのだそうです。
 
FUJISAN FACTORY STORE(フジサンファクトリーストア)
 
「お客さんのことを考えながら、心を込めて丁寧に作っています。みんなで頑張ろうねーって励まし合いながら」。作業に集中する彼女たちの表情は 真剣そのもの。しかし、どこか柔らかで温かな雰囲気が工場・店内には流れています。彼女たちの手によって一枚の布から生まれる洋服は、きっとあなたの「一 生モノ」になることでしょう。
 
流行りモノを購入し、流行りが終わるとクローゼットの奥にお蔵入り… ではなく、これからは本当に好きな洋服を長く愛用してみませんか?

FUJISAN FACTORY STORE

住所 /
沖縄県那覇市牧志3-2-33
電話 /
098-866-1203
営業時間 /
10時00分~17時00分

舘 幸子(たち さちこ)

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