カルストの山あいに佇むギャラリー&カフェ『もとぶ南蛮窯・カフェ阿吽』
カルストの山あいに佇むギャラリー&カフェ『もとぶ南蛮窯・カフェ阿吽』
Reading Material
食べる
初回投稿日:2021.02.21
最終更新日:2024.08.22
最終更新日:2024.08.22
本島北部、本部(もとぶ)町の山里(やまざと)地域では、国内で唯一の円錐カルスト地形を見ることができます。亜熱帯から熱帯の高温多湿な地域で見られるもので、こちらの岩山は約2億年前の地質だとされています。
“本部富士”ともよばれるこの円錐カルストを間近に望む山あいに『もとぶ南蛮窯・カフェ阿吽』はあります。
陶芸家の與那覇朝一(よなは・ちょういち)さんとお嬢さんでパティシエの尚子(なおこ)さん、そして奥様を中心にファミリーでカフェとギャラリーを切り盛りしています。琉球松や、やんばる特有のシダ植物“ヘゴ”の木に囲まれたカフェからは、遠く本部湾を望むこともできます。
カフェのテーブルにはアラヤチ(荒焼)とよばれる、釉薬(ゆうやく)を掛けずに焼かれた素朴で力強い朝一さんの作品。奥様が庭で丹精した花が無造作に挿され、凛とした表情を映し出しています。そして、壁には、朝一さんの甥で画家の与那覇大智(よなは・たいち)さんの油彩画が空間を彩っています。
カフェでは、ゆったり作品を眺めながら、自家製のカレー、焼きカレー、ピザなどの軽食が味わえます。
アツアツのピザは、具だくさんなのに軽いおいしさでひとりでぺろっと平らげれるほど! テイクアウトもOKですヨ。
パティシエの尚子さんお手製のスイーツも、サイフォンで一杯づつ淹れる有機栽培のコーヒーと一緒に楽しめます。もちろん、カフェでつかっている器はすべて朝一さんの作品です。
こちらの席がお気に入りだという地元の常連さんは、ぜんざいを食べながら、しばしユンタク(おしゃべり)タイム。壁に飾られた大智さんの絵も、時間帯によって光の入り具合で見え方が違ってくるから不思議です。
カフェのお隣に併設されたギャラリーでも、朝一さんの“やちむん”(陶器)と大智さんの絵をたっぷり観賞できます。
伝統的なシーサーや壷、花器、食器など、朝一さんの作品は、力強い中にも、どれもやさしさを帯びた独特のフォルムが印象的です。
テラスの向こうに広がるカルストの山と本部の海。その上の壁に掛けられた大智さんの絵にも、同じ風景が広がっています。
やんばるのカルストに抱かれながら、土の温もりや、絵が放つ色彩の世界にゆったりのんびり遊んでみませんか? 自然とアートが阿吽の呼吸で織りなす、大人のくつろぎ時間へお出かけください。
もとぶ南蛮窯・カフェ阿吽(あうん)
- 住所 /
- 沖縄県本部町字山里433
- 電話 /
- 0980-47-5380
- HP /
- https://www.instagram.com/motobunabangamaandaun
※ギャラリーでは作品の販売も行っております。
同じカテゴリーの記事
よみもの検索