大宜味の自然のなかで作陶する沖縄のやちむん窯元「田村窯」

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初回投稿日:2013.10.08
 最終更新日:2024.02.07

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大宜味のやちむん窯元「田村窯」

大宜味のやちむん窯元「田村窯」内部

那覇から北上すること1時間半あまり。
大宜味村というのどかな村の片隅で、ふたりは作陶している。
田村将敏さんと麻衣子さんが営むのが田村窯。
大物や小物の、それぞれに得意な分野で担当を分けながら
ふたりで「田村窯」としての世界観を作り上げている。


田村麻衣子さん

田村将敏さん

将敏さんは大阪出身、麻衣子さんは愛媛県の出身で、
ふたりともいわゆる「島ないちゃー」(移住して沖縄で暮らす人)だ。
将敏さんはBEAMSに勤務していた際に商品として出会ったやちむんに魅了された。
ともに沖縄のやちむんを学ぶために移住し、
読谷村にある北窯で修行を積んだ。


田村将敏さんと麻衣子さん

独立したのは2010年のこと。
作陶に適した場所を求めて恩納村、名護市などを巡ったのち、
いまの場所へとたどり着いた。
山を少し登ったような位置にあり、
自宅と工房が併設され、遠くには海が見える。
すぐ下には中学校。そこから、
ときおり元気な子どもたちの声が聞こえてくる。



やちむん


「やちむん」は沖縄の焼き物のこと。
その中には技術や製法、材料はもちろん、
沖縄の環境がつくり手に与える影響も含まれている。

つまりやちむんは、沖縄でしか生まれない器なのだ。
だからこそふたりは独立に際して沖縄の地に残ることに疑問はなかった。
この場所で暮らし、感じるものを作陶に反映していく。
北窯で修業したことに、田村窯としてのあたらしい感性をプラスする。
だから、沖縄のやちむんらしい佇まいと、
現代の暮らしにあった使い勝手が両立しているのだ。

あたらしい「やちむん」としての田村窯の器が、ここにある。

 

田村窯

住所 /
沖縄県大宜味村津波57-2
TEL /
0980-44-1908

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