ゆるくてあたたかいフェルトのワッペン。本部町（もとぶちょう）にある雑貨屋さん「島しまかいしゃ」

ヤンバルクイナにヒージャー（やぎ）、
沖縄をイメージする素材をモチーフにした
なんともゆるいワッペン。そのふわふとした質感もあって、
見ているだけでも何とも癒されます。

本部町営市場のなか。細い道を入っていくとその角に、
かわいらしい雑貨が並ぶお店が見えてきます。
ここは「島しまかいしゃ」という名の雑貨店。

店主の奥野美和さんは大阪出身。
11年前に沖縄に移住し、石垣島で８年。
３年ほど前から、ここ本部町で暮らしています。





自然のある暮らしを求めて移住して来たという奥野さん。
もともと絵を描くことが好きだった奥野さんが
石垣島で始めたのが消しゴムハンコ。
ポストカードを作ったり、手ぬぐいを作るなどしていましたが、
本部町に来てからは、フェルトでワッペンを作るようになりました。

動物図鑑が大好きな奥野さんが作ったのは
沖縄のヤンバルにだけ生息する「ヤンバルクイナ」。
他にも沖縄にちなんだ動物のモチーフが多く、
「動物も人も住みやすい地球にしていきたい」
そんな思いも込めながら、ひとつひとつ手作りしています。
島しまかいしゃで販売し始めると、オリジナルのオーダーも入り、
少しずつファンが増え始めました。





下書きはせずに、チクチクと針を操りながら絵を描いていきます。
洋服や鞄など、どこにつけてもかわいらしいどこかやわらかな佇まいには、
フェルトの質感だけではなくて、「命のつながりを大切に」という
奥野さんのやさしい思いが込められているのです。