久米島の赤瓦古民家「やん小~」で味わう地元食材てんこ盛りな沖縄そば
久米島の赤瓦古民家「やん小~」で味わう地元食材てんこ盛りな沖縄そば
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初回投稿日:2014.07.06
最終更新日:2024.04.23
最終更新日:2024.04.23
古民家の赤瓦が眩しい「やん小~(やんぐわ~)」は、地元の久米島食材にこだわった沖縄そば処です。
看板メニューは、ボリュームたっぷり「味噌もやしそば」(800円)。
県内産鶏と豚骨、カツオや昆布をベースとした濃厚かつ旨味が凝縮されたスープは、
久米島産味噌(無添加・低塩の「たいら味噌」)味。島生姜の隠し味が香りと風味を引き立て、
見た目以上にさっぱり。もちろん化学調味料など添加物は一切不使用です。
自家製麺は、久米島ならではの海洋深層水を用いた縮れ麺。
もっちもち食感の太麺は、のどごしの良さがやみつきになります。
ネギは久米島高校園芸課が栽培するものを積極的に使用しています。
「地元の高校で、せっかく島産の良いものを作っているのに(人数が少ないことなどで)
廃課にしてしまうのは惜しい」と、店主・仲宗根直樹(なかそねなおき)さん。
島への思いが込められています。
そして何と言っても、器をうめつくす大量のもやしに注目です。
島の湧き水で作られている、無農薬の「惣慶(そけい)もやし」は、ほのかな甘味が何とも上品。
シャキシャキ&ツルツル食感は、採れたて新鮮な瑞々しさの証。
豚肉・ニンニクと一緒に炒めた後、沸騰、
還流させることで味を最後まで楽しめるという手の込みようです。
メニューは他に、「島そば・中」(650円)、「ソーキそば・中」(700円)などを用意。
のどかな時間が流れる庭園には、色とりどり、南国ならではな原色の花々が咲き誇ります。
涼しい日は外で… 美しい花々に囲まれて食す一杯は格別です。
やん小~は、2007年5月、仲宗根さんが脱サラ、本家の自宅を改装しオープンしました。
古き良き琉球の庶民的風情を残す畳敷きの店内は、なんと現役の居住空間。
夜になると、仲宗根家の客間に早変わりするという、ちょっと変わった営業形態は、
「人が住んでないと温かみを感じないですよね。昔ながらの島の生活空間で、
沖縄そばを味わって欲しいのです」と、はっきりとした意図があります。
「飲食業の経験は一切ありませんでしたが、
地元・久米島で、もっとおいしい本当の沖縄そばを復活させたいと、
近所のおじい・おばあに徹底的に聞き込み、今の味に仕上げました。
おいしいかどうかはお客さんが判断するもの。なのでうちは広告などは一切出してないんです」。
味の確かさはもちろん、素朴ながらも随所にみせるこだわりが、
口コミだけで広がった人気の秘密かもしれません。
やん小~
- 住所 /
- 沖縄県久米島町字仲泊509
- 電話 /
- 080-3226-3130
- 営業 /
- 11時30分~13時30分
- 定休日 /
- 日曜日
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