琉球藍の新ブランド『aimun(アイムン)』
琉球藍の新ブランド『aimun(アイムン)』
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初回投稿日:2014.09.02
最終更新日:2024.07.29
最終更新日:2024.07.29
「沖縄工芸の価値を高めたい」という熱い想いをもって、
ゆいまーる沖縄(株)が5年前から手掛けてきた沖縄工芸の3ブランド、
『nife(ニーフェ)』、『serumama(セルママ)』、『aimun(アイムン)』があります。
8月20日から24日まで、宜野湾のセレクトショップ『kufuu』にて、
オリジナルブランド展示会が開かれ、最新作のお披露目もありました。
そもそも、なぜオリジナルブランドを立ち上げることになったのでしょう。
「これまで沖縄の陶器や琉球ガラス、染め物の工芸品といえば、
お土産品店か、沖縄物産展を中心に販売されているのが現状でした。
注文に追われて多忙なのに作り手の生活は決して楽にはならず、
それは売り手も同じでした。
この現状を変えたいと悩み続けました。変えていくためには、
沖縄の工芸品の価値を高めていくことが必要で、
業界の構造を変えるくらいの取組みが必要だと痛感しました。」
と、ゆいまーる沖縄の鈴木修司社長。
「現在、工芸品といえば、まず『沖縄の何々』と付く場合が多いですよね。
沖縄が好きな人には買ってもらえますけど、そうではない人にも買ってもらえることで
マーケットがもっと広がります。だからあえて、お土産品店や物産展ではなく、
日常使いの商品を販売しているセレクトショップを新たなターゲットにしました。
たとえば、東京のセレクトショップのBEAMSに服を買いに来たお客様が
そこで気に入ったグラスも買ってみたら、それが琉球ガラス製品だったくらいの感じで、
“良いものを選びたい”という人のニーズにマッチするような
ブランド商品にすることが大事だと思っています」。
そうやって生み出されたのが、ファーストブランドの『nife(ニーフェ)』。
眞正陶房・安里貴美枝さんの生み出す美しくのびやかな唐草文様の器に、
デザイナーの金城博之さんがブランドロゴなどを手掛けました。
そのnifeの最新作が、琉球ガラスに土感を表現したという器、土紋シリーズ
宙吹きガラス工房虹の稲嶺盛一郎さんが手掛けたものです。
光が透過した土紋のシルエットがとても美しいのです。
「琉球ガラスにしても、約8割がお土産品として売られているといわれますが、
旅先で買ったけど、その後食器棚から出して普段使いされていないというお話も聞きます。
そこで、これまでのフォルムを変えるなどして、もっと普段使いしてほしいと、
『nife』よりもカジュアルにしたのが
セカンドブランドの『serumama(セルママ)』です」。
こちらのブランドも沖縄県内の工房さんと一緒に商品開発し、
デザイナーの佐治俊克さんにロゴマーク等のデザインをお願いしました。
「元々、琉球ガラスといえば、
廃瓶を使ったシンプルなデザインから始まり、
その後原料ガラスも使うようになって、色彩や技法の幅も大きく広がりました。
『serumama』では、本来の琉球ガラスならではの色を活かしながら、
モダンで日常的なデザインにしてみました」。
「逆に、ダイナミックな色使い、琉球ガラスの多様な技法を取り入れたのが、
太陽系の惑星をイメージした『PLANET』。
こちらも『serumama』からのリリースです」。
琉球ガラスのほか、陶器の『KAASA(カーサ)』も素敵。
カーサ(葉)の模様が入った、普段使いができそうな器です。
そして最新のブランドが『aimun(アイムン)』。
琉球藍(ai)を使った素敵なモノ(mun)たち。
琉球藍といえば、これまでは紅型や織物の色のひとつでしかありませんでしたが、
aimunでは、琉球藍そのものに着目しました。
本部町伊豆味(もとぶちょういずみ)で栽培されている琉球藍をベースに、
沖縄特有の花ブロックをモチーフにした柄のデザインが斬新です。
ストールには、オーガニックコットン100%使用。
深い藍色に、白い花ブロックの模様が個性的なアクセントになっています。
また、トートバッグには帆布を使用し、
丈夫なつくりに仕上げているので、ちょっとしたおでかけなど、
様々な用途で普段使いできそうです。
いずれも、「ていねいに暮らしたい」、「心豊かに過ごしたい」
というようなライフスタイルに、これらのブランドを通じて
“沖縄の精神的な豊かさ”を伝えたいとのこと。
あなたの暮らしに、素敵なものを添えてみませんか。
ゆいまーる沖縄公式HP:
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